「これを指輪の魔法使いに渡してくれる?」
詳細
演:前山剛久
陽気な性格の青年。「ハロ~!」が口癖で、ファントムだけでなくゲートや晴人らに対しても言うことがある。また、他のファントムを一貫して人間だった頃の名前で呼んでおり、自分の事も「グレムリンではなくソラだ」と主張するなど、何か特別な拘りがあるらしい。
緑色の羽の付いた帽子を被り、肩にストールを羽織っており、さらにズボンの左側をたくし上げるという独特のファッションをしている。また、帽子をなくした際に取り乱したり「お気に入りだったのに…」とぼやいていたことから、ファッションにはそれなりにこだわっている様子。
作中における主な行動
ここから本編のネタバレ注意。
18話で初登場。コヨミに魔宝石を渡す。この段階で、彼女の能力によりファントムである事は判明している(ソラ自身もコヨミの正体を知っていた)。
人間態のままでも瞬間移動や、ビルを飛び越える等の驚異的な身体能力を見せ、コヨミや木崎に魔宝石を授けたが、どのような目的があって授けたのかは不明。
初登場からは謎めいた行動をとっていたが、24話から退場した幹部ファントムであるフェニックスに変わり、ファントムの幹部として活動を開始する。
しかし、前述の魔宝石譲渡という、ウィザードに肩入れするとも取れる行動や、フェニックスを嵌めたとも思える22、23話の行動があるため、メデューサからは完全には信用されていない。部下となるファントムたちにも、まだその存在を知られていない様子で、立場に関わらず未だにタメ口である。
メデューサやフェニックスが部下のファントムの行動にはあまり干渉しないのに対し、彼は行動中のファントムと接触し、作戦を提案したり、ウィザードらとの戦闘中に加勢するなど積極的に関与している。
30話ではレギオンを勝手に解放した事でワイズマンに処刑されかけるが、何をどうしてか解放され、ミサより上の立場につけられる。
45話にて真の目的は「賢者の石を手に入れて人間になる」と言う人間だった頃の人格を持ったままファントムになったにもかかわらず意味不明な夢を持っており、ワイズマンのこれまでの行動を分析した結果、ファントムと袂を分かつ。だが47話でワイズマンの正体が笛木で目的がファントムを増やす事ではない事が明らかとなり、それに伴いメデューサが始末された為、純粋なファントム側としては実質的な首領格になった。
50話ではわざと白い魔法使いと交戦、ハーメルケインで自身の体を刺し貫かれるが、これはハーメルケインが賢者の石を取り出せる能力があったことを知っていたための捨て身の作戦であった。結果それが功を奏し、ウィザードと交戦後、満身創痍の状態となっていた笛木奏を背後から急襲して殺害。コヨミを斬って賢者の石を入手し、高笑いしながら立ち去っていった。
そして、第51話では手に入れた賢者の石の力でパワーアップを果たし、魔力を集めて自分が人間に戻るため町の人を無差別に襲い、仮面ライダーメイジの3人を退け最後の敵として晴人たちの前に立ちはだかる。
インフィニティースタイルをも苦戦させるものの、最後には賢者の石を体内から奪われ敗北し消滅する。
滝川空
「けど僕は捨てられたりしない。捨てるのは、僕の方だ――!」
グレムリンを生み出したゲート。表向きは陽気かつ悪戯好きな性格の美容師だったが、その一方で「白い服を着た長い黒髪の女性」客ばかりを狙っては、髪を切り落としてから殺害する凶悪残忍なサイコキラーというもう一つの恐ろしい顔も持っていた。これは、交際していた女性に裏切られて捨てられたトラウマによるもの(その女性は黒く長い髪の持ち主で、その時白い服を着ていた。この女性も程なくしてソラに殺害されている)。
木崎達が捜査した所、画面に映っただけでもその被害者数は実に43人。画面に映っていなかった写真があったり、ファントムになった後や仕事外でも同じような事件を起こしている可能性も捨てきれないので、実際にはこれ以上の犠牲者がいると思われる。
その拘りはファントムとなった現在でも捨てきれておらず、むしろゲートが自分の狙う対象に当てはまる場合は、他のファントムを邪魔してでも自分で殺そうとするなど、ファントムとしての目的や使命よりも優先してしまうほど異常な執着を抱いている。とは言え、その過程でゲートが絶望してファントムが生まれる分には一石二鳥と思っている模様。
本来ファントムになると生前の記憶を引き継いだだけの別の人格になってしまうのだが、何故か彼だけは生前の心を保ったままファントムの姿になったとのこと(何故そのような経緯を辿ったかは不明だが、生前から上記のような残虐な行為を行っていたことと何か関係があるとも考えられる)。
なお、本人曰く、「僕だって望んでこの姿になったわけじゃない」とのことで、晴人に対して「その点で君と僕は似た者同士かもしれない」と嘯いていた。
また、ファントムを生前の人間の名前で呼んだり、自分のことをソラと呼んでほしがっているのも、人間の心を保持していることに起因しているらしい。
ちなみに、同じくファントムの幹部であるミサも黒く長い髪の女性であることから、「相手がミサでも白い服を着れば襲い掛かったりするんだろうか」等と早くもファンからネタにされている。劇中においてもミサより立場が上になった途端、彼女に対して悪辣な仕打ちを何度か行っている事からその可能性は有り得なくもない事が伺える。コヨミ(ある意味ではソラがファントムになった元凶でもある)も同様に長い黒髪の為か、ウィザードを誘き出す人質にした時抵抗した彼女を容赦なく殴打している。