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ソラ君マジファントム

ひとのかわをかぶったあくま

ソラ君マジファントムとは、「仮面ライダーウィザード」第35話で明かされた、彼の本性を端的に表したタグである。
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「僕の事、ようやく分かってくれたんだぁ♪」

概要編集


ここから先は仮面ライダーウィザード第35話の重大なネタバレが含まれます。




















ソラこと滝川空は、生前は美容師として働いており、複数の美容院と契約して働くほどの優秀な腕前を持っていた。


しかし、ある日を境に彼の人生は大きく変わってしまう…。


付き合っていた恋人の女性に裏切られる形で捨てられてしまった空は、憎悪と狂気に駆られて彼女の黒い長髪をバッサリと切り捨てた上で殺害した。

その後も、彼の担当していた顧客の内何名かが失踪しており、不審に思った凛子木崎達警察の調べで、失踪した被害者には「白い服を着ていた黒い長髪の女性」という共通点があり、その数がなんと数十人にも及んでいたことが判明したのだった。

しかも、その事件や失踪は日食の起こった1年前よりも以前……つまり、ソラが人間として生きていた頃から起こっていたのである。

(注:仮面ライダーウィザード放映時点での現実世界の日本における「明治以降での単一の殺人犯による大量殺人」の記録は津山事件の30名であり、仮面ライダーウィザードの世界でもこれが同じならば、人間だった頃のソラは、近代日本史上、1人で最も沢山の人間を殺した殺人犯の記録を更新していた可能性が有る)


そして、同じように白い服を着ていた黒い長髪のゲートである清水千明をアルゴスから救い出したソラは、「髪が痛んでいる」等と言って彼女を言葉巧みに自分のサロンに誘い出し、かつて自分が黒い長髪で白い服を着ていた彼女に裏切られ捨てられたと告白……しかし、その直後に千明の髪をバッサリと切り捨てながら、彼は歪んだ笑顔と共にその狂気を垣間見せた。


「けど僕は捨てられたりしない。捨てるのは、僕の方だ――!」


ソラはその彼女に捨てられたことがトラウマになり、彼女だけでなく担当となった女性達の中で黒い長髪で白い服を着た女性を言葉巧みに誘い出しては、惨殺するというサイコキラーとしてのもう一つの顔を持つようになったのだ。

それはファントムとなってからも変わらず、自分のターゲットとして当てはまる女性ならば、他のファントムから奪い取ってでも自らの手で殺めようとするほどの、異常な執着性を見せているほどである。


ソラ君マジファントム ――奴は人間だった頃から既に「怪物」だったのだ。


このように、シリアルキラー仲間であるグロンギの皆さんや浅倉威井坂先生も真っ青な猟奇性を垣間見せたソラを視聴者が見た結果、このタグが自然と出来上がったのである。

なまじユウゴミサが生前は善人だった分、「きっとソラも……」と予測していた者は多く、それ故にソラの衝撃的過ぎる素性と本性は視聴者を戦慄させ、震え上がらせた。

ユウゴやミサが、「邪悪なファントムによって乗っ取られてしまった人間」とするならば、ソラは全くの正反対で「あまりにも歪んだ精神を持った人間に乗っ取られてしまったファントム」と言えるのかもしれない。


若くして成功を収め、美容界におけるカリスマ的な存在となっていながら、ただ一人の女性に裏切られただけで残忍非道な殺人鬼になってしまったのだから、滝川空という人間はおそらく強烈なまでにプライドの高い人物であったのかもしれない。


その反面、人間の頃の意志を消失せずファントムと化し、誕生以降も人間の意識を持ち続けた特殊な立ち位置の為、その存在に苦悩し、晴人など同様の存在を仲間として求めるなど、皮肉な事に異形の自分に苦悩する存在と言う、ライダーシリーズお約束の苦しみを背負っている。

結果的に善悪は兎も角、歪みつつも人間の心を宿しているのは確かであり、怪人と化すことで力に溺れ狂気に走った井坂深紅郎鬼島夏児、人類を終わらせるという危険思想に憑りつかれた真木清人といった平成2期ライダーシリーズの追加幹部に比べると、危険であるがまだまともと言える稀な存在であるかもしれない。


余談編集

  • 第35話でソラに狙われた清水千明を演じたのは、当時まだブレイク前の女優・新木優子女史である。

関連イラスト編集

空の向こう側Hello!


関連タグ編集

○○マジ××


仮面ライダーウィザード ファントム(仮面ライダーウィザード)

ソラ(ファントム) グレムリン(ファントム)


グロンギ←一定のルールで大量殺人を行う怪人集団。

浅倉威 井坂深紅郎←平成ライダーシリーズでの凶悪犯仲間。


サイコキラー シリアルキラー お茶の間の良い子号泣シリーズ

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