「今日は休んでいいぞ」
概要
第34・35話に登場した通常ファントム。宿主は小須田明人というカメラマンの青年。
ミサ/メデューサの配下(ただし会話はタメ口で行う)で、ソラ/グレムリンのことは嫌っている。
ミサが発見したゲートの人気モデル・清水千明を狙い行動を開始した。最初は千明を直接襲撃したが、仁藤攻介/仮面ライダービーストに妨害される。
その後、千明を撮影するカメラマンを負傷させて(上記の台詞はその時の物)入れ替わり、仁藤達の邪魔が入らないよう撮影を名目に千明を人気の無いダムへ連れて行き「綺麗な顔や髪をズタズタにする」事で絶望させようとした。追いかけてきたビーストや操真晴人/ウィザードを眼球やグールで足止めして千明の所へ向かうもソラが身を挺して千明を助けた事で興を削がれて撤退する。
外見・能力
元ネタはギリシア神話に登場する百眼巨人「アルゴス」。(愛人イオを囲いたいという)主神ゼウスの命を受け伝令神ヘルメスに倒されたのち、その死を悼んだゼウスの妻ヘラにより彼女の眷属である孔雀の羽根にその目が宿ったとされる。
アルゴスの身長は239㎝、体重は182㎏。
二股に割れた石像のような頭部、太い腿、尖った爪先をした黒い身体の至る所に幾つもの青い眼(頭部の2つは赤)を持つ。ファントムのシンボルは胸部に位置する。
頭部から紫色の光弾を発射して攻撃できるが木の枝に直撃しても折れずにしなるだけなどあまり威力は高くない。むしろ、もっぱら平手打ちで人間を十数mも吹き飛ばすような怪力で振り回す片手剣での攻撃がメインで、紫色の電流を纏わせることもできる。
全身の眼は紫に光らせる事で敵の視界を封じ、青く光らせる事で多数の黒い眼球を身体から分離して攻撃する能力を持つ。眼球はゲートの動きを見張る事に使用される他、相手を囲んで直接体当たりしたり、赤い瞳からレーザー状の光線を放つ。小須田の姿でも眼球を使用可能。
更に分離した眼球を光らせる事で、その眼球の位置まで瞬時に移動する能力も持つ。
目は背中や後頭部にもたくさんあるが脳は1個しかないためか、よく不意打ちの攻撃を食らっている。
見た目が石像のような為か身体は頑丈で、ビーストのセイバーストライクを何発も耐えている。
結末
その後も執拗に千明を付け狙うが、ビーストと戦闘中彼女をソラに連れ去られてしまう。ビーストを退けた後、自力でソラのアジトを突き止めるが、偶然全く同じタイミングで辿り着いた晴人や仁藤と再び遭遇し4度目の戦闘に入る。
目晦ましや剣でビーストを苦戦させるが、最期はビーストハイパーに変身したビーストに剣を蹴り飛ばされ、眼球を放って攻撃するもミラージュマグナムで全て撃ち落とされた後シューティングミラージュで倒された。
因みに第35話では全てファントムの姿で登場しており、小須田の姿にはならなかった。
余談
スーツはノームを改造した物(色は黒く眼球が付いているが、下半身の形状は同じ)。武器の剣はワータイガーから流用している。
第34話ではビーストのスーツアクターを演じている渡辺淳がアルゴスに襲われるカメラマン役で顔出し出演した。
派生作品
『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』では武神鎧武が神木から生み出した怪人として登場。
他のファントム達と共に仮面ライダー達を襲撃するも仮面ライダー斬月フォーゼアームズが放ったライダーロケットパンチで全滅した。
『仮面ライダージオウ』ではEP48にてライダーの世界が融合し、ジオウの世界が崩壊を始めた影響で出現した怪人の一体として登場。
ウィザードライドウォッチが壊れた事でウィザードの歴史が開放された事で復活し、様々な敵勢力の怪人と共に人々に襲いかかる。
関連タグ
ドーラアルゴス:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場する、同じくアルゴス繋がりの戦隊怪人。
アルゴス(仮面ライダーゴースト):名前繋がり。