概要
西武3000系電車は1983年に池袋線専用としてデビューした車両である。その当時、車内は新宿線は華のように混み、池袋線はスカスカだったため3ドア車という形でデビューした。また色も末期色ではなく、黄色とベージュのカラーリングだった。まさに西武2000系の派生版といっても過言でもない。制御器具は2000系のものと同等、デザインも101系と若干似ているが、西武では初となる、側面の方向幕搭載車となった。後年にはスカートを着ける様になった。
8両編成が9本製造され、併結運転は出来ないため8連単独で運用に入っていた。平成に入ってからは新宿線でも運用された。
2014年12月に引退。3000系の引退によって、支線系統の新101系以外は3ドア車が消えた。晩年は2編成が中間車2両を廃車にした6連で国分寺線で運用された。12両が近江鉄道に譲渡されたが、用途は不明。
ラッピング電車として
西武3000系電車は、デザインは101系と似ていたため登場はそこまで注目されなかったものの、いろんな装飾が行われて注目されるようになった。
銀河鉄道999
3011編成。大泉学園駅に999の作者の松本零士先生が住んでることもあったため実現。塗装は、片側がメーテル、もう片側が車掌さんであった。クハ3011号の車内には松本零士先生のサインが入っていた。インパクトがあったので、沿線のチビッ子に人気の車両であったと言ってもいい。
西武ライオンズ
埼玉の西武ライオンズのPR車両で、新宿線所属の3015編成を使用。全身は藍色で白の大きなLIONSのマークがあった。車内はあまり変貌した点はない。
富士大学
高田馬場にある大学のPR車両である。こちらも新宿線所属の3015編成と3017編成を使用。ヘッドマークを取り付けていた。