「ハセヲ...真実を知りたいとは思わないか?」
概要
THE World R:2
銃戦士オーヴァン。仕様外のモデルである巨大なギブスで左腕を覆っているほか、PCそのものがエリア一つ分に匹敵する大容量を内包している、桁違いのチートが施されたPCである。
キー・オブ・ザ・トワイライトを探し求めるギルド「黄昏の旅団」の元ギルドマスター。常に冷静沈着で、感情を表に出すことはなく、質問には比喩表現を交えた遠回しな言葉でしか応じない、よく考えるまでもない変人。
不思議な魅力とカリスマ性を持っていて、「黄昏の旅団」のメンバーは彼に惹かれて在籍している者がほとんどであった。
偶然PKから助けた縁でハセヲとは師弟のような関係ではあるが、志乃から好意を持たれている事もあり、彼からは羨望と嫉妬の複雑な感情で見られている。
「.hack//roots」の中盤、「背面都市マグニ・フィ」に於いて敵対ギルド「Tan」とキー・オブ・ザ・トワイライト巡って交戦。旅団のメンバーにサポートされながら一人都市の最奥に向かうも、その後謎の失踪を遂げてしまう。(実は「Tan」や「キー・オブ・ザ・トワイライト」の情報もシステム管理者による罠であり、彼らにPCを捕えられて拘束されていた。)
しかし数ヶ月後。「.hack//G.U.」の序盤に「死の恐怖」となったハセヲの前にふらりと現れた。その後もハセヲの行く先々に現れ、謎めいた言葉や助言を残していく。
リアル
犬童雅人
1991年生まれの男性、天才的なハッキング技術を持つ。
2017年時点ではネットワーク管理局(NAB)の調査員だが、以前から様々な職を転々としている。
志乃曰く、容姿は結構かっこいいらしい。
登場作品
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※この先は.hack//G.U.の最も重要なネタバレが存在します |
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「さぁ、俺を斃せ、ハセヲ!! そして、お前の真実を―――奪い返すがいい!!」
正体
vol.2「君想フ声」の終盤、彼は驚愕の真実を明かした。
その正体はAIDA「Triedge<トライエッジ>」に寄生された真の三爪痕(トライエッジ)にして、最初に覚醒したモルガナの第八相「再誕」コルベニクの碑文使い。
左肩のギブスは寄生したAIDAを隠匿・封印するためにつくり出した碑文の産物で、あの三爪痕は両手の武器と第三のAIDA触手により放っていた。
この”異形の聖痕”は異常な威力を誇り、一撃で相手のPCボディをバラバラに吹き飛ばすほど。
TLILOGYではパイとクーンを憑神を呼び出す隙も与えず惨殺し、アトリの首と胴体を切断。ハセヲの手足を吹き飛ばした。
直接な描写は無いが、恐らく本編でも蒼炎のカイトを同様の方法で撃退しており、”勝利祝い”と称して防御に用いたのであろう曲がった虚空ノ双牙をもぎ取った右腕ごと放り投げてくる。
他のPCとは違いAIDAを意のままに操る能力(彼曰く、”操っているのではなく「危険な友人」として互いに理解している”)を持ち、榊をけしかけてAIDAを与えたのも彼の仕業だった。
vol.2終盤。因縁の地である「背面都市マグニ・フィ」で激情に駆られたハセヲ達との激戦を繰り広げるもスケィスによりコルベニクもろとも消滅させられてしまう。
そのまま未帰還者となったかに思われたが、その後グリー・マ・レーヴ大聖堂にてハセヲの眼前に無傷で姿を現し、こう告げるのであった――”もっと強くなれハセヲ。俺を斃せるほどに。”
実は彼にはコルベニクの「再誕」により、例えデータドレインを受けようとも”殺せはしても、斃すことは出来ない”とゆう強力無比な能力が備わっていたのである。
真実
「お前はよく応えてくれた......。ありがとう、ハセヲ」
実は彼の両親は既に死去しており、父親代わりとして年が14歳も離れた妹である犬童愛奈(アイナ)を育てていた。しかし、生来の病気が悪化したためにドイツの施設に転院させることに。
雅人は離ればなれになった妹と会える場所を作るため「The world」に誘い、二人は大切な時間を過ごしていた。
しかしそんな折、不運にも「創造主の部屋」にて未知の生命体AIDAに遭遇してしまう。
妹を庇って寄生されてしまったオーヴァンはAIDA「Triedge<トライエッジ>」に操られるまま、自らの手で愛奈を未帰還者にしてしまった。(この時のショックから「再誕」の碑文に開眼した)
その後、「キー・オブ・ザ・トワイライト」にまつわる究極AIの御力を借りてAIDAを駆除し、最愛の妹を救い出すことを秘めた目的として「黄昏の旅団」を立ち上げた。
....が、愛奈のときと同じように再びAIDAが暴走、グリーマ・レーヴ大聖堂に傷痕を刻み込むとともに志乃を未帰還者にしてしまう。
そして、愛奈を助けるための時間(意識不明では難病の手術が出来なかった)も自身に寄生しているAIDAを抑えることも厳しくなり、彼は最終手段を選ぶこととなる。
最終手段とは、すなわち”全ての碑文を喰らい真に覚醒した死の恐怖、ハセヲ(スケィス)によってコルベニクの「真の再誕」を発動し、ネットワークをリセットすること”であり、それにより自分もろとも全てのAIDAを消滅させることを目的に暗躍していたのである。
碑文の覚醒には精神への強い揺さぶりが必要不可欠であるがため、それが可能となるようにハセヲ達を言葉巧みに惑わし、誘導し、自分の正体を伏せたまま彼の成長(Grow.Up.)を促した。
そして、最後まで悪役を演じ続けた彼の計画は終に成功する。
「再誕」発動後、愛奈は救われるが彼自身はリアルでも精神面に重大な損傷を負い意識不明となってしまった。再誕の余波は世界規模のネットワークトラブルを生じさせ、あらゆるものが被害を受けた。これによる膨大な経済ダメージ、交通、医療トラブルにより死亡した人も多く、CC社から全責任を押し付けられた犬童雅人は人類史上最悪の犯罪者として名を刻まれることとなる。
妹を助ける代わりに彼が受けた代償は、あまりにも大きなものだった――。
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