夕雲とは
本項では主に2と3について記述する。
図鑑データ
「夕雲型一番艦、夕雲、着任しました。提督、甘えてくれても、いいんですよ?」
概要、本気で行くわ!
2013年9月18日のアップデートで、秋雲と共に実装された艦娘。
夕雲型駆逐艦の一番艦、つまり長女である。
基本的に駆逐艦娘での姉妹艦同士の上下関係は曖昧になりやすい傾向にあり、つまり姉と妹という関係ではなく、友人のような対等な関係を築いている場合が殆どだが、夕雲はそんな駆逐艦娘の中にあっても珍しく長女として姉妹艦達に慕われている稀有な存在でもある。
2013年12月~2014年1月に開催された期間限定イベント『迎撃!霧の艦隊』の比較的難易度の低い海域でドロップしたことから、それ以前に着任していた提督は彼女との邂逅を果たした人も多いが、通常海域でのドロップは今のところ2-5、4-2、5-1、5-2、5-3、5-4の各ボスでしか報告されておらず、建造でもまだ出現しないため、入手は難しい。
容姿、開始よ。
膝くらいまである緑の長い三つ編みとアホ毛、チロっと出した舌、唇の左下にある黒子が特徴。
また、前髪パッツンで瞳の色はエメラルドグリーンである。
服装は夕雲型に共通する、白のブラウスから赤紫色のミニスカワンピを着用し、首元にエメラルドグリーンのリボンを結び、下は白いストッキングとハーフブーツを履いている。駆逐艦にしては厚い服装だが、彼女の場合その上からでも胸部装甲が結構な存在感を放っている。
艤装も夕雲型同様に煙突と電探をダークグレーの二本の肩掛け紐で背負い、連装砲を左手に盾のように保持し、両ふくらはぎに4連装魚雷発射管を一基づつ装備している。
中破時は駆逐艦娘にしては露出が激しくノーブラ。前述した胸部装甲辺りはきわどい感じになっている。下は薄紫色の下着を着用している。
2016年1月1日のアップデートで、通常絵の差分ながら新春限定グラフィック実装。
左手に羽子板、右手にぽち袋7つを持ち、悪い笑みを浮かべている、中破の表情も変更されているなど地味に変更点は多い。
現在実装されている夕雲型は夕雲本人以外に7人なので、お年玉は妹達の分か。
「私に勝ったらあげましょう」なのか「私の勝ちです、頂いていきますね」なのかは意見の分かれるところ。
後述の性格の通りとても良い子なのでなんにせよ悪いようにはしないはずであるが...
同時に実装されたグラを見るに巻雲は負けた模様。もしかしたら山城も?
性格は……、好きよ?
その容姿やポーズから小悪魔っぽい雰囲気を漂わせているが、実は面倒見のよい心配性。
目下の者にも「~さん」付けで話すお淑やかな口調と常に提督を心配する母性の持ち主であり、一部の提督からはダメ提督製造機とも呼ばれている。
「甘えてくれても、いいんですよ?」
MVP時には「提督、私を選んで良かったでしょう?」と言うなど、その間柄はもはや夫婦の領域。無論、提督LOVE勢の一人である。お触りに対しても呆れ気味ではあるが受け入れてくれる包容力も持つ。
一方で自分の能力の高さを積極的にアピールしたり、手料理に対する提督の反応にはしゃいだりと、相応の無邪気さも発揮しており、幼妻的な雰囲気を一層強めている。
ただ、周りの目を気にするタイプらしく、シスコンの巻雲には提督との関係を勘違いされたり、提督並に積極的にスキンシップされるなど若干頭を悩ませている様子。
公式4コマでは
メディアミックスである公式4コマでは、大きくキャラチェンジして少し高飛車なガチシスコンに。妹の巻雲を猫可愛がりしており、妹の長波から変人扱いされてしまっている。あの巻雲のブカブカ服装も彼女の指定らしい。
ブラウザゲーム版では巻雲が夕雲に依存しているかのような節もあり、漫画版とブラウザゲーム版で人間関係が逆転している珍しいパターンである。
と言うより、他のメディアミックス作品でもここまでキャラ崩壊している夕雲も珍しい。
ただし、最近では吹雪達に対して面倒見の良さを見せる場面も増えてきている。
主力of主力性能、出ます!
同時実装の秋雲に比べ運の値が低めであるが、駆逐艦の中では標準かもしくはちょっと上。
また、回避の値が雪風や島風に次ぐ高さ。対潜に至っては駆逐艦トップレベルである事など、基本的に初期値が高い。
最終値でも誤差程度ではあるが、耐久と装甲以外はトップクラスである。
駆逐艦娘の中でもコストパフォーマンスに優れる部類であるため、特に拘りがなければ駆逐艦運用時に積極的に使うことを推奨する。
その一方で改造レベルが地味に高いので注意。だが、改造すると駆逐艦に装備できる電探として(中盤まで)重宝されている「22号対水上電探」を持ってきてくれる。
提督、関連イラストを選んで良かったでしょう?
軍令部からの関連タグです。ご覧になってくださいね。
夕雲型 巻雲 風雲 長波 巻波(駆逐艦) 高波 大波(駆逐艦) 清波(駆逐艦) 玉波(駆逐艦) 涼波(駆逐艦) 藤波(駆逐艦) 沖波(駆逐艦) 岸波 朝霜 早霜 秋霜 清霜
はいはい何ですかぁ?提督といい、巻雲さんといい、史実が大好きですね。
旧日本海軍の駆逐艦の1隻、夕雲型の1番艦。太平洋戦争開戦3日前の、1941年12月5日に舞鶴海軍工廠にて竣工した。
竣工数カ月にして、南雲機動部隊の空母郡を護衛するために編成された軽巡洋艦長良旗艦の第十戦隊の第十駆逐隊で旗艦の秋雲や姉妹艦の巻雲・風雲と一緒になり、共にミッドウェー海戦に参加したが、結果は惨敗。第十駆逐隊は最後まで戦闘力を維持していた空母「飛龍」の直衛および被弾後の救援活動に従事した。
その後の第三艦隊が編成され、ソロモンの激戦に投入され空母の直衛を務めた他、ガダルカナル島への鼠輸送にも従事した。
夕雲は、ガダルカナル島からの撤退作戦(ケ号作戦)にも参加している。この時の第一次作戦では、エスペランス岬へ接近する途中で触雷し、航行不能となった巻雲の全乗員を収容した上で雷撃処分を行った。
整備で後方に下がった際に、北方遥かキスカからの撤退作戦にも参加した。
その後再びソロモンに戻ったが、1943年10月6日、第二次ベララベラ海戦でアメリカ海軍第42駆逐群と交戦。敵戦隊を先んじて発見していたのだが、指揮官の伊集院大佐は敵の識別を慎重に行ったため、米艦に機先を制されてしまった。
秋雲(旗艦)、風雲、夕雲、磯風、時雨、五月雨からなる夜襲部隊の中で夕雲は真っ先に反撃をし、魚雷の発射と同時に砲撃を開始した。この魚雷は敵の二番艦「シャヴァリア」に命中し、その行き足が鈍ったところに後続していた「オバノン」が突っ込んで艦首大破。結果的に敵駆逐艦二隻を大破させる戦果を挙げた。
だが、夕雲も敵雷撃を受けて大破炎上し、そこに敵の攻撃が集中して撃沈されてしまう。
この時、図らずも夕雲に被害が集中したため、他の艦は殆ど攻撃を受けずに済み、敵の撃退に成功。この隙に、別働の撤収部隊がベララベラ島に到着し、救援を待っていた陸海軍部隊の収容に成功した。つまり夕雲はこの作戦における唯一の損失艦にして、最大の武勲艦とも言える働きをした。
ちなみに駆逐艦長大迫東中佐を初めとして乗員の大半は戦死したが、海戦の最中に「風雲」が何名か救助し、アメリカ軍側の魚雷艇には78名が救助された。しかし、捕虜となった水兵の一人が米兵から機関短銃を奪い取って銃撃戦となり、結果的に巻き込まれた日本兵8名が死亡している。
また、機関長以下25名は、自分たちが撃沈したシャヴァリアのものと思しき無人のカッターを分捕り、ブーゲンビル島へと向かった。途中で米軍魚雷艇に発見され降伏勧告と救助の申し出を受けるも、「撃つなら撃て」と自ら身を曝し、それを拒否。その行動に胸を打たれた米軍魚雷艇の船長は自分たちの水と食料を彼らに分け与え、その場を去ったという。その後、1日半経ってから彼らはブーゲンビル島・ブインに無事到着した。