概要
『艦隊これくしょん』の駆逐艦娘・島風が連れ歩いている、連装砲を模したロボットのような謎の存在。かわいい。
他の駆逐艦娘達の艤装に付いている艦載砲とは違い、それぞれが自立稼働している。
ちなみに「連装砲ちゃん」の呼び名はれっきとした正式名称である(島風自身がそう呼んでいる台詞がある)。
……後述する通り連装砲ちゃんは全部で3体いるが、改造前の島風は装備スロットが2つしかないのは内緒。
外見・特徴
島風の後頭部におぶさっているもの(A)、抱きかかえられているもの(B)、横にいる浮き輪付き(C)の計3体が存在し、体の大きさはC>B>Aの順である。
島風の愛称が「ぜかまし」になったのは、Cがハマっている救命浮輪に描かれた「ぜかまし」の文字に由来する。
A&Bの尻およびCの救命浮輪にはスクリューが取り付けられており、Cの頭を下に向けて床に設置する事で扇風機として使用された事がある。
島風が中破・大破すると連装砲ちゃんもダメージを受けて、それぞれが吹っ飛んだようなポーズを取り、BとCは砲身が曲がってしまう。その状態で島風に秘書艦をやらせていると、吹っ飛びポーズのまま空中で停止するという、妙高に匹敵する超常現象が起こる事に。
……そのまま放置しないで、島風の付き添いで入渠させてやりましょう。
因みにこの連装砲、実物ならば砲身だけで4.205t、砲室を含めると重量は約30tほどあるはずである。
島風が同名の駆逐艦から擬人化されている以上、デフォルメされた連装砲ちゃんもどれだけ再現されているかは不明だが、ダウンスケールされているとはいえそれなりに重量はあるであろう連装砲ちゃんを軽々と抱えているあたり、やはり艦娘というのは只者ではない。
島風以外にも、天津風が連装砲ちゃんとは表情の違う「連装砲くん」、そして秋月や照月が「長10cm砲ちゃん」を連れている。
ほかに潮が頭だけの連装砲ちゃんを抱えていたりもするが、改二になると高角砲を装備するのでいなくなってしまう。
島風自体が『艦これ』随一の人気者である事情もあってか、メディア展開に当たっては艦娘でないにも関わらず登場頻度が高く、実質的に『艦これ』のマスコット的存在となっている。
そのため単体での立体グッズにも恵まれており、まさかの連装砲ちゃんプラモまで発売されている。
余談ながら、2014年5月に開催された静岡ホビーショーでは、連装砲ちゃんの着ぐるみが会場を訪れていた子供達に人気だった模様。
派生作品では…
島風の居るところ常に連装砲ちゃんあり、という感じの常連。同型艦の居ない島風の一人っ子設定が強く出ている作品の場合、登場初期の時点では「島風は連装砲ちゃんにしか心を開かない」という扱いになっている場合もある。
『一航戦、出ます!』では、1巻での出撃時に島風の腕に抱かれていたが、その頭部には九四式爆雷投射機を搭載。しかも挿絵にもされている。言葉は話せないが、「キュイ」と鳴く。
アニメでは、島風が教室に出席する時にも、3体揃って同伴。鳴き声は「みゅーん」という感じのSEっぽい声。
また、3基其々独立して行動出来る為、4話では島風から射出された連装砲ちゃん達が其々海上を滑る様に航行し、砲撃しながら敵艦を包囲した後に島風が魚雷で仕留めるといった、まるでガンダム等のロボットアニメに登場する遠隔武器の様な運用がなされている。
連装砲ちゃんのモチーフについて
モデルは当時の日本海軍の駆逐艦の主兵装であった50口径三年式12.7センチ砲のうち、島風および夕雲型駆逐艦に搭載された連装砲架D型と思われる。モチーフ元になった駆逐艦も、3門装備していた。
水平射撃時には初速910m/秒・10発/分の性能を持つ。
ただし、50口径三年式12.7センチ砲全体の特徴として、対空射撃は苦手(と、日本側では評価されているが、実は米軍側での記録ではこいつの餌食になった空母艦載機が少なくない)。
また、砲塔式ではなく砲自体が旋回可能な台に乗っかっているだけである。しかも、砲弾の装填も自動ではなく手動である。
なお、連装砲ちゃん・連装砲くん・長10cm砲ちゃんの最大仰角差は以下のイラストを参照。
関連イラスト
大半が島風との共演で、島風と共演していない絵は全体の約28%(2014年10月調べ、R-18Gは含まず)。単独の場合、立体物やネタ系が多い気もする。
「れんらく」「そうだん」「ほうこく」を「ちゃん」とする=連装砲ちゃんと覚えましょう。
こうではありません。
関連タグ
シチュエーション系
16inch三連装砲さん(戦艦棲姫の艤装)