概要
海未は公野櫻子版では真面目で礼儀正しい大和撫子キャラとして描かれているが、アニメ化以降の冷待遇などが重なって何かと周りからは変なイメージを持たれるようになった事。
アニメ一期時点ではそうでもなく、顔芸こそ健在だったものの扱いはまだマシな方であったが、この時点で二年生で唯一センター曲もメイン回も貰っていないなど不遇の片鱗は見せていた
七話が海未回と主張する者もいるがサブタイトルからして少し苦しい。ただその回の海未が格好良いのは事実なので海未が気に入った人にとっては必見の回である。
アニメ二期
アニメ5話での顔芸が元凶で複数のコラが作られるようになる。(顔芸ネタについての詳細は海未ちゃん顔芸シリーズを参照)
さらにLINEスタンプやミニフィギュアで商品化されるなどしたため海未=顔芸という風潮が一部では蔓延した。
仮にもスクールアイドルなのにpixivの検索ボックスで海未と入れるだけで一番上に「海未ちゃん顔芸シリーズ」のタグが出てくる。
11話では何の脈絡も無く大勢の人の前で歌うのが癖になりやっつけ感満載で成長させられた。
海未はだらしない穂乃果に対し何かと説教をする割に、あらゆる事に対して初体験が多い(要するにウブ)ため自分がやり慣れてないことを押し付けられると咄嗟に騒いでパニック状態になる描写が多い。
二期もメイン回、(PV付の)センター曲はいずれも無い。
ネタ要素やポンコツ要素があるキャラはその分格好良い見せ場があるが
海未にはそのようなシーンが比較的少なく、アニメ二期は歌以外はキレたり顔芸したりヒステリーを起こしたりしているシーンが多かった。
劇場版ラブライブ!
二期での扱いがあんまりだったため、救済が求められていたが状況はあまり好転しなかったといえる。
穂乃果のメモの写し間違いにより全く違う場所のホテルにたどり着いてしまったことで再びヒステリーを起こす。しかもそのミスに最初に気付いたのは後輩である凛で、先輩の威厳のかけらもない赤っ恥を晒してしまった。
地下鉄に乗車する際何らかのトラブルにより穂乃果が焦って間違った車両に乗りメンバーとはぐれてしまう。
女性シンガーの案内で穂乃果は無事帰還するが海未は勝手に行動し皆に心配をかけた穂乃果を叱る。
これが完全に穂乃果の不注意によるものなら海未の叱責も分かるのだが
この場合非があるのは寧ろメンバーの方であり穂乃果はどちらかというと被害者である。
点呼を取る、携帯電話で連絡を取る、などの対策で防止や早期解決が十分に可能なトラブルであり彼女らがもう少し気を付けていればこんな事にはならなかっただろう。
にも関わらず自分達の事は棚に上げて(そこそこ立派そうな)ホテルの玄関前の通りで一方的に穂乃果を大声で怒鳴り散らす海未の行為はお世辞にも褒められたものではない。
だが前述の通りこの騒動の前に海未は見知らぬ異国の地で仲間とはぐれるというある意味この時の穂乃果と同じ体験をしており、その時の恐怖は人一倍理解している。
その上幼馴染がそのような思いをしていると知って余計不安に駆られていただろう事は考慮したい。
更にこの後の希の「犬や猫が帰って来た」と言わんばかりの淡白過ぎる対応や
BiBiの落ち着いた大人の対応により海未のヒステリーぶりが余計際立ってしまっている。
というかはっきり言うとこの一連の流れで海未だけが確実に浮いてる。
そもそも渡航歴のある希がいるとはいえ引率者の1人も付けない学院側に最も大きな問題がある。
もしかしたら描写が無いだけで居たのかもしれないがどちらにせよ肝心な時に役に立たないのでは無意味である。
また、劇中歌においてもそれは例外ではない。
絢瀬絵里がAngelic_Angelでセンター曲を獲得した事により、センター曲が映像化されていないメンバーが海未と小泉花陽のたった二人だけになってしまった。
但しPV中での扱いは花陽よりは良い。
SUNNY_DAY_SONGではサビパートで海未だけがいない状態でカメラワークが動いている部分がある。
しかもBDの修正では海未を少し入れた結果真姫が隠れるという誰得な結果になったためファン全体から反感を買う事となった。
そしてクライマックスの僕たちはひとつの光の作詞行程は「書き溜めておきました」の一言以外は何の描写も無く終了。
因みに劇場版BDの一部店舗での購入特典である「僕たちは~」のタペストリーも、Printemps:穂乃果、BiBi:絵里と各ユニットのリーダーがセンターを飾る中、何故かlily_whiteだけ希がセンターを飾っている。
ネタキャラ扱いには寛大な中の人の三森すずこも苦言を呈している。
楽曲において
今までμ'sが出してきた数々の楽曲の中でも、海未のパートが少なかったり無かったりする。
代表的な例として「ススメ→トゥモロウ」が挙げられる。落ちサビ(ラストサビの前)のパート分けを見ると、
穂乃果)Let's go 変わんない世界じゃない Do! I do! I live!
ことり)Let's go 可能性ある限り まだまだあきらめない
海 未 ど こ い っ た
他にも、「Paradise Live」や、「ユメノトビラ」でもサビ前のソロを貰っていない。
「HEART to HEART!」のカップリング曲「嵐のなかの恋だから」では、凛と花陽・希と絵里・にこと真姫・穂乃果とことりがそれぞれ歌った後で海未だけが歌わなかった事もある。
二年生のみを三人で歌わせるなど、他のやり方はあっただろうに、何故かこのようなことになってしまった。
上記の点からアニメ化以降の海未の不遇及びその改善を主張するファンは多いが海未が不遇であるかどうかはファン内でも意見が分かれる。
そもそもアニメ版の海未のキャラが嘆かれているのは公野版との乖離が激しい事が主な理由である。
公野櫻子はラブライブ!における原作者のような立ち位置(厳密には原案)
であり彼女が電撃G'sマガジンやSIDで描くラブライブ!を正史・原典と見做す者も多い。
そのような者にとっては公野の描く園田海未こそが本来の園田海未であり、彼女がアニメ版のキャラクターだけで知ったように語られ叩かれるのは堪えない事なのである。
勿論現在のラブライバーはアニメ組が最多数派であり、アニメ版の設定やキャラクターを最も好む者も多いというのは御留意願いたい。
G's magazineを追うのに毎月1000円以上の出費が必須なのに対し、地上波放送を追うのは基本無料である。
BD/DVDを購入するなら兎も角、そこまで画質や特典に拘らないのならば録画さえしておけば後から幾らでも本放送を見返せる。
これらの理由からライト層に対してはアニメ版の方が圧倒的に浸透している。
それを考慮するとラブライバー同士の議論ではアニメ版設定前提で語らう方がやり易いという事情も多少は関与しているかもしれない。
ただ、公野版とその他の媒体とでキャラが乖離しているのは海未に限らない。
この現象はラブライブ!の特徴の一つとも言えるものであり海未の場合はそれが悪い方向へはたらいてしまっただけなのだ。
BiBiの人気がアニメ化以降爆上がりしたのが良い方向へはたらいた最たる例である。
そもそもキャラの解釈というのは個人で異なるものである。
基本的に公式から供給されるキャラこそが正しい解釈とされるが
ラブライブ!のアニメの場合脚本が公野とは違うという事が起因しているかもしれない。
主人公の穂乃果の相棒である事、それにより出番がコンスタントに多い事、ネタキャラとしては恵まれている事から不遇ではないと主張する者もいる。