概要
ロシア語ではКомитет государственной безопасностиと書き、略すとКГБでこれをアルファベットにして「KGB」になった。和訳すると「ソ連国家保安委員会」。英語では「Committee of national security」。1990年代以前の著作ではケージービーと読まれることも多い。
1954年に創設され、国内外の諜報活動や監視、防諜、国境警備などをする諜報機関・秘密警察であった。冷戦期はアメリカのCIAに並ぶ秘密組織として恐れられたが、ソ連崩壊で複数の情報機関に分割されて、解体・廃止された。
現在はロシア連邦保安庁(FSB)やロシア対外情報庁などに受け継がれており、「強いロシア」を掲げるプーチン政権下の行政改革により、旧KGB系機関のFSBへの段階的な集約化が進んでいる。
旧ソ連構成国にも後継機関が設立されていたが、近年の東欧諸国のEUやNATOへの加盟によって、西側の情報機関をモデルにした組織に改編される傾向にある(元KGB職員への対応は、全員解雇から継続雇用まで、国によって差がある)。
スパイ小説などに悪役として登場することも多い。
関連タグ
ウラジーミル・プーチン…過去に所属していた。
極楽大使…元KGBの殺し屋という設定がある。
コードネームU.N.C.L.E…CIAとKGBのエージェントが手を組み、世界を巻き込む一大テロ事件を阻止する。