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紫外線の編集履歴

2016-06-08 18:32:06 バージョン

紫外線

しがいせん

可視光線よりも波長の短い電磁波。人体及び生物に対して毒性を持つ。

概要

人間には見ることのできない電磁波。その名の通りよりも波長が短く(400nm以下)、X線よりは長い(10nm以上)。人体に悪影響を及ぼす電磁波は基本的に紫外線よりも波長が短い。

紫外線は波長の長い近紫外線(波長380nm-200nm)と波長の短い遠紫外線(波長200nm-10nm)に分類され、近紫外線はさらに波長の長い方からUV-A・UV-B、UV-Cに分類される。


一般的に紫外線と言えば太陽光線に含まれている印象が強い。太陽光に含まれ人間の肌を日焼けさせるのはUV-A及びUV-Bである。


UV-Aは紫外線の中では毒性が弱い反面、透過性が強く、皮膚の深部まで届いて皮膚の老化を促進する。太陽から放射されたUV-Aの9割以上はオゾン層で弾き返されるものの地上に到達した日差しもたっぷりUV-Aを含んでいるため、紫外線の対策については普段から意識しておきたい。曇り空や冬でもUV-Aはしっかり地上に届いており、冬や曇りの日でも紫外線対策は必要である。最近の日焼け止めクリームはUV-BだけでなくUV-Aの対策もされている。


UV-BはUV-Aより毒性が強く、浴びすぎると皮膚が火傷のようになり、皮膚がんの原因にもなる。透過性はあまり強くなく99%以上はオゾン層で遮断されるが、夏の強烈な日差しには多く含まれるため注意が必要。夏場は薄手の長袖の服を着、日焼け止めを塗り、可能ならつば付きの帽子をかぶり眼鏡をかけることが強く推奨される。


UV-Cは近紫外線の中で最も毒性が強いが、透過性が弱いので全て大気で遮断され、地表には届かない。


人間の垂れ流した塩素ガスが原因でオゾンホールが発生すると、UV-AやUV-Bも地上に到達する量が増えることになる。


紫外線を見る

人間のには紫外線は決して視認できないものの、昆虫は紫外線を見ることができる種が多く、一部のなどは紫外線を視認し人間の目では判別しがたい雄雌を見分けることが出来ることが分かっている。また、昆虫が訪れるにも紫外線で見える模様が付いていることが多い。

また、特殊なフィルターを使えばカメラで「紫外線色」を見ることもできる。紫外線による写真撮影天文学にも大きく貢献している。


有効活用

前述したとおり紫外線は浴び過ぎれば死ぬことすらあるものの、少量の紫外線は人体の免疫機能を活発化させると言われ、またビタミンD(欠乏すればクル病の原因になる)の体内合成に紫外線が必要なため適度に浴びることが推奨されている。(とはいえ一週間に15〜30分程度で充分である。夏場は直射日光でなく曇り空や照り返しの日光を浴びる程度でよい)


その毒性を活かし殺菌殺虫に使われることも多く、布団の天日干しなど古くから経験的に日光消毒が行われてきた。

また、昆虫に紫外線が見えることから誘蛾灯にも使われる。

紫外線を吸収し可視光線を放つ蛍光物質を使うと紫外線により光る印刷ができ、紙幣などの偽造防止に役立っている。


蛍光灯は低圧水銀灯が出す紫外線(UV-C)を蛍光塗料で可視光線化させ光っている。普通の蛍光灯はガラスで紫外線を遮断しているため外界に放出している紫外線は微弱なものでしかないが、紫外線透過ガラスの使用や蛍光塗料の変更により紫外線を放つブラックライト(UV-Aを放つ蛍光塗料を使用)や殺菌灯(UV-Cを直接放つ)になる。



関連項目

電磁波 

日光浴 日焼け 吸血鬼

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