ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ブリュンヒルデの編集履歴

2016-08-24 17:58:55 バージョン

ブリュンヒルデ

しょうりのまほうをしるもの

北欧神話に登場するワルキューレの一人。 リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』にてヒロインに抜擢されたことで、もっとも知られた戦乙女となった。

ブリュンヒルデとは、北欧神話に登場するワルキューレの一人である。


概要

リヒャルト・ワーグナーの戯曲(楽劇)『ニールベルングの指環』、またその原典『ヴォルスンガ・サガ』(アイスランド伝承)をはじめとする伝承に登場するワルキューレ。ルーン文字によるまじないに長けている。

その名は『鎧をまとう戦乙女』とされる。

『ニーベルングの指環』では神々の長ヴォータン(オーディンを元にした登場人物)と大地の女神エルダの娘。

灰色の天馬・グラーネを騎馬としている。


多くのワルキューレの中でも、『ニーベルングの指環』における愛憎劇から一躍人気を獲得しており、現在では創作作品においてワルキューレの代名詞といった厚遇を受けている。


シグルズとの恋物語

『ヴォルスンガ・サガ』ではシグルズ、『ニーベルングの指環』では英雄ジークフリート恋人(ないし夫婦)関係であるとされ、『ヴォルスンガ・サガ』ではアスラウグという娘も儲けている。

ジークフリート、シグルズとの一連の恋物語は『ヴォルスンガ・サガ』と『指環』で大筋が同じだが、相違点も多い(ワーグナーが楽劇化に合わせて大幅に作り変えているため)。以下は『ヴォルスンガ・サガ』の内容に基づいた記述である。


主神への離反

きっかけはオーディンの命によって兜のグンナルという男とアグナルという男の間に起った戦争で、オーディンは兜のグンナルを勝たせるように指示をしたもののブリュンヒルデはアグナルの側に付き兜のグンナルを殺害し、オーディンの怒りを買った。

そして彼女に相応しい男が現れるまで、の壁に囲まれた祭壇で眠りに着くこととなった。


運命の出会い

やがて成長したシグルズは母より父が使っていた剣の破片を貰い受け、養父レギンにそれを鋳造させてノートゥング(グラム)を完成させる。ニーベルングの指環においてはジークフリート自身がノートゥングを完成させた。その剣をもってファフニールを退治し、ファフニールの財を独占しようとしてシグルズ殺害を目論んだレギンを返り討ちにして諸所を遍歴していた。

あるときヒンダルフィヤル山に着いたシグルズは、その山の頂で甲冑を身にまとった人間が炎の壁の向こうで眠っているのを発見する。

この人間こそブリュンヒルデであり、シグルズは彼女を炎から救い出し、目覚めさせることに成功する。二人は互いに惹かれあい、愛し合う仲となり、ブリュンヒルデはシグルズに多くの知恵を授けたという。

しかしお互いに、神より与えられた運命に反しての関係であったため、互いの愛を惜しみながらもシグルズはブリュンヒルデのもとを去っていった。


悲劇の結末

ブリュンヒルデとの別離ののち、ギューキ王の元を訪れたジークフリートは、シグルズと娘グズルーンの結婚を望むギューキ王とその妻グリームヒルドによって忘れ薬を盛られてブリュンヒルデとの愛の記憶を失い、グズルーンと結婚させられてしまう。

自分の知らないところでブリュンヒルデを裏切ってしまったシグルズだが、義兄弟・グンナルの懇願によってブリュンヒルデへの求婚を手伝わされることとなった。しかしグンターでは実力が足りず、ブリュンヒルデを娶るための条件が揃わなかったため、シグルズは策を労してなんとかグンナルとブリュンヒルデを結婚させた。


それから10年後に、ブリュンヒルデとグズルーンがともに水浴びをしている際に諍いを起こし、グズルーンが勢いからシグルズの不正を漏らしてしまう。

これにより、自分の名誉と誓いを破らせたうえに封印していた愛を裏切ったとして、ブリュンヒルデはグンナルを唆しシグルズを殺害させてしまう。

ブリュンヒルデはシグルズの死後狂ったように笑い、自らのおこないを悔み、シグルズと同じ棺に入り二人ともに火葬されることとなったという。


『指環』における相違点

「オーディン同様にヴォータンも彼女に罰を下すが本意ではなく、神々の筆頭としてやむなく下したものだった」

「ジークフリートがブリュンヒルデの下を離れた理由が“2人で暮らすことよりも外の世界の冒険を優先したから”」

「ジークフリートを殺したのは、グンターの家臣で下剋上を企む裏切り者のハーゲン。ハーゲンはジークフリートから魔法の指環を奪おうとしたが、ブリュンヒルデがそれを阻止し、指環の元々の持ち主であるライン河の乙女たちに返却した。ブリュンヒルデがジークフリートの火葬の火に飛びこんで後追い自殺をする傍ら、ハーゲンは指環を追って河に飛びこみ溺死した」

というものがある。


関連タグ

北欧神話 ワルキューレ

ニーベルングの指環

ニーベルングの歌(同名の、イースラント国の女王が登場する)


創作物でのブリュンヒルデ


他にあれば追記お願いします。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました