概要
ウルトラマンエースの必殺技。腕をL字型に組んで放つ、青・桃色・白の三色が生える美しい光線。
一見ウルトラセブンのワイドショットに似ているが、腕を背中側までおおきく振りかぶってから胸の前で交差させるのがコツ。
ベロクロン、巨大ヤプール、ヒッポリト星人などの強敵を数多く打ち破ってきた。
発射ポーズはウルトラセブンのワイドショットやウルトラマンジャックのシネラマショットと同じで、威力はそれを上回るとされる。が一方で児童誌ではスペシウム光線と同じ35万度に設定されることもあり(ワイドショット、ストリウム光線が40万度。M87光線はいうに及ばず)いまいち威力が安定しない。
エースキラーやブラックピジョン、タイラントなど直撃しても効果のない相手がちょくちょく登場した。
第38話、第50話では腕を下で交差させ上へ広げる動作を加えて通常のメタリウム光線の数倍の威力を持つ強化版「スーパーメタリウム光線」を使用し、通常のメタリウム光線の通じないスノーギランを倒している。
『ウルトラファイトビクトリー』でも使用。ビクトリーキラーのM87光線にぶつけて打ち消したほか、スーパーグランドキング・スペクターに対しては、ウルトラマンギンガやレオ兄弟ともに合体光線として放ち撃破に成功している。
「メタリウム」は当時の小学館学習雑誌の編集者によるネーミングで、変身を意味する「メタモルフォーゼ」を「スペシウム」「エメリウム」準拠の語感にアレンジした造語。『ゴジラ』シリーズなどを手がけていた東宝映像の合成技師宮西武史によって、赤、青、黄色の輝きを持つ光学合成で描かれた。