概要
本来、違う種の生物であっても、生息する環境に合わせ、種の違いにかかわらず、同じような形に進化する事。
サイとトリケラトプスが代表例。オーストラリアの有袋類と、それ以外の大陸の哺乳類(真獣類)は、サイズや生態、生活様式の違いからくる生態系全体に対応関係が生まれている。
・「ハリネズミ(実はモグラの仲間)」と「ハリモグラ(実はカモノハシの仲間)」
・「ウミヘビ(爬虫類)」と「魚類ウミヘビ(アナゴに近い魚類から進化)」
・「タラバガニ(ヤドカリの仲間)」と「ズワイガニ(カニの仲間)」
・「カマキリ(カマキリの仲間)」「ミズカマキリ(タガメやセミに近い種)」
生物以外のジャンルでは
生物に限らず、兵器やロボット・機械カテゴリーでも開発の過程で、違う祖先をもちながら、似たような兵器が登場することも、一種の収斂進化と呼べるかもしれない。
兵器やロボットは、使用用途から、設計が機能性や実用性を求めている。これらの能力を求めると、たとえ独立して開発していたものであっても、同じような形状にたどりつくわけだ。
ただしこれらは、同じ人間同士が開発するものであり、参考や盗用などによって発展したとも考えられる。
その場合「本来まったく異なるはずの種が、環境の適合という進化により獲得し、その獲得した特徴が似通っている」という収斂進化の概念とは完全に異なるものである。