概要
兵庫県の西代駅と姫路駅間を結ぶ本線を中心に、兵庫県の南部を東西に走る準大手私鉄である。全線にわたってJR山陽本線(JR神戸線)と並行しており、激しい競争となっている。西代で神戸高速線と直通しており、大半の列車が神戸方面(阪急、阪神)に乗り入れ、直通特急が阪神梅田駅まで乗り入れている。2012年5月、塩塚博氏作曲の接近メロディや発車メロディが導入され、案内放送がガラリと変わった。公式の案内では「山陽電車」の名称を用いるほか、乗客やJR・阪急・阪神などの社員は「山電」と略して呼ぶこともある。
路線
山陽電鉄の車両
オールアルミボディーの車両を日本でいち早く導入したのは山陽電鉄である。2000系のアルミ車3両が静態保存されている。3000系列の一部以外はアルミ車両。
阪神電気鉄道からは赤胴車が乗り入れる。阪急電鉄神戸三宮へは山陽車の片乗り入れとなっている。
種別
- 直通特急
- 種別幕は赤。阪神梅田~山陽姫路間で運行。朝と夜は毎時5本、日中は毎時4本が走る。間隔調整のため、神戸三宮~板宿間各駅に停車する列車(B直特)があり、この列車は種別幕が黄色である。
- 特急(山陽特急)
- 種別幕は赤。東二見~山陽姫路間を早朝深夜のみ運行。かつては高速神戸発も存在したが、2016年ダイヤ改正で前述のB直特に統合された。
- 特急(阪神特急)
- 種別幕は赤。阪神の赤胴車による阪神梅田~須磨浦公園間特急。神戸高速開業以来の乗り入れ運用で、神戸三宮~須磨浦公園間は各駅に停車。
- S特急
- 種別幕は緑。停車駅は山陽特急より多い。東二見~山陽姫路間は各駅に停車。Sは「Service」「Smart」「Short」「Speedy」の意味が込められている。
- 普通
- 種別幕は黒。本線では基本的に直通特急:普通が1:1で運行されている。阪急三宮まで乗り入れる運用は普通のみ。網干線では朝と夜は毎時5本、日中は毎時4本が走る。駅や車内の案内放送では普通車として案内される。
かつては優等種別としての急行も存在したが、昭和50年代までに廃止。阪急や阪神から乗り入れの急行(準急なども)も存在したが、特急同様線内各駅停車である
高速神戸より阪神三宮・阪神大石の方向幕は青地に白文字、阪急三宮の方向幕は緑地に白文字となっている。