コーネリア・リ・ブリタニア
こーねりありぶりたにあ
人物像
皇女でありながら有事の際には自ら部下を駆使して戦う。その指揮能力は非常に高度で『ブリタニアの魔女』の異名を持ち、各地の反乱をその辣腕で鎮めてきた帝国きっての女傑でもある。
武人の印象が強いが、脚本家の大河内氏によると政治家としても優秀とのこと。
「命を懸けて戦うからこそ統治する資格がある」という、女性ながらに戦国武将のような硬骨さを持ち合わせており、その人物性を端的にだがよく表している。その活躍と気質から、部下も信望に厚く優秀な人材が多い。
第一作目におけるルルーシュキラーの一人であり、ブリタニア帝国はブリタニア人以外に排他的な為、主人公サイドであるルルーシュ(元皇子だが反逆)及びスザク(非ブリタニア人)とは敵対する立場にある。
質実剛健で厳格な人物だが、こと妹のユーフェミアは度外れて優しく非常い甘い。
部下の前ではユーフェミアの前でも普段通りだが、プライベートで彼女と戯れているときは、普段の厳格さが嘘のような穏やかで優しい姉として顔をのぞかせる。
二人は時期王座襲名でいがみ合う親族内でも、珍しいほどに仲の良い姉妹で知られていた。
同時に、これが彼女の最大の弱点でもあり、ユーフェミアが絡むと途端に感情的になり、普段の鋭敏かつ大胆な判断力が鈍ってしまう。
活躍
初登場時に中東の砂漠で機動兵器を破壊し、一帯を制圧。帝国の新領地・エリア18とした。
そしてクロヴィスの仇を討つためにエリア11総督として来訪。ヤマト同盟崩壊のためにサイタマゲットーに出撃し、陰でルルーシュが手引きしていたにもかかわらず、組織力を最大限に活用する戦略でルルーシュを一方的に敗北させた。これがきっかけとなり、ルルーシュは「黒の騎士団」結成に着想することになる。
日本解放戦線の強硬派によりホテルジャックが発生するが、ユーフェミアが人質にされたことで精彩を欠き、ルルーシュ率いる黒の騎士団のデビュー戦のダシにされてしまった。
ナリタ山での日本解放戦線との攻防戦では、黒の騎士団の紅蓮弐式によって土砂崩れが発生。戦況を覆されてしまい、自身の駆るグロースターも紅蓮弐式と黒の騎士団によって両腕をもがれて追い詰められる。しかし間一髪のところをスザクのランスロットに救われ、戦況が再び覆る。
その後、日本特区における大虐殺事件によって大切な妹ユーフェミアに汚名が着せられ、さらにゼロに殺されてしまう。
しばらくはショックで塞ぎ込んでいたが、ブラックリベリオンではユーフェミアの復讐のために再起し、ルルーシュとC.C.の駆るガウェインを政庁の屋上へ誘い出して交戦。卓越した技量でガウェインを追い詰めるも、ルルーシュのギアスによって洗脳された腹心ダールトンに背後から槍で刺されて重傷を負う。ルルーシュのギアスによってマリアンヌ暗殺の真相を訊き出されるが、彼女自身も犯人は知らなかった。その後人質とされかけたがジェレミアの乱入により助かった。ナナリーがある人物によって拉致された事を知ったルルーシュは神根島に。追跡させるために、駆け付けたスザクにその場で騎士の地位を与えて後を託した。
『R2』ではブラックリベリオンでMIAとされた事を利用して国外へ。ユーフェミアの汚名を濯ぐべくブリタニアの力を借りずに「ギアス」について単独で調査を開始。
その過程でギアス嚮団の存在に行き着くが、嚮主であるV.V.に捕縛されてしまう。
だが黒の騎士団零番隊の奇襲に乗じて脱出。大破した暁を即興で改修して出撃し、ゼロ(ルルーシュ)と(結果的に)共同戦線でV.V.を打倒。ユーフェミアの仇打ちに成功する。V.V.のジークフリートが自身の上に墜落してきたところを、かつて配下に加えていたジェレミアに救われるもの、そのまま騎士団の万能艦・斑鳩の内部に拘束されしまう。
そのまま第二次トウキョウ決戦を迎えるが、そこで脱出。トウキョウ租界が壊滅した後の外交交渉でシュナイゼルと合流し、彼とともに藤堂たちにギアスの真相を語り、騎士団内のゼロ排斥の種火をを爆発させ、結果的にシュナイゼルに加担してルルーシュの孤立とロロの死を招く。
ルルーシュが父・シャルルとの決戦を生き残って皇帝の座に就いた後は、シュナイゼルとともにブリタニアから離反し、ルルーシュの世界征服を止めるべくともに天空要塞ダモクレスに搭乗。しかしフレイアを帝都ペンドラゴンに投下するという凶行にも躊躇しないシュナイゼルの行動を問いただし、恐怖政治による平和実現という思想を聞かされて彼に剣を向けて銃撃に遭う。だが致命傷は負わず蓬莱島で副心のギルフォードと再会する。
アニメでは何故蓬莱島に居るのか不明だったが「相貌のオズ02」によると、シュナイゼルの側近であるカノンが、彼の昔馴染みでありコーネリアの士官学校時代の先輩であるノネットと連絡を取り、安全な所に避難させて治療を受けさせて欲しいと頼んでいたことが判明。
世界征服完了後は、黒の騎士団の残党たちと結託し、騎士団のメンバーの解放を画策。
しかしゼロレクイエムによって、その動きはいい意味で徒労に終わった。
ゼロレクイエム後は、ナイトメアフレームの開発に協力しているようである。