曖昧さ回避
1.片刃の刀剣の総称。日本刀もしくは日本刀めいた物体を持ったキャラクターに付けられるタグである。
定義
本来は刀剣の内、刀身の片側のみに斬りつけ用の刃先を備えた形式のモノ全般を示す。その内、反りの入ったものは曲刀、反りの無いものは直刀、刀身の長いタイプは長刀、短い場合は短刀と呼ばれる。
また、両側に斬りつけ用の刃先を備えている場合は剣であり、欧米では刀か剣か区別することなく「sword」等の単語にまとめられるか「saber(サーベル)」などの固有名詞が付く。
サブカルチャーと刀
サブカルチャーにおいては、日本刀或いは日本的な刀剣と見做されない刀剣は、たとえ上述の刀の定義を満たしている場合でも剣と呼称されることがほとんどである。
(実際には、片刃の剣・片刃剣と呼称されたり、「片刃の刀」と意味が重複する名称になる場合もある。)
その他
日本刀の代名詞たる、打刀の別称でもあり、平安時代~鎌倉時代初期においては短刀のことを指していた。有力説としては、この短刀を長寸化して誕生したのが打刀であるといわれる。
(このよう厳密には「片刃の刀剣」と言う意味しかないが、欧米でも日本刀の別名として刀(KATANA)が使われている。)
特徴
片方のみに刃先を設けれるだけで良いので、逆の方(峰とも呼ぶ)を肉厚に出来、切れ味と強度を両立しやすいという特性がある。
これに対して両側に刃先がある剣の場合、中央が肉厚になるが強度を確保するために肉厚にしようとすると、刃先が鈍角に近づいて切れ味が落ちてしまうため、それを防ぐため幅も広げる必要があった。この為、刀と比べて重く、金属も多く使用するため高価になりやすい。
この理由から中国大陸においては後漢代以降、兵士の装備としては刀が主流になっており、中世欧州においても貧乏兵士はスクラマサクスや発展型であるファルシオンと呼ばれる直刀を好んだ。
なお、この2者には剣が上流階級の専門兵や指揮官が身に付ける格式の高い武器と見られていたという点で共通している。特に後者にとっての「刀剣」すなわち「sword」は特権階級の戦士が腰に差す長剣のことであり、サーベルやシミターを別とすれば欧州の刀はあくまでも「刀剣のような大型ナイフ」とされ、しばしば刀剣(sword)とみなされなかった。
【各種の刀】