短い胴体に細長い脚を備え、一般のムカデから飛び抜けたシルエットを持つ。
概要
胴体は短く、そこから鞭のような細長い脚は15対まで備える。頭部には他の多足類に例のないほど発達な複眼をもつ為、ぱっと見ると昆虫類にそっくりな顔付きである(勿論昆虫ではない)。胴体は18節であるが、背中の甲羅はある程度まで融合している為そこまで多くないに見えてしまう。
これらの特徴からとてもムカデとは思えない姿をしているが、ムカデのアイデンティティである頭部後方の顎肢("毒牙")は健在。
生態
長い脚を波打つように動かし、滑るように高速で走る。肉食性で、多数の細長い脚は触手のように使い、小型の虫なら同時に何匹も捕まえることができる。
またこの脚は、鳥等の天敵に襲われた際に自切し、しかもその脚は切られた後もしばらく動き、天敵がこれに気をとられている間に逃げる。
人間との関わり
ムカデの仲間だが一般のオオムカデに比べて大人しく、積極的に人に噛み付くことは無く毒も弱い。
見た目故嫌われるが、人間に対して不利益なことをする虫ではない。それどころかゴキブリなどの衛生害虫を補食する益虫である。
しかし残念な事に、その外見と意外な運動性から不快害虫の扱いを受けている。