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南海1000系の編集履歴

2018-04-09 07:35:03 バージョン

南海1000系

なんかいいっせんけい

南海電気鉄道の車両。ここでは特急「四国号」として活躍した初代と現在活躍中の2代目について解説。

南海1000系(初代)

四国連絡特急

「旧1000系」「1001系」とも表記。南海電気鉄道初のカルダン駆動車として登場した、11001系電車のうち、1956年から1962年にかけて製造された後期グループ(通称、11009系)がルーツ。


南海全線での電圧を直流600Vから直流1500Vへ昇圧させる際、特急「四国号」用として最低限必要な6両編成4本を、当形式の改造で賄うことになり、11001系後期グループのうち車齢が若い先頭車8両・中間車16両に対して昇圧改造を行って「1000系」へ改称。機器類はすべて取り替えた。改造されなかった11001系先頭車は京福電気鉄道(福井支社)へ移籍したほかは廃車となった。


1980年代に入ると設備面などで老朽化が目立つようになり、一部座席指定で運行していた特急「四国号」の後継を、新たに新製した特急「サザン」指定席用の10000系と、「サザン」自由席として使用する在来の通勤形車両(7000系7100系)で運行させる方針とし、特急形の10000系、通勤形の9000系に置き換えられて1987年に引退した。走行機器は昇圧改造時の新造だったため、使える分だけ10000系へ流用した。


南海1000系(2代目)

南海1000系

設計最高速度120km/h
起動加速度2.5km/h/s
減速度(常用)3.7km/h/s
減速度(非常)4.0km/h/s
主電動機(1~5次車)MB-5046-A(かご形三相誘導電動機、180kW)
主電動機(6次車)MB-5091-A(かご形三相誘導電動機、180kW)
駆動方式WNドライブ(歯車比7.07)
制御装置(1~5次車)VFG-HR1420F(日立製GTOサイリスタ、1C4M)
制御装置(6次車)VFI-HR1240G(日立製2レベルIGBT、1C4M)

1994年の関西国際空港(関西空港)開港を見据えて、新CI戦略に従う新しいデザイン・塗装を採用し1992年に登場。

76両が製造され、車両の増強と7100系1次車の置き換えが行われた。

1000系登場までは南海本線高野線で使用する車両は全く別のものであったが、当形式からは両線で使用できる車両とした。

実際に高野線車両が不足した場合などは南海本線所属の1000系を一時的に高野線へ転属させて対応している。


制御方式は2000系に引き続きVVVFインバータ制御。素子は6次車を除いてGTO素子が採用された。

全車とも軽量化を目的にボルスタレス台車を装着。


2017年からは南海空港線需要対策のため、種別・行先表示器をフルカラーLEDに換装、車内案内表示器をLEDからLCDディスプレイに交換、自動放送装置追加、座席モケット交換などの改造工事を順次行っている。


2・4・6両固定編成の3タイプが存在し、同形式や8000系8300系とつないで4・6・8両編成を組んで各停・普通から急行まで幅広く運用される。ただし、南海本線所属の6両固定編成については、運用が組みやすいように6両単独で活躍している。

また特急形の12000系とつないで特急「サザン」の自由席運用に就くことも理論上可能だが、現在までこの運用はない(試運転の実績自体はある)。


その他にもブレーキが共通の9000系と併結して試運転を行ったこともある。

しかしこの組み合わせは冷房機のメーカーや空調の制御方式が異なることから温度調節に不都合があり、営業運転を行うには至っていない(9000系:三菱製CU-191、1000系:東芝製RPU-4014)。


1次車

6両固定編成の1001~1003編成、2両固定編成の1031~1033編成。

車両の幅は2744mmで登場。ステンレス車体であるが、車両全体に塗装を施している。


2~5次車

6両固定編成の1004~1010編成、2両固定編成の1034~1036編成。

車両限界が拡大されて車両の幅は2850mmとなった。こちらもステンレス車体に塗装を施している。


6次車

4両固定編成の1051編成。車両の幅は2850mm。

ステンレス車体であるがこちらは無塗装となった。また、パンタグラフはシングルアーム式に、VVVF装置の素子はIGBTに変更した。2001年製。


関連項目

鉄道 南海電気鉄道 南海本線 高野線 8000系南海8000系 8300系 1000系 東急車輛製造

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