シックスショット
しっくすしょっと
ガルバトロンがダイノベースの指揮官として呼び寄せたデストロンの忍者参謀で、ロボット・レーザーガン・オオカミ・ジェット機・バトルカー・タンクと6つの形態に変形できる。一人称は「拙者」で、喋り口調も忍者風である。忍者らしく単独で相手をかく乱する戦法が得意。また、隠れた第7の形態「ウイングウルフ」という変形モードを持っており、この形態でウルトラマグナスを打ち破った。
過去にクロームドームの親友アベルを殺害した事で彼からは仇として狙われている。その後もう一人の親友ジャックの命も奪い、クロームドームは決闘に際しウルトラマグナスを含めた三人の仇討ちを自身に誓う。
デストロンに忠誠を誓うもガルバトロンには自身の様々な意味で恐怖の計画の為に捨て駒にされ、メガザラックからは諫言をはばからぬ性格故に疎まれたが為にデストロンから離脱し、放浪先で出会ったダニエルと友情を結ぶ。地球爆破のかかった一大決戦では彼を通して勝つ手掛かりを与える。デストロンと決別したその後は何処へとも無く宇宙へと去っていった。
漫画版では活躍回で飽くまで義理からデストロンに身を置くとされ、サイバトロンの味方のダニエルに力は貸せないと言いつつ好漢ぶりを見せる。
『レジェンズ』LG50に収録された漫画では、アニメ版終了後の彼の活躍が描かれており、かつての友の要請に応じ、反トランスフォーマー勢力「コンカレンス」の陰謀による冤罪で投獄されたスターセイバーを救出し、『レジェンズ世界』への脱出を手引きした。本作ではその為にかつての自身のボディをトランステクターに改造し、ヘッドマスターとなっている。スターセイバー救出後はクロームドームの家で一時厄介になったが、そのことを敵に察知された為、スターセイバー達を逃がす為に因縁のあるウルトラマグナスと対決する。その際、突如乱入した一族の手の者の不意打ちを受けてボディを破壊されてしまうが、ヘッドマスターは傷を負いながらも生存した。そして…
余談になるが、玩具の取扱説明書にはシールで封がされており、説明書を見ずに変形させられるかどうかを促すような試みがなされている。また、『トランスフォーマーV』のグレートショットや『勇者警察ジェイデッカー』のシャドウ丸等、この玩具を流用した製品が後のシリーズでも発売されている。
2017年にはかつてのヘッドマスターを現代風にリメイクしたシリーズ『タイタンズリターン』がハズブロよりリリースされ、シックスショットも小型ロボット・ディセプティコンリボルバーが頭部に変形するヘッドマスター(タイタンマスター)仕様としてリメイクされた。デザインは旧版から大きな変更はないものの、各ビークルモードのコックピットにタイタンマスターを着座させる事ができるようになっている他、旧版同様頭部を分離させないままの変形も可能。また、ディセプティコンリボルバーのデザインは奇しくも『ザ☆ヘッドマスターズ』で彼が手にかけたジャックに酷似している。
日本では『トランスフォーマーレジェンズ』として発売。彩色や成形色が一新されたほか、ヘッドマスター(タイタンマスター)のデザインも新規造型のものとなった。それに伴いヘルメットのパーツも新造されている。
海外・日本共に旧版同様にウイングウルフへの変形が可能であり、上記の『レジェンズ』の付属漫画でも披露している。
CV:神奈延年
劇中では変形シーンを殆ど見せないが、SF風の戦車と人工衛星に変形する。先述の『ザ☆ヘッドマスターズ』とは世界観が違う事もあり、単に名前が同じなだけでデザイン・性格共に元祖シックスショットとは似ても似つかない。
ガルバトロンに謀反を起こし粛清されたレーザーウェーブの弟。外見はまさに瓜二つだが、粗暴な兄とは違い計算高く、情報操作が得意な技術者(の割には武装バリバリ)。陰険・陰湿・ワガママと駄々っ子だが実の兄を溺愛している。なお、意外にも一人称は「僕」。
ガルバトロンに不忠義な点も兄と同様であり、他のデストロン兵士といざこざを起こした事もあった。扱き使われ続ける事への鬱憤が溜まったのをきっかけに、最終的にはデストロンを敵に回し、兄と同様にガルバトロンによって手を下され、粛清された。
玩具はレーザーウェーブ(海外名はショックブラスト)のリカラー品で、日本では未発売。