概要
通称 | カンフク |
種族 | 天仙 |
二つ名 | 災いを招く者(第Ⅰ部) 宇宙を越えし凡人仙人(第二部以降) |
登場作品 | 『女神亜伝録_東方神殺章』 |
危険度 | 極低(青蛾に手を出した相手には極高) |
人間友好度 | 極高 |
能力 | あらゆるモノをすり抜ける能力 |
テーマ曲 | WISH IN THE DARK、Believer |
本名は霍桓。通称は、桓。
種族は災いを招く者。
だが、それは本来の種族ではなく…本当は天仙。
仙人になるべく修業を重ねた人間が更にキツイ修行をする事で成ることが出来る。
だが、普通の人間が到達する事はあまりにも難しいため、天から認められた者は少ない。
霍桓は妻に再会するために、キツイ修行を全てやり終え、その責任感の高さから天仙に選ばれた。
天仙とは、仙人と呼ばれる者達の中でも一番格が高い存在であり
特に霍桓は守護霊(ペルソナ)の能力を持つため、力はかなりのモノだった。
例えるなら、そこらの神や悪魔が束になっても指先一つでダウンさせられるほど。
容姿
髪、目から服まで全身、青で統一されたデザインである。
髪は腰下まである長髪。そのため、戦闘の時以外は結んだり鑿を櫛にして止める。
服に関しては、師匠から渡されたモノを着ている。
服のデザインに花があるのは、彼の『守護霊』の名前にちなんで。
靴は能力で作った花を自分で編んだものを履いている。
手先が器用なため、傷んだ所を直して着ている。
瞳は青目。
能力
幽霊のように壁を通り抜ける能力ではなく、物理的に壁を切り抜いて穴を開ける能力である。
具体的には、
- 髪に挿している鑿で壁を切って、丸い穴を開ける。
- その穴の中を通って壁の向こう側に侵入する。切り抜かれた壁の破片はぶち抜く。
しかし、これは彼の持つ鑿の力であるため。天仙の能力ではない。
この能力は、元ネタの話に登場する「不思議な鑿(のみ)」が由来である。
元ネタの話通り、壁に開けた穴は元に戻らずそのまま。
戦闘能力
仙術を、攻撃技としてぶつけたり、自らの補助に使用して戦う。
錬丹で鍛えた頑強な肉体を持ち、戦闘でも傷付きにくい。
(自前の丹を服用している仙人は、体を鋼より硬くすることが出来る)。
他に壁抜け・幻術・死体の蘇生とその使役等を始めとする数々の仙術を操る。
また、自分だけが使える『守護霊』の力も強力。
ファレノプシス・ブルー・アフロディテ
長いので、彼は『ファレノプシス・ブルー』と呼ぶ。
彼だけが使える『守護霊』の名前。日本語に略すと、『青い胡蝶蘭』。
彼の周囲に生命…植物を生み出せる能力を持つ。
ジョジョの奇妙な冒険の第5部主人公であるジョルノ・ジョバァーナの
ゴールド・エクスペリエンスとよく似た能力だが、あっちと違い植物しか生み出せない。
だが、どのような環境でも対応できている植物を生み出せる等といった特徴や。
ツルを生やし、敵を拘束する。花を編んで剣にする。仙術と組み合わせ桜吹雪を生み出す。
果物や野菜を作って食べる(この能力で生み出したものは栄養満点…餓死による死は絶対にない)
新しい…『世界』に存在しない植物を作り操れる等。かなり、応用が利く。
彼の天仙の力と守護霊の力により、無敵に近い空間も創造できる。
種族
天仙。
格が一番高い仙人の一種…らしい。
中国…道教における仙人の話で、現世の肉体のまま虚空に昇るのを天仙と言う。
元々は何の『能力』も持たない人間だったが、ある仙人の元で修行し…
誉れ高い天仙に成った。
ある特殊な空間で修行していたので、結構年を取っているが…天仙に成る為仕方なし。
性格
妻とは違い、明るい性格ではなく…かなり暗い。
だが、時に大胆な行動をするため…周囲をやきもきさせる。
子供のことを大切にする男であり、教育方針や態度から青娥と口喧嘩をしてしまう。
産まれた息子のことや頭首になったため、厳しい物言いや頑固になった。
それでも、昔の感じはあり、どことなく寂しがりやである。
また、かなり…青娥に依存しているため失った時のダメージは大きかった。
元ネタ
中国の怪異譚を纏めた短編小説集『聊斎志異(りょうさいしい)』に収録されている物語のひとつ『青娥』。
この話が元ネタ。
この物語『青娥』は、
*****
評事を勤めていた武姓の男がおり彼は道教に凝り、山に入って籠ってしまった。
彼には娘、青娥がいた。
青娥は十四の娘で、その美しさは類がなく村では評判であった。
しかし彼女は、終世誰にも嫁がないと心に決めていた。
彼女は幼い時から父親の書物を盗み読んでおり、仙人である何仙姑のことを慕っていた。
そして自分も仙人になる決意をしていた。
父親が山中に籠ってしまった事もあり、
その決意は非常に硬く彼女の母親ですらも変えさせることが出来ずにいた。
霍桓(かくかん)という、同じ村に住む少年が青娥に一目惚れし、
是非とも妻にしたいと望むようになる。
彼はとある道士から譲り受けた
「硬い石でも腐ったものを斬るかのように簡単に穴を空けられる、
一尺ほどの不思議な鑿(のみ)」で、青娥の家の壁に穴を空けて忍び込む。
それから紆余曲折はあったものの翌年二人は夫婦となる。二人の間には息子を1人を授かる。
ところが結婚から八年後。
突然、青娥が家族に別れの言葉を告げ、自分の寝床で死んでしまう。
家族は彼女の遺体を埋葬して弔った。
その一年後。
山中で遭難した霍桓は、偶然青娥と再会する。
なんと青娥は仙人となって、彼女の父親の元に来ていた。
一年前青娥は、仙術を用いて竹の棒を自分の遺体に見せ、
家族に死んだように思わせて家を抜けた後、
おなじく仙人となっていた父親が暮らす仙界の洞窟で隠棲していたのだ。
此処で霍桓が青娥に対して不埒な所行に及ぼうとすると「わしの洞府を汚すとはけしからん」と
洞窟から追い出され、洞窟の入口は岩の壁で閉ざされてしまう。
逆上した霍桓は、持っていた不思議な鑿を使い、岩の壁を壊して、中にいた青娥を引っ張り出す。
結局、霍桓と青娥は二人で元の村に戻ることになる。
二人はそれからさらに娘1人(後に嫁入りさせた)、そして息子1人をもうけた。
その後。霍桓もまた仙人となり、成人した子らを家に残して夫婦二人、何処とも知れずに姿を消す。
*****
……という具合だが、東方Projectでは夫について触れられていない。
そのため、夫がどうなったのか?
色々と考えを巡らした結果…このキャラが生み出された。
関連イラスト
まだ…特にない。
関連タグ
元ネタ
『エーギル』や『モルフ』の話で出た邪教のモノ。
『災いを招く者』も元ネタ。
妻のために力を得ようとした経緯など、似たところが多い。
愛のために哀しみを生んでいた存在としての元ネタ。
テーマ曲の名前や自分の届かない愛に苦しむ存在としての元ネタ。
彼の使う拳法の元ネタでもある。
そして…邪鬼に唆されたところも。
上記から分かるが、彼はまさに愛によって哀しみと痛みを受けた存在である。
作者曰く、本編第Ⅰ部のテーマは『哀しみ』。
作者が知る…哀しみを知っている男を描いた作品は『北斗の拳』だった。
そのため、似たところが多いのだろう。