番組概要
ドラゴンクエストシリーズを元にしたテレビアニメ。放送時期は第1シリーズが1989年12月2日から1990年9月22日まで、第2シリーズが1991年1月11日から同年4月5日まで。
番組名は単に『ドラゴンクエスト』だったが、かなり後になってから発売されたDVDソフトでは『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』という副題付きのタイトルとなった。
第1シリーズは都合で尺が足りず老婆(ティアラ?)が子供たちにその後の足跡を語って終了したが、視聴者達からの不満が関係各所から噴出し、数ヶ月後に第2シリーズに繋がっている(その結末ではデイジィをはじめ数名が戦死と云うトンデモ展開になり、これも対象要因になっている)。
地名やキャラクター名に『ドラゴンクエストⅢ』と同じものが多く見られ、いわゆる『ロト三部作』の世界のようだが、世界が異なる『ドラゴンクエストII』『ドラゴンクエストⅣ』のキャラクターがそのままの名前と姿で登場したりもしている。
登場人物
アベルとその仲間たち
- アベル(声:古谷徹)…主人公。青き珠を守るグロウ族の若者。アリアハン出身の16歳、父の名はオルテガ。幼馴染のティアラとははっきり伝え合ってはいないものの両思い。
- ティアラ(声:勝生真沙子)…赤き珠を操るボーン族の少女。16歳。魔物にさらわれ囚われの身となってしまう。
- モコモコ(声:桜井敏治)…太目の体格で力持ちな若者。ティアラに片思い中の16歳。さらわれたティアラを救うためにアベルと共に冒険の旅に出る。力を活かして棍棒やハンマーなど鈍器系の武器で戦う。
- デイジィ(声:三田ゆう子)…17歳の女戦士。剣術が得意。パーティに加わり同行する内にアベルに片思いするようになってしまう。銭金への執着が強いが、それには売られて行った弟と妹を見つけて買い戻すためという事情があった。
- ヤナック(声:キートン山田)…パーティに加わる魔法使い。攻撃呪文、回復呪文両方を使える頼もしい仲間だがスケベな性格が玉に瑕。34歳。
- ドドンガ(声:郷里大輔)…バラモス配下の宝石モンスター(宝石に命を吹き込んで生み出す人工的な魔物。死ぬと宝石に戻る)。命じられてティアラの世話係をしていたが、いつしか気持ちが通うようになりバラモスを裏切る。
- チチ(声:青羽美代子)…ティアラのペットの青いスライム。オス。ティアラがさらわれてからはアベルの肩に乗って一緒に旅をした。
- カカ(声:嶋方淳子)…ティアラのペットのピンクのスライム。メス。ティアラがさらわれてから、彼女に付き添う。終盤にチチの子供を産み落とし、家族で合体して一時的にキングスライムになれる。
その他
- アリアハン王(声:阪修)…アベル達の故郷の王、竜伝説の何たるかを知りうる人物。
- ザナック(声:第1シリーズでは大竹宏、第2シリーズでは龍田直樹)…レイアムランドでアベルに各種種を差し入れた老人。ヤナックの師匠で良き心の古代エスターク人の末裔。
- バハラタ(声:鈴置洋孝)…カジノのイカサマを見破りアベルと意気投合した海賊の首領。
- サーラ(声:中友子)…ドラン第一王女。ティアラと瓜二つの女性。
- トビー(声:堀川亮)…デイジィの生き別れの弟。
- ミネア(声:長畑由美、老婆時は江森浩子)…ドムドーラでアベル一行が出会う女性。呪いをかけられ、老いた姿になっている。『DQ4』からのキャラクター。
- マーニャ(声:吉田奈穂)…ミネアの姉。呪いにより覚めない眠りについている。『DQ4』からのキャラクター。
- バラモス(声:渡部猛)…ゾーマが生み出した大魔王。『DQ3』の魔王と同名だが、外見を含め設定は色々と異なる。終盤、自分を生み出したゾーマを取り込み大魔王を超えた存在、超魔王となる。
- ムーア(声:柴田秀勝)…バラモスの腹心である魔道士。
- ルドルフ(声:第1シリーズでは青野武、第2シリーズでは岸野幸正)…古代エスターク人の将軍。
- ジキド(声:森功至)…古代エスターク人の末裔。
- 男の子(声:冬馬由美)&女の子(声:久川綾)第一部の最終回に登場する、老婆(ティアラ?)に話を聞かされているアベルとティアラにそっくりな子供(アベルとティアラの孫?)。緑色とオレンジ色のスライムを連れている。