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ロミオとジュリエットの編集履歴

2018-07-11 12:02:12 バージョン

ロミオとジュリエット

ろみおとじゅりえっと

劇作家ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲。

概要

ギリシャ神話の『ピュラモスとティスベ』(『桑の木』)を元にした物語である。登場人物はフィクションだが、モンタギュー(モンテッキ)家は実在した一族。

現代においてもミュージカル映画オペラアニメなどの題材となっており、漫画などでは学園モノにおいて学園祭の演劇の定番として登場する……が、現実的に考えて素人の学生がこの劇の舞台装置やらドレスやらを作ろうとしたらかなりの負担になるだろうことは想像に難くないだろう。


ストーリー

支配層(貴族)が血で血を洗う抗争を繰り広げていた、中世のイタリアのヴェローナ。モンタギュー家の一人息子ロミオは、ロザラインへの片思いに苦しんでいる。気晴らしにと、友人達とキャピュレット家のパーティに忍び込んだロミオは、キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、たちまち二人は恋におちる。二人は修道僧ロレンスの元で秘かに結婚。ロレンスは二人の結婚が両家の争いに終止符を打つきっかけになる事を期待する。


しかし、その直後、ロミオは友人と共に街頭での争いに巻き込まれ、親友・マキューシオを殺された仕返しにキャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまう。ヴェローナの大公エスカラスは、ロミオを追放の罪に処する。一方、キャピュレットは悲しみにくれるジュリエットに大公の親戚のパリスと結婚する事を命じる。


ジュリエットに助けを求められたロレンスは、彼女をロミオに添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、この計画は追放されていたロミオにうまく伝わらなかった。そのため、ジュリエットが死んだと思ったロミオは彼女の墓で毒を飲んで死に、その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットもロミオの短剣で後を追う。事の真相を知り悲嘆に暮れる両家は、ついに和解する。


で、ロザラインは序盤のパーティでモブ的に登場した後は、結局最後まで登場しない。


ミュージカル

フランス版のものと、この話を元に作られた作品「ウェストサイド物語(ストーリー)」がある。

  • フランス版

物語はほぼそのまま。ただし、言語や上演地によって、歌や筋立て、特に主人公2人の死に方に違いがある。フランス語ミュージカルとしては、「ノートルダム・ド・パリ」と並ぶ人気作品である。

日本では、2011年に日本人キャストによる公演、2012年に本家フランス版のキャストによる公演が行われた。それ以前の2010年からは宝塚歌劇団において公演がされており、現在でも人気の演目として公演が重ねられている。

代表曲

・Les Rois du monde(世界の王)

・Aimer(エーメン)


  • ウェストサイド物語

舞台を20世紀後半のアメリカ ニューヨークに移し、イタリア系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人との2つの異なる少年ギャング団の争いと、そこで出会った2人の男女の悲恋を描く。

原作のジュリエットにあたる女性(マリア)が死なずに幕が下りるところなど、ストーリー展開にも違いが見られる。

1957年にブロードウェイで初演、その年のトニー賞最優秀振付賞、舞台美術賞を受賞した。

さらに4年後の1961年には映画化され、アカデミー賞では作品賞をはじめノミネートされた11部門中10部門を受賞した。また、映画のサウンドトラック・アルバムも空前の売り上げとなった。

日本では、1964年にブロードウェイのキャストによる公演、1968年に宝塚歌劇団において公演が行われ、1974年以降、劇団四季によって公演が重ねられている。

代表曲

・Tonight(トゥナイト)

・Somewhere (どこかへ)


豆知識*

その目まぐるしく濃厚な展開からは忘れがちなのだが、このカップルの出会いから心中に至るまでの劇中で経過した日数は、なんと僅か5日間という怒涛のスピードである。

日割にすると以下の通り。

1日目キャピュレット家のパーティーで互いに一目惚れ。出会ったその日にキスを交わす。
2日目結婚スピード婚ってレベルじゃねーぞ!? なおロミオがティボルトを殺したのもこの日。
3日目ロミオ、追放される。そしてジュリエットはパリスとの結婚を命じられ、二人は危機に。
4日目ジュリエットがロレンス神父の策に従って自殺偽装を決行。
5日目ロミオ、ジュリエットの自殺を真に受けて後を追ってしまう。その後ジュリエットも本当に自殺。

人間、その気になれば何でも出来るものである。

ただ、こうしたいきさつを見てみると若さ故の過ちという語が浮かぶのは、気のせいであろうか?

ちなみに彼らの年齢は原作だとロミオ16歳、ジュリエット14歳である。演劇やミュージカルでは18歳と16歳という設定である。

この数字は現代から見ると早すぎるが、中世貴族社会では女性が14歳で嫁ぐことは別に珍しくもなんともない。当時は女性は10代で結婚が当たり前、20にもなれば完全に嫁き遅れ扱いである。男性が16歳はちょっと早すぎるが。



pixivにおける主なロミオとジュリエット


関連イラスト

ロミオとジュリエット


関連タグ

シェイクスピア 演劇 戯曲

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外部リンク

ロミオとジュリエット - Wikipedia

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