概要
電車のうち、蓄電池(バッテリー)を搭載し、気動車(ディーゼルカー)などしか走行できない非電化区間でも走行できる車両のこと。
実際に日本国内で採用されているのは、電化区間との直通運転を行っている鉄道路線である。電化区間ではパンタグラフを上げて走行するついでに、蓄電池への充電も行い、非電化区間では、パンタグラフを下ろし蓄電池からの電気のみで走行する。また、非電化区間であっても、JR東日本烏山駅のように、剛体架線による充電設備を設置している駅もあり、その駅に停車しているときにパンタグラフを上げて蓄電池への充電を行っている。
蓄電池電車一覧
- E995系:JR東日本の試作車。「NE Train スマート電池くん」。
- 223系:JR西日本223系2000番台1編成を蓄電池電車に改造し試験。
- EV-E301系:JR東日本烏山線向け。
- EV-E801系:JR東日本男鹿線向け。
- BEC819系:JR九州817系1編成を蓄電池電車に改造し試験。その後量産車としてBEC819系を製造。筑豊本線内の一部区間向け(通称若松線)に使用。
- チハ101~103:宮崎交通(現在の日南線)南宮崎~内海間で運用。南宮崎駅に停車している際に鉛蓄電池の交換を行っていた。
その他
- DGBC2系:近畿車輛が製造した自己充電型バッテリー車両、「Smart_BEST」は、架線からの集電がなく(パンタグラフ無し)、ディーゼルエンジンを動かしているため、法律上はディーゼルカーの扱い。