蓄電池電車
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ちくでんちでんしゃ
非電化区間でも走行可能な電車のこと。
電車のうち、蓄電池(バッテリー)を搭載し、普通は気動車(ディーゼルカー)などしか走行できない非電化区間の走行を可能にした車両のこと。
実際に日本国内で採用されているのは、電化区間との直通運転を行っている鉄道路線である。電化区間ではパンタグラフを上げて走行するついでに、蓄電池への充電も行い、非電化区間では、パンタグラフを下ろし蓄電池からの電気のみで走行する。また、非電化区間であっても、JR東日本烏山駅のように、剛体架線による充電設備を設置している駅もあり、その駅に停車しているときにパンタグラフを上げて蓄電池への充電を行っている。
システム
普通の電車に大容量の蓄電池を付けただけ…とはいかない。蓄電池を安全に使うためには、架線電圧変動による過大入力や過充電を防ぐため、安定した直流電流を得るためのコンバータが必須となる。
EV-E301系はチョッパ制御で電源を約600Vに降圧し、蓄電池や制御装置・モーター・補助電源装置の定格を600Vに合わせている。また、電化区間でも回生ブレーキを使用するため昇圧チョッパも装備している。
BEC819系の場合は、蓄電池の定格を約1600Vと高く取り、電源は主変換装置のコンバータ部を使用する方式で、既存の交流電車と互換性の高い設計となっている。
その他リチウムイオン電池に対する安全設計を除けば、普通の電車と特に変わらない構造である。
DGBC2系:近畿車輛が製造した自己充電型バッテリー車両、「Smart_BEST」は、架線からの集電がなく(パンタグラフ無し)、ディーゼルエンジンを動かしているため、法律上はディーゼルカーの扱い。
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