概要
「降臨、満を持して…!」
CV:三木眞一郎
リュウタロスが拾ってきた赤ん坊、鷹山祐介に憑依していたイマジン。
いつの間にかデンライナーの貨物車両に居ついて(しかもご丁寧に調度品まで持ちこんでプライベートエリアに仕立てていた)おり、祐介を抱えて、リュウタロスの拾ってきた沢山の動物といるところを発見された。
名前はおそらく童話中の登場人物・ジークフリート王子からと思われる。
一人称は「私」。
本来は祐介の母親・鷹山栞に潜伏していたが、気が付いた時には、その時彼女のおなかの中にいた祐介の方に憑依していたことになっていた。そのためなのか、栞に憑依した際の記憶が曖昧になっている。
これは栞の『赤ちゃん(祐介)が無事に産まれてきて欲しい』という望みをジークが叶えた事による一種の副作用の様なもの。(要は乗り移り直した事で出産の時まで祐介を守っていた)
2007年の世界で祐介とともに誕生した作用で、通常のイマジンよりも遥かに強く存在できる力を有しており、「契約未完の状態で契約者以外の人間に憑依し、リュウタロスすら完全にはねのけてしまう」、「他のイマジンを一定時間手の平サイズに縮める」などの特殊な力も持っている。
歴史改変には興味が無く、また性格ゆえに自分から動こうとはしない。
祐介の中から自分の記憶が消えそうになったことで一度消滅しかけるが、良太郎の機転で上記する栞との最初の契約を思い出し、その記憶をチケットに無事未来へと帰還した。
その後、この一件で良太郎に恩を感じ、劇場版『俺、誕生!』や最終回に登場して良太郎の危機を救っている。
性格
非常に尊大で高飛車、他人を勝手に召使い扱いする上に「動くのは私ではない、世界だ」と堂々と言い放ち、自分の機嫌を損ねた相手に「頭が高い!」と叱責して相手をミニマム化する筋金入りのオレ様王子。そしてKY。
自分の契約者である祐介を「我が兄弟」、自分を祐介とともに生んだ栞を「我が母」と呼んで非常に大切にしており、他のイマジンによって二人に危機が及んだ際には身を呈して守ろうともした。
また単なる自己中ではなく、自分が相手に恩を感じればその人間にしっかりと恩を返す義理堅い性分でもある。ただし、恩を返す時も態度はいつも通り。
憑依・変身
良太郎への憑依形態は、髪は白いメッシュの入ったコーンロウになり、肩に白いフェザーのファーを掛けた姿になる。
また登場時には多量の羽をばら撒いて優雅に登場する。羽は敵への攻撃にも応用可能。
本編では使われないが、公式表記は「W良太郎」。
デンオウベルトとは別のベルトを所持しており、これを良太郎に憑依した状態で用いることで電王ウイングフォームへと変身し、戦うことができる。
ジークのポテンシャルが高いこともあって高度な戦闘能力を有する一方、王子ゆえなのか不意打ちなどの攻撃には少々打たれ弱い。
その他
劇場版に先駆けてテレビ本編に出演しているが、メインは劇場版であり、いわゆる劇場版専用のゲストキャラ。そのため、特別編である『クライマックス刑事』などには登場していない。
(もっとも、これは彼の自己中な性格上あえてほったらかしにされているという理由もあったりする。)
良太郎に迷惑をかけたことに怒って自分のことを正面から殴ってきたハナに好意を抱いており、鉄拳を食らって以降ハナの事を「姫」と呼んでいる。またハナが小さくなってもその態度は崩さなかった。
ちなみに、その物腰に見合って味覚も割と高級志向なところがあるが、実はその一方で(タイアップの縁によるものであろうが)オロナミンCを愛飲していたりもする。なお飲む際には直接飲むのではなく、グラスに注いでから飲んでいる(意外なことに他人にやらせず自ら手酌している)。
白鳥がモデルになっているが、デザイナーの韮沢靖氏はジークの裏モチーフは『変身忍者嵐』であると述べている。
『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』では門矢士に憑依して登場(中の人がジーク大好きで、スタッフが感心するほどノリノリで演じていたそうである)。