概要
この件は従軍慰安婦、すなわち「大日本帝国などが行った、戦場において慰安婦を公的に派遣した」の報道において、その一部の内容に虚偽や誤解を招く表現等が存在した、として複数のメディアが過去の記事の一部または記事そのものの取り消しを行ったことをさす。
詳細
詳細に関してはこの履歴およびこの履歴等を参照されたし。
取り消し内容
- 吉田証言
- 「軍の命令により朝鮮人女性を強制連行し、日本軍の慰安婦にしたと「告白」」したことおよびその内容
- 後の調査により証言および著述の内容が虚偽であったことがわかったが、その時点では「真偽不明」としたものの報道の訂正は行われなかった
- 女子挺身隊を慰安婦と同一とみなす報道
- 「『女子挺身隊』の名で戦場に連行され慰安婦とされた」云々と報道された
- 日本統治下の朝鮮半島においては女子挺身隊と慰安婦はまったく異なる制度であったが人身売買の言い訳のひとつとして用いられた可能性がある
- この同一化は後の調査により誤りであったとされた
メディアの対応
報道の一部を取り消したメディアは以下のとおりである
ほかにも北海道新聞などが取り消しを行ったとされるが、ソースが失われているため詳細は不明であり、その他のメディア、たとえば放送などでは吉田証言や挺身隊の慰安婦徴用を取り上げていなかったはずはないのであるが、「真実として報道しなかったか」は不明であり、真実として報道していたマスコミはほかにも存在するはずであるが、彼らは謝罪および記事の取り消し等は行わなかった模様である。
一部の誤解
- この件に関してネトウヨは以下のように主張するが、不正確である
- 慰安婦問題のすべてを否定するものである
- そうではなく、慰安婦問題で問題となり、すでに否定されていた「強制連行」の重要な証言の取り消しのみである
- 朝日新聞はこの問題を政治利用した
- 政治利用とされたのは平成4年の吉見義明中央大学教授による「慰安所、軍関与示す資料」発見の報道であり、今回の件とは無関係であるが、第三者委員会は政治的意図があったことは認めている
- 一方、サヨクは以下のように主張している
- この訂正は軽微なものである
- すでに否定されていたとはいえ、強制連行の重大な根拠のひとつである
- その他の証言や証拠等で問題はゆるぎないものとなっている
- ところが、それらの中にはここで問題となったものと同様「虚偽」および「不正確」なものが含まれる可能性が高い
- 一方マスゴミアンチは以下のように述べる
関連項目
報道 誤報 不祥事
従軍慰安婦問題
朝日新聞 しんぶん赤旗
外部リンク
朝日新聞:朝日新聞インフォメーション 記事を訂正、おわびしご説明します 朝日新聞社慰安婦報道、第三者委報告書
しんぶん赤旗:歴史を偽造するものは誰か――「河野談話」否定論と日本軍「慰安婦」問題の核心
wikipedia:朝日新聞の慰安婦報道問題、女子挺身隊およびリンク先
wedge:朝日新聞・慰安婦報道の訂正が韓国にインパクトを与えない理由
アジア女性基金