曖昧さ回避
概要
1993年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたRPG『聖剣伝説2(SFC)』の登場人物。
三人目のプレイヤーキャラクターで、妖精族の子供。一人称は「オイラ」、笑い方は「けけけ」。
公表名は「ポポイ」だがこれはランディ(主人公)によって名付けられた名前であり、本来の名前は不明(風の神殿の「じっちゃん」も、「おチビ」としか呼ばない)。
また、妖精であるため性別は不明確とされており、後年の『ロードオブヴァーミリオン』ではカード裏面の表記に「両性」と記載されている。
だが、その性格(後述)の為か少年扱いされることがほとんどである。
生い立ち
帝国軍に襲われて壊滅した妖精族の村の生き残り。
洪水の所為でガイアのヘソに流されてきたところをドワーフ村の村長に保護されるが、記憶を失っている。
しかし、持ち前の楽天的な性格から前向きであり、むしろその経緯をダシに村の見せ物小屋にてサギ紛いの商売を働いていた(その商売とは、ちびっこハンマーで小人になった振りをして、ひもじい妖精の子供を演じる事であった……『SECRET OF MANA』では「騙されたマヌケはランディとプリムだけ」と語られた))。一方で記憶喪失という境遇が尾を引き、捻くれた性格にしてしまっている(ドワーフ村の村長談)。
ランディ達と出会ったのもこの村で、村長に諭されて同行することになる。
容姿・性格
身長95センチメートルで体重32キログラムというパーティで最も小柄な体格で、髪は赤いモサモサの長髪で足元に届くくらい長い。
緑色のローブをまとい、顔にはインディアンを彷彿とさせるメイクが施されている。
また、頭部にはウサ耳を彷彿とさせる大きな羽根飾りを着けている。
SoMでは、精霊でサラマンダーがお気に入りなのが明らかになった(SFC版でも、BGM「妖精族のこども」がサラマンダー初登場時に流れている)。またシェイドの力を手にした時は中二病を炸裂させている。
基本的にランディ達を子分と呼ぶ・ムキになって口論する・ぶりっこをするなど、生意気で計算高い小悪魔というようなややクセのある性格だが、精神的なタフさでは三人の中で一番だろう。
また、ノームからプリムの旦那と間違えられたり、プリムのランディとクリスに向けるヤキモチ(?)をからかったりしている。
なにげにフラミーと並ぶ人外の子供のキーパーソンであり、SoMの幕間エピソードにて、フラミーとの扱いの違いに本人が愚痴を漏らしていた。
…まあ、ステータスにおいては三人中一番力も体力もないのだが。おかげで「ポポイに死神がついた」の文章を何度も目にしたプレイヤーは多いはずである。
『SECRET OF MANA』の宿屋イベントでは、プリムをからかうことが多く、また世間知らずで食いしん坊であることが強調されている(マナの種子を食い物と見ている、氷の国の氷で作ったカラフルなかき氷を夢見ているなど。ゲーム本編でもタスマニカ共和国のサンドシップの食料庫の食べ物を食い散らかしている)。
また、マナの要塞に向かう前に「いつか妖精の村で三人で集まろう」という主旨の会話をしていた。
衣装を変えたままEDを迎えることもできる。
ゲーム内での扱い
そんなポポイの存在意義とはズバリ「攻撃魔法」
ファイアボール、氷塊、落雷、暗黒パワー、植物の生命力そのものの爆発など、精霊魔法の攻撃的な側面を引き出す専門家。
最初は足手まといなのだが、ストーリーを進め精霊を仲間にするごとに新たな魔法を習得、
終盤ともなればMP吸収魔法と連続魔(精霊が消えた直後に再召喚)の併せ技で、無尽の殲滅力を発揮してくれる。とくに対ボス戦では、武器攻撃の出番を完全に奪うことになりかねない程である。
とは言っても、魔法を強化するには何度も繰り返し使い続けて熟練値を上げねばならず、さらにMP回復アイテムは高価で所持は4つまでという制限もある。
成長してチートな大魔法使いに至るまではマメな育成とMP管理が求められるだろう。
(町中などで武器ナシの状態だと熟練しにくい点には注意して頂きたい)
余談
- 『聖剣伝説3』に登場するシャルロットの専用防具に「ポポイのおさがり」なるアイテムが登場する。
- 『聖剣伝説LEGEND OF MANA』ではセーブポイントとしてポポイの石像が登場。
- 『新約聖剣伝説』では「ポポイの落書き帳」というアイテムが登場。地図・モンスター図鑑・ヒント集・アミーゴリストを見ることができる。
- 『聖剣伝説 FRIENDS of MANA』のシナリオ『死の山と5人の魔法使い』には、ポポイ本人が登場している。
- 『ロードオブヴァーミリオン』にもゲスト出演している。『LoVA』にも参戦。同作での声優は水野マリコ。
- フルリメイク作『聖剣伝説2 SECRET of MANA』での担当声優は加藤英美里。