概要
小説『機動戦士ガンダムUC』11巻のエピソード「不死鳥狩り」が初出とされる存在。
集合精神として
宇宙世紀の人間は死ぬと魂(エネルギー体)となって、全体へ還ってくる。全体の中へ還っても、人間としての自我は個々で残っている。ただし姿・形は接触する生者のイメージに依存するようで、リタ・ベルナルの容姿は幼馴染のヨナ・バシュタのイメージに左右されている。
全体の一部となって出てきた人物
リタ・ベルナル
U.C.0095、地球連邦軍とアナハイム・エレクトロニクスとの合同評価試験に強化人間として参加したリタは、搭乗機体ユニコーンガンダム3号機フェネクスのリミッターを外された事で試験中に死亡。全体の一部になった。フェネクスの全身がサイコフレームで出来ていた為、彼女の魂はフェネクスに憑依、機体が彼女の肉体となった。
イアゴ・ハーカナ
U.C.0096、袖付きのヤクト・ドーガをコアとした不完全なネオ・ジオングとの戦闘で機体を操られ、止む無く味方のヨナ・バシュタに自分を討つよう命令したイアゴは死亡。全体の一部となった。
機動戦士ガンダムNTでは、死亡せずイアゴは全体の一部とならなかった。
魂が集うフィールドとして
全体は、宇宙世紀の人間が認識の及ばない高次元にあり、魂が集うフィールドとして存在している。
ニュータイプは生きたまま、魂から発する未知のエネルギーを操って現実に働きかける者で、サイコミュは時に魂のエネルギーを集め物理的なエネルギーに変換してモビルスーツに作用させる装置。
サイコフレームは全体と繋がって時を操る力を引き出す媒体である。
行動目的
『不死鳥狩り』では、フル・フロンタルの手にネオ・ジオングが渡り、準備の出来ていない人類に刻を見せてしまう恐れがあった為、全体の一部となったリタ・ベルナルがユニコーンガンダム3号機フェネクスに魂が宿った状態で破壊しようとしてたい。
『機動戦士ガンダムNT』では、フロンタルの死後、残されていた試作機Ⅱネオ・ジオングを破壊するためにリタに宿ったフェネクスが行動していた。