概要
1978年の『小学二年生』8月号に初掲載。
小学館の学習雑誌にて長期に渡って連載された漫画作品であり、作者・室山まゆみの代表作。
小学4年生の主人公、浜野あさりの周囲で起こる出来事を中心に描いたギャグ作品。
元々は小学館の学年誌向けマンガであり、男女問わない作品であり、新人デビューしたばかりの室山姉妹の意欲もあってホラー、SF色を取り入れた中編も存在するなどした。
また、同じ小学館の男児向け雑誌である『コロコロコミック』にも、1979年9月号から1982年3月号まで連載されたことがある。
しかし1988年に、小学館が新創刊する低学年女児向け少女漫画雑誌『ぴょんぴょん』に連載を開始したことで、この頃から一気に対象読者を女性児童向けとする内容になる(この頃から、線が細く繊細な画風に変わっている)。
後に『ぴょんぴょん』が廃刊になった際には、同じく小学館発行でやや高い年齢も対象とした『ちゃお』へ移動。
この為本作は少女マンガに位置づけられることも多く、実際1990年代以降はほとんど女性児童向けの内容になっていった。
日常、家族がテーマなので、女子児童向けになった後も男女両方に受けそうな作風は変わっていない。
2014年2月に発売された『小学二年生』同年3月号を持って完結。
単行本は小学館のてんとう虫コミックスより発行されている。全100巻。
てんとう虫コミックスでは最長の巻数と掲載期間を持ち、総発行部数は2500万部を超える。
なお、98~100巻は書下ろしである。
なお、廉価版コミックという形で新作が発表されることがある。
番外編として、いくつかの年齢操作シリーズが描かれている。
- 「ハイスクールあさりちゃん」 あさりは女子高生。恋愛色が強くなっている。
- 「タタミちゃん」 あさりは園児。あさりの姉・タタミが主人公でワガママなあさりの世話をする。
- 「カリスマ保育士あさりちゃん」 あさりは社会人として働いている。作者曰くパラレルワールド。
テレビアニメ
1982年1月から1983年2月にかけて、テレビ朝日系列(ただし、一部系列局除く)他で放送された。
テレビ朝日系列での放送日時は月曜19:00-19:30だったが、テレビ朝日系列局でも放送日時を差し替えたところが約2局存在したのに対し、他系列なのにテレビ朝日と同時ネットで垂れ流したテレビ局が約2局存在する(因みにいずれもフジテレビ系列局。ただしそのうちの1局は後に新規開局したテレビ朝日系列局に移行)。
なお、テレビアニメ化に際しては、登場人物の増員がはかられ(後に原作にもフィードバック)、オチも過激なものはマイルドなものに差し替えられている。
また、裏番組に同じ小学館発のアニメ作品であった「ゲームセンターあらし」が入ったばっかりに、『コロコロコミック』での連載終了を余儀なくされてしまった。だが、「あらし」を半年で打ち切りに追い込み、リベンジを果たした。余談ながら、テレビ朝日系列でありながら本作のアニメの放送を見送ったテレビ局では、本来の放送時間帯では、よりによって「あらし」を垂れ流していた(本作のアニメは件のテレビ局の存在地域ではTBS系列局で放送)。