概要
Dセグメントに該当するFFセダン。
1980年から製造・販売が行われているが、初代に関しては「セリカ・カムリ」を名乗っており、その名の通りセリカの派生車種であった。ゆえに駆動方式は初代のみFF(前輪駆動)ではなくFR(後輪駆動)だった。また国産車初のFFツインカム搭載車であり、初代の2000GT共々「羊の皮を着た狼」でも知られた。
日本での存在感は薄いが、アメリカにおいては全米販売台数1位を15年連続で記録するなど主力車種の一つでありまさに「トヨタのドル箱」である(横田基地など在日米軍の警察車両にも採用されるほど)。そのせいか、日本では2011年9月から2017年7月まで発売されていた9代目以降はハイブリッドカーのみとなっている・・・・・・あれ?そしたらSAIの立場どうなるんだ!?(しかも2017年7月から発売されている現行10代目はカローラ店ばかりかトヨペット店やネッツディーラー、さらに東京都では東京トヨタでも取り扱っている・・・・・・・・・・・・・)と思ってたら、SAIの方が消滅した、というオチがついた。
アメリカの中流者層にとっては成功の象徴とでもいうべき存在であり、カムリが買えるようになれば安泰とも言われている。
ちなみに、ホンダ・アコード(インスパイア)やヒュンダイ・ソナタと並んでサウジのドリ野郎に人気の車両である。またアメリカのレースのNASCARでは最高峰のカップ戦で見事チャンピオンになっている。なお2016年までの10年近く、カップ戦に参戦するベース車でカムリは唯一アメリカ国内で生産されており(シボレー・SSは豪州、フォード・フュージョンはメキシコ、ダッジ・チャレンジャーはカナダ)、そういう意味でも事実上アメリカの国民車に限りなく近い存在となっている。
関連車種
- ダイハツ・アルティスの名称で販売されている。ちなみにアルティスは、そのロゴも含め東南アジア向けカローラにも使われる名称である。
- ウィンダム(レクサス・ES) - 派生車種で、形式名もカムリと同じXVが使われる。ちなみに初代ESは日本で言うカムリ・プロミネント(V20系)であり、初代ウィンダムはESとしては2代目となる。またその経緯から、某ドイツ車に「ESなんてただのカムリだ」と言われたとか言われてないとか。
- セリカ - 上述
- アバロン-姉妹車の一つ。
- オーリオン-同上。
- ビスタ - かつての姉妹車種。
- シボレー・インパラ、シボレー・SS、フォード・フュージョン - NASCAR参戦車種