Es
えす
『XBLAZE』シリーズのヒロインで、また『BBCF』のキャラクターのひとり。
御剣機関に所属する対能力者兵士(スレイプニール)と呼ばれる少女で、小柄な体格とは裏腹に大剣をふるいD能力者と戦う。ある出来事から主人公である篝橙八の家に居候することになり、彼と共に「エンブリオ」を巡る陰謀に巻き込まれていく。
感情表現に乏しく一般常識に疎いが、ひょんなことから食べたプリンが大好物で、プリンのことになると我を忘れて夢中になる。
その正体は、御剣機関の科学者である鵜丸総一郎が作ったホムンクルスで、失敗作だったが利用価値を見出されてD能力者狩りに使われていた。
『BBCF』ではAct3でプレイアブル化を果たした。
CODE:EMBRYO
篝橙八の監視役(表向きには護衛)として、彼のいる姫鶴家に居候&学校に転入することになった。身内以外の人間には「御剣えす」の偽名で通している。
無表情かつ機械的で淡々としており、命の危険がある任務にも平然と臨むため、橙八にはいつも心配されている。橙八たちとの触れ合いを通じて徐々に人間らしさが芽生えていくが、基本的には御剣機関のために動いており、通常&真ルート以外では橙八陣営と敵対することになる。
CODE:EMBRYOの世界も「エンブリオ」なる存在によって時系列がループしており、通常ルートではエンブリオを止められず時系列がリセット、真ルートでもエンブリオに成り代わることでループを止める、つまりEs自身は救われないというやや後味の悪い結末を迎える。それ以外のルートでも悪役扱いで退場する。
Esに限らず本作のキャラクターはいずれも作中での扱いが悪いため、終盤の展開には賛否両論あった。しかし次作『LOST:MEMORIES』で上手く纏められたため、現在は前後編合わせて高く評価されている。
真ルートEDでは瞳の色が”蒼”に変色しており、『BBCF』との繋がりが示唆される。
LOST:MEMORIES
続編であるLOST:MEMORIESにも出演。物語後半で「わたし」と交代する形で主人公を務める。エンブリオの立場を放棄したため、瞳の色が元に戻っている。
Esが存在せず、篝橙八たちの死亡が確定している世界線に「わたし」の能力によって送り込まれる。転移の影響でEsは記憶を喪失しており、対する橙八サイドも前作の一件でEsに関する記憶を消去されてたため互いに初対面の状態であったが、紆余曲折あって仲間として迎え入れられた。
その後、話は予定通りバッドエンドに向かって展開していくが、Esの介入によって橙八らを襲うはずだった惨劇は回避される。
無感情で機械的だった前作に比べ表情豊かで、大分人間らしくなっている。
BBCF
キャラ性能
波動昇竜タイプのスタンダードキャラで、全キャラ最長の地上牽制を持つ。それ以外も地上対空技、昇り中段、下段打撃投げ、突進技とひと通り備えており非常に高性能だが、代償として火力が控えめになっている。
ドライブ能力は剣の軌跡が時間差攻撃を行う「クレストアーツ」で固め、起き攻めなどに使える。
コンボで昇竜コマンド/ダッシュキャンセル/空中ダッシュが必須ではなく、~3C>モルドレッド追加>いれっぱ降りJC、6B対空~>J2BBB>着地2Aで簡単なセットプレイになるため、動かすだけならラグナ&ジンに匹敵するほど簡単。
崩しも5D>溜めガウェイン(中段)orエレック(下段打撃投げ)で安直だが二択をかけられる。
金髪ロリ巨乳という強烈な属性から『XBLAZE』未プレイ勢にも人気が高く、BBCF開始当初はかなりの使用率を誇った。ただそれゆえに動きが周知され読まれやすい部分があり、ほか火力差を埋めるためのコンボ練習がとにかく大変なので、その点で「初心者向けではない」とされることもある。
低火力以外にほぼ弱点がなく、極めればそれも克服できるのでキャラランクは最上位に位置する。ただ他の最上位勢であるレイチェル、カルル、イザナミ、ライチが異常な攻め性能を持つのに対し、Esは読みを通さないといけない部分があるため実際はその次点という声も。
ストーリー
蒼炎の書(ブレイブルー)が眠るとされる「蒼の門」を守る番人。本人曰くエンブリオ・ストレージ、蒼の守護者であり、また調停者。門を異物や外敵から守護するほか、資格を失った資格者をバックアップする役割を担う。
これらの用語が何を意味するのか、バックアップとは何かが本編で語られないまま物語が幕を閉じたため、Esが何者で調停者がどういった役割なのかは最後まで分からず仕舞いである。
一応ノエルがEsの名前を聞いて「ククリヒメ」なる単語に結びつけていたり、スサノオから「蒼の木偶」と呼ばれていたが、曖昧なまま流されてしまったのでやはり詳細は不明。
XBLAZEシリーズのEsと同一人物かどうかは不明だが、ナオトやマコトを自分の記憶にある人物と重ねたり、主人公サイドの強い絆に共感を示すなど関連性を匂わせる描写はある。
一方で『LOST:MEMORIES』との関わりが強いナイン、セリカ=A=マーキュリーに対しては勝利台詞の匂わせだけで、特にこれといった描写はない。対戦時に専用曲として同作のOP曲が流れる程度。
アマネのアストラルヒートを受けると瞳の色がXBLAZE時代に戻る。単なる小ネタなのか、同一人物であることを示唆しているのかは不明。
以下、ブレイブルー本編のネタバレを含みます
BBCF
- ACT3
蒼の門に行き着いたラグナと相対。しかしラグナにはその資格があるとして、彼を拒絶することなく門へと迎え入れた。しかし「何か」の介入によりラグナは排除され、その直後Esはラグナと同じ声の「何か」から神託のようなものを受ける。
- 家庭用ストーリー
物語終盤、イザナミによる滅日が確定したことで行動を開始。資格を失った資格者の前に現れ「蒼を手に入れるか、滅日を受け入れるか」という問いかけの後、バックアップと称して彼らを一人ずつ抹消していった。
ナオト=クロガネ(相手の強さを数値にして可視化する)が驚愕するほどの能力の持ち主。マコト=ナナヤでは全く歯が立たなかった。直接の描写はないが設定上は最強格のココノエにも勝った可能性がある。ほかユウキ=テルミを前にして「あなたでは私に勝てない」と豪語した。
しかしスサノオと化したテルミには太刀打ちできず、消滅寸前まで追い詰められ撤退を余儀なくされる。その後、ナオトの前に現れ蒼の門に近づくことへの危険性と、可能性を助けて欲しいという願いを伝えて消えていった。
そのまま最後まで出番がないため生死不明だったが、エンディングムービーで蒼の門の前に立つ姿が描かれたため、無事復活できた模様。
サヤ(マスターユニット)と同じ魂を持つノエルが「蒼の少女」、サヤに創られた存在であるラグナが「蒼の男」と呼ばれていたので、「蒼の木偶」である彼女もまた創られた存在ではないかとの考察もある。
LOST:MEMORIES
同作のヒロイン、ノーバディの正体。
『CODE:EMBRYO』で新たなエンブリオとなったEsは、時系列のループを解決するため自身の存在を橙八たちの記憶から抹消し、境界の中でひとり残ることを選んだ。
愛する友人たちが幸せならそれでいいとの判断だったが、不幸にも橙八たちはある事件により死亡する。時系列を巻き戻し事態の解決を試みるが、何度繰り返しても結果は変わらず、やがて彼らの死はどうやっても避けられないことが分かる。
自分の人生を取り戻すことも、友人たちを救うこともできないEsは希望を失い、自我を封印してファントムフィールドを気ままに彷徨う存在「ノーバディ」となった。
しかし「わたし」との邂逅によって自分がEsであることを思い出し、彼女の持つ”エクスブレイズ”の力によって元いた時系列への帰還を果たした。
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