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プロフィール
―バックボーン―
最高クラスの咎追い。
幼いながら秀でた才能と優れた技術を有し、
ニルヴァーナと呼ばれる謎の人形と共に各地の重犯罪者を次々と排除している。
次なる標的「ラグナ=ザ=ブラッドエッジ」の出現情報を手にいれ、カグツチへと向かう。
―性格―
大人びた思考をしており、何事も巧妙かつ速やかにこなす。
常に礼儀正しく笑顔を絶やさない。
たとえそれがターゲットの前であっても。
概要
事象兵器(アークエネミー)ニルヴァーナを従える咎負い(俗に言う賞金稼ぎ)。子供ながら高い実力を持ち、その強さは咎負いの中でも最高クラスとされる。父は統制機構の技術大佐であるレリウス=クローバー。エイダという姉が一人おり、非常に仲が良かった。
元士官学校の学生であり、同校の生徒会に所属していたため、同じ役員であるジン=キサラギやツバキ=ヤヨイ、彼らの友人であるマコト=ナナヤとも面識がある。年の離れた学友ということもあり、彼らからは可愛がられており、カルル自身も彼らを先輩と呼び慕っていた。
だがあるとき、父の工房で壊れたニルヴァーナに組み込まれた姉を見つけてしまう。同時に父と母の姿がどこにも無かったことから、これを父の仕業と捉え、姉を元に戻す方法を探し、姉を無残な姿に変えた父にその報いを受けさせるため、士官学校を無断で退学し咎負いとなった。このときニルヴァーナは未完成の状態であったが、カルルは自力でそれを修復し起動させた。
父に裏切られた過去から、世間と大人に対し強い不信感を抱いており、表向きには礼儀正しい少年として振舞っているものの、その内には強い怒りと冷酷さを抱えている。故に他人の親切心や好意を信じることができずにいる。これはかつて親しかったジンやノエルも例外ではない。
唯一、ニルヴァーナと化した姉にだけは心を開き、親しげに話しかけるが、ニルヴァーナは一切言葉を発しないため、会話が成り立っているのかどうかは不明。『CP』ではニルヴァーナの元所有者であるセリカが登場し、彼女もまたニルヴァーナと会話をしていることから、意志らしきものはある模様。
ラグナ=ザ=ブラッドエッジが持つという「蒼の魔導書」に姉を助ける手がかりがあると睨み、カグツチを訪れたことで、彼もまた蒼を巡る戦いに巻き込まれることになる。
ニルヴァーナ
暗黒大戦時代にナインが、妹のセリカの護衛を目的に製作した自動人形。後に事象兵器(アークエネミー)に改造される。大戦終結後、セリカの手によって封印されていたが、第七機関により発掘され、後にレリウスの手に渡る。カルルの不在中に、姉のエイダを組み込んだ状態で未完成のまま放置され、それを発見したカルルの手によって修復される。
カルルは「姉さん」と呼んでおり、その強さに絶対の信頼を置いている。しかし事象兵器には所有者の精神を汚染し、様々な悪影響を及ぼすという負の面もある。カルルも例外ではなく、ニルヴァーナの影響で「自分の思い通りにならないと、道理や倫理観を失い、殺人すら平気で犯そうとする」性格になってしまっており、事象兵器に取り憑かれている事を周囲からは指摘されている。
「エイダ」(CV:たかはし智秋氏)はカルルの姉の名前である。同作の登場人物であるライチは、カルルによれば雰囲気がエイダに似ているという(声優も一緒である)。
余談
- ショタ、半ズボン、シスコン、闇堕ちなど様々な属性を兼ね備えたキャラクター。
- マコト=ナナヤには気に入られており、ストーリーではかわいいと絶賛されながら抱きつかれていた。
- シシガミ=バングからはタオカカと共に(勝手に)弟子として認められている。ただし咎追いとしてはカルルの方が上である。とは言えバングのお節介には助けられている部分もあり、彼の熱い心が『CS』でカルルを改心させるきっかけとなった。
- レイチェルは彼のシスコンぶりに苛立っている。
- レリウスのマントとカルルのマントは作りがそっくり。この辺りは親子と言ったところか。またレリウスのカラーの一つに息子と同じ配色があり、彼等二人に加えて姉と母を並べると何か微笑ましい光景になる。
- アストラルヒートの特殊演出は『姉と共に操り人形の様に糸に吊るされる』というもの。他キャラの例に漏れず何かエロい。
- ストーリーモードでは基本的にやられ役に位置し、ギャグルートではタオカカと並んで出演率が高い。何よりそのキャラ崩壊具合は中の人の演技力も相まってとんでもないものになっている。その中の人はストーリーモードのモブキャラも多数勤めているので数えてみるのも一興かも。
ゲーム中の性能
CT
上位陣に食い込むほどの超火力を持つ荒らしキャラ。
稼動初期ではあまりの使いづらさと、強烈な補正による火力のなさに多くのテクキャラ使いを絶望させ、左右から挟みこむコンボで補正切りを繰り返して何とか勝てる、という程度の立ち回りしかなかった。
そのため一時期は最弱候補、『萌えない半ズボン』呼ばわりされていた。
しかし稼動しばらくして8Dループ(下記参照)が開発され、評価は激変。わずかな隙をついて相手に接近し、投げハメコンボを死ぬまで叩き込んで勝つという、辻斬りのようなキャラクターになってしまった。
カルル自体の性能は体力も低く(全キャラクター中で最低の「9500」)、ガードクラッシュしやすいという脆い側面があるため、カルル使いにとってはこの高難度のコンボを覚えることはほぼ必須とされている。
8Dループ
「空中投げにガード不能の8Dを重ねることで、投げぬけしてもしなくても永久に攻撃が入る」即死コンボ、投げハメの事。
一度でもしゃがみA攻撃が入れば、そのまましゃがみCで打ち上げ→8D→空中投げ、と即死に持っていけるため、空中投げはもちろん、中下択やめくり2択からでも即死に持っていける。
さらにカルルの空中下C攻撃を空中投げでキャンセルすることで、軌道を無視して急降下する滑空投げというテクニックが見つかり、空中でぴょんぴょん飛んでいるカルルが次の瞬間、すっとんできて下段攻撃をしかけてくる、という意味不明な立ち回りが展開されることとなる。
もちろん刺されば投げハメに移行して即死。
ただしこの投げハメ、レイチェルとハクメンには通用しないため決定力に欠けることとなる。
とくにレイチェルはインピッシュ・シプソフィラでターンを取られやすく、バーデン・バーデン・リリーをガードするとあっという間にガークラし、極め付けに姉さんを飛び越してタイニー・ロベリアの弾が飛んでくるため、相当厳しい。
ただしハクメンに関しては相手の機動力の遅さなどにより自身の立ち回り性能の悪さなどがある程度楽になることなどから最終的には微不利程度ですんでいる。
なお、空中投げが成立しても、そのままさらに空中投げが入るバング、テイガーといったキャラクターには、投げハメはほぼ安定即死となり、バーストしない限り小パンが入った時点で死んでしまう。
テイガーにとっては、画面端でも左右のめくり択がかかるため「2回触られたら負け。ただし簡単に触られる」という絶望的な組み合わせになってしまった。一度コンボに移行してしまったら、テイガー側が抜け出す手段は、バーストかリアルテラブレイクのみといわれている。
CS
CTと比べ、姉さんゲージの消耗が多くなったが、回復が早くなった。
また、8Dの発生保証が削除され、実質的に即死コンボは使用不可能になった。
代わりにガトリングルート・ジャンプキャンセル追加など、本体性能が大きく向上し、エリアルなどでダメージを取りやすくなった。さらに及び念願の飛び道具「コン・ヴォランテ」が追加され、立ち回りも強化された。
8Dループによる圧倒的荒らし能力が無くなったものの、挟み込んだ後の爆発力は未だ健在であり、自身の能力強化による挟み込みに移行しやすくなったこと、姉玉や姉ゲージの回復速度増加で立ち回りにニルヴァーナを組み込みやすくなったことなどから汎用性が高まった。
ガードクラッシュもプライマーシステムに置きかわったことで、前作のように「リリーをガードしたらあっというまに割れて死んだ」などということもなくなり、システム的にも後押しされている。
ブリオが空中ガード可能になるなど弱化点もあるが、以上のような強みから、総合的には強化されたと見られている。今回も最上位の次点グループ程度の、上位ランクに位置づけている。
また、キャラ相性では前回天敵だったレイチェルが大幅弱体化を受けて(大砲の弾が姉さんで止まる、火力大幅減、挟み込みには相変わらず手出しできないなど)「姫様(笑)」となり、ダイヤ的にはひっくり返った。ところが前回は微不利ですんでいたはずのハクメンが大幅強化を受けたため、新しい天敵として立ちふさがっている。
CS2
システムやコンセプトが大幅に見直された今作において、珍しくその影響を殆ど受けていないキャラクターの一人。
補正率の低下やニルヴァーナのゲージ消費量の大幅増加等の弱体化を受けたが、6Aの謎の頭属性(この作品において基本的に空中攻撃を指す)防御時間増加やBヴィヴァーチェの強化。更にはガトリングルートの増加変更やカンタービレの受身時間増加。JCが叩き付けダウンになる等、強化された部分も少なくは無い。
早い話が姉は弱体化しカルル本体の性能が底上げされた形になる。…筈だった。
ところが研究が進むに連れてお手軽ガー不連携が幾つも見付かり、挙句の果てにJBと3Dを重ねる「詐欺ガー不」なるものまで発見される始末。
この詐欺ガー不、実は難易度は総じて高いものの基本的にどこからでも狙える上、姉ゲージの消費量も比較的低コストで(飽く迄他の連携に比べたら)済んでしまう。
何とも皮肉な話だが、今作の変更点をフル活用した大味且つ必然的な連携となっている。
上記の事もあってキャラランクでは今回も上位に位置し、とあるゲーム雑誌でも「コンボさえミスらなければ1強」と書かれる始末。形こそ違うもののCTの評価を髣髴とさせる。
だが考えてもみると、そもそも本体と姉との攻撃が完全に独立している為、ガー不連携を研究されるのはこれもまた必然と言えるのが現状であろう。
CSEX
概ねコンセプトはCS2と大きな違いは見られない。
前回強力過ぎた6AとBヴィヴァーチェは当然弱体化を受け、3Dが空中食らい時には叩き付けダウンに変更された為詐欺ガー不連携が出来る状況は少なくなった(一応出来ない訳ではない)。
何より飛び込み時の要として機能していた滑空投げが削除されてしまい、多くのカルル使いが困惑した。
その代わり、姉の回復量は若干遅くなったもののゲージ消費量が比較的抑えられ、補正率が軒並み軽く(特に2Dとコン・ヴォランテ)設定されているので画面中央でもコンボの火力は全キャラ中屈指の威力を誇る。カルル単体での火力も決して低くは無い。
またカルル本体の機動力も前述の滑空投げを除けは比較的高く、姉との連携はより強力なものとなっている。
上記の通りこれだけ強力な材料が揃っているカルルだが、同時に強力な判定技とお手軽な連携を持たないのもまた現状で、これまで以上にプレイヤーの状況判断力と操作の腕が試される正に上級者向けのキャラクターと言えよう。
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ストーリーでの活躍 ※ネタバレ
CT
蒼の魔道書の存在を聞き付け、第十三階層都市・カグツチにやって来る。
ストーリーの本筋に関わらない脇役であったため、特にこれといった活躍はない。
CS
ν-13との戦いを終え、カグツチの窯近辺をうろついていたラグナを強襲。蒼の魔道書を奪おうとするも力及ばず敗北、しかしニルヴァーナがひとりでに動いたことで難を逃れる。
戦いの余波で地面が崩れ、巻き込まれて気を失うが、偶然そばを通りかかったバングに保護され、ライチの運営する病院へと運び込まれる。当初はバングとライチのことが信じられず二人を拒絶していたものの、彼らの優しさが本物であることを知り改心、かつての善良な心を取り戻す。
その後、ライチが衛士らしき人物(ハザマ)に唆されて統制機構へ向かったことを知る。不穏を感じ彼女の後を追うが、そこで父レリウスと思わぬ再会を果たす。彼が連れている人形イグニスを見て、行方不明だった母もまた父の手で改造されていたことを知る。
自身の力ではレリウスに遠く及ばず撤退を余儀なくされるも、自分の大切な家族を奪った父を前に、カルルは改めて復讐を誓う。
CP
ライチが統制機構の側に付いたことを知ると、彼女を堕落させた父レリウスに復讐すべく、彼を追って一人イカルガ連邦へと向かう。
一時は軽くあしらわれるも諦めず、物語終盤、ヴァルケンハインとの戦いで負傷していたレリウスを強襲、見事勝利を収める。そのまま家族の仇を討とうとするが、レリウスから「真実を教える」「エイダを創造してやる」と言われたことで気持ちが揺らぐ。
その後の動向は不明だが、『CF』の展開から察するにレリウスを赦すことに決めた模様。
CF
資格を見出され、イザナミの手でエンブリオ内部に囚われる。そこで姉と幸せな生活を送る「願望」を抱くが、イザナミによって世界の真実を知らされ、例え蒼の力を以てしても自分の願望が叶わないことを悟る。
それまでの努力が無駄と悟ったカルルは、今の世界の成り立ちを知るべく父レリウスのもとを訪れ、『CP』での約束通り彼からジ・オリジンや素体戦争等、暗黒大戦以前の歴史を教わる。納得すると同時に、そのあまりの悲惨さから世界や人類に対し深い失望を抱き、それまでの行動原理だったライチやバングへの恩義も失う。
その後は父と別れ、何処かの窯を訪れ、そこに在った境界を自身の眼で直視する。片目を失うも代償として「何か」を視たようで、そのまま何処かへと去っていく。この時、それまで「姉さん」と呼んでいたニルヴァーナを「ニルヴァーナ」と他人扱いする等、人が変わったようになっている。
以後の消息は不明で、ラグナとイザナミ達の戦いにも一切関与しなかった。なおレリウスもカルルと同じく戦いには関与せず、ブレイブルー世界から去るのだが、この時カルルのことを「あれは自分を超えるかもしれない」と称している。
エピローグではナインの工房と思わしき場所を探索している姿が描かれている。
家族と人生を奪われ、復讐の旅に出るも何も成せず、失った心も取り戻せない等、作中の登場人物の中では最も悲惨な末路を辿ったと言える。それでいて仇敵であった父と和解し、認められるというのも実に皮肉である。