プロフィール
概要
イシャナの魔道協会に所属しており、協会の筆頭・十聖のうち「ナイン」の肩書きを頂戴している。技術者としての一面もあり、統制機構ほか世界全土で使われている「術式」の開祖で、またムラクモ・ユニット以外のアークエネミー製作者でもある。
本名は「コノエ=A=マーキュリー（コノエ＝マーキュリーとも表記）」だが、父親への反発心からその名を捨てて十聖の九番目であることに由来する「ナイン」を名乗り、周囲にもそう呼ばせている。ただ娘にはココノエと名付けている。
『CT』以降の時系列では数少ない魔法使いの生き残りであり、失われた神秘である太古の技術魔法を行使できる。
人物
スタイルの良い美女だが性格は苛烈且つ傍若無人で、セリカやトリニティなど一部を除き誰に対しても高圧的に振舞う。しかしその堂々たる佇まいは才覚に裏付けされた自信によるもので、本質は怜悧且つ聡明な女性であり、また傲慢な態度の裏には故郷や家族、友人たちへの深い愛情がある。
妹のセリカには少々過保護なところがあり、他人を警戒しない振る舞いを度々咎めている。ただ内心では誰よりも彼女を想っており、彼女をかどわかす者には容赦しない。ほか猫好きであり、暗黒大戦で出会った獣兵衛には一目惚れしていた。
ラグナに対しては妹を危険に巻き込んだとして敵愾心を燃やしており、特に『CF』ではより一層怒りを向けていたが、妹の良き理解者であることや暗黒大戦での活躍には一定の恩義を感じており、時には敵でありながら助言をする等その思いは複雑。
責任感が強く、暗黒大戦では魔道協会の十聖として、またそれ以上に「黒き獣」を呼び出した大逆人の娘として、状況の打破を決意し事態の収束に尽力した。
一方で優秀過ぎるが故にひとり問題を抱え込んでしまう節もあり、英雄として黒き獣に立ち向かう裏では、決して綺麗事だけで解決できぬゆえの非道な手段を選ばざるを得ず、周囲への秘密を増やしていくこととなった。特にフェイズシフト終盤ではこの性質が仇となり、ループを断ち切る術を後世に伝えることができなかった。
登場作品
フェイズシフトシリーズ
小説版ではほぼ全シリーズで主役を演じる。
ファントム化する前なので、魔道協会の制服を着ている。大戦終結後、獣兵衛と結ばれる。
『CF』で明かされるが、大戦終結後に今の世界がマスターユニットによって創造されたものであることを突き止めており、世界正常化のために新たな事象兵器・骸葬レクイエムを開発していた。しかしそれを危惧したテルミによって罠に嵌められ、境界の中へと追放された。
ブレイブルーシリーズ
テルミと冥王イザナミによって蘇生させられ、マインドイーターの呪縛により二人の傀儡にされていた。初登場は『CS』だがこの時点はファントム名義で、素顔も見えないため正体不明の存在であった。フェイズシフトシリーズの発売と『CP』での再登場で同一人物説が謳われ、『CF』で正体がナインだったと確定した。
『CF』では「ナイン=ザ=ファントム」名義でACT1のラスボスとして登場。
2015年12月3日にはタイムリリースとしてプレイアブル化した。
『CF』ではマインドイーターの呪縛から解放されているが、レクイエムをマスターユニットの代替にするためにあえて自らの意思でイザナミに協力している。
自分の家族であるセリカ、獣兵衛、ココノエや友人のトリニティ以外には何の関心もなくあらゆる者に怒りを向けるが、その背景には「黒き獣」に殺された故郷の人々への想いがある。
悪を演じているのは「黒き獣」を抹消そして世界のループを止めるためで、獣兵衛やココノエとの会話ではそうした感情の一端が読み取れる。特にセリカに対しては情の方が勝るのか、何とかラグナ陣営から引き離そうと画策している。
XBLAZE LOST:MEMORIES
『XBLAZE』シリーズの第二作目にナインを思わせる少女が登場する。正式名称は「わたし」で、作中でナインorコノエと呼ばれることは一度もない。ただ下記の要素からナイン以外に該当する人物がおらず、ファンからは事実上の同一人物だと見られている。
- 担当声優が同じ藤村歩女史
- セリカを思わせる容姿の妹がいる
- 魔道都市イシャナに住んでいる
- 過去に母を喪っており、父親と仲が悪い
- 名前入力画面でナインorコノエと入力すると拒否される
もっとも父と絶縁状態だったブレイブルーシリーズと異なり、こちらでは”仲が悪い”程度でエンディングでは和解が示唆されているので、パラレルワールドの存在ではないかとの考察もある。過去、父の実験の影響で左目に「蒼の力」が宿っており、恐らく暴走を防ぐために眼帯を着けている。
本作で『XBLAZE CODE:EMBRYO』の久音=グラムレッド=シュトルハイムが魔法の師であったことが示唆されている。
BBTAG
『BLAZBLUE_CROSS_TAG_BATTLE』では2018年8月7日にDLCとして配信。
BBCFと違い敵対していないため、セリカとタッグを組ませると姉妹でベタベタし始める。
性能
ナインはドライブの代わりに魔法を持っている。ボタンによってAは水、Bは風、Cは火と通常技が分かれており、攻撃を当てるごとにディストーションゲージの右側に配置されているスロットを最大3つ溜めることが出来る。
Dボタンを押すことでスロットに応じた魔法が発動。スロットなしを含め最大20種類の魔法で攻撃できる。
動きが独特でダッシュ(空中も含む)が出来ない代わりに2回ステップが出来る。ハイジャンプの挙動も独特で(闇慈に近い)、魔法の組み合わせを把握しないといけない。
プレイアブル化された時は驚異のリーチを誇るニュートラルB、➘Cの足払い、中距離での対空性能抜群の➞C、アホみたいに無敵時間が長いステップ、反確がない無敵技、21Fの飛び道具中段クンツァイト、魔法を用いたガー不連携が猛威を振るっていた。
しかし、欠点として機動力がもっさりしていて、A、B、Cの概念がほかのキャラと異なり、←系統が小パンの概念であり、かつ、空振りしても連打が出来ないため、攻撃を当てなかったら相手から手痛いカウンターを受けることが多く、魔法のストックが無いと辛いため、いかに相手に攻撃を当てるかが重要になる。
そして、コンボの〆にどの魔法をストックするかを考えて立ち回らないといけないため、操作難易度は高い。
関連イラスト
関連タグ
ココノエ：娘
獣兵衛：夫
