概要
劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』において、主人公・江戸川コナンが怪盗キッドによって変装させられた姿。
劇中冒頭、キッドの奇術的な方法で強制的にシンガポールに連れていかれたコナンは、メガネや麻酔銃といったアイテムの類、着ていた服まで奪われてしまい、現地の子供風に変装させられる。
パスポートがないため本来海外渡航が不可能なコナンは、別件でシンガポールを訪れていた蘭に対しても正体を隠す他なく、咄嗟に名乗ったのが「アーサー・ヒライ」という偽名。
名前の由来はアーサー・コナン・ドイルの「アーサー」と、江戸川乱歩の本名「平井太郎」。
つまり、由来自体は「江戸川コナン」と全く同じ。実に新一らしいネーミングセンスと言うべきか。
『──────キッドのせいで正体を隠すしかなかったオレは、蘭に名前を聞かれて、咄嗟に「アーサー・ヒライ」と名乗り──────』
……そんなナレーションが聞こえてきそうである。
ちなみにキッドによって完璧な変装を施され、見た目は全くの別人……なんてことはなく、コナンがメガネを外してやや色黒になっただけ。
メガネがない分幼少期の新一により近づいてしまっているが、本当に蘭たちにはバレずに済むのだろうか。
何はともあれ、名探偵ヒライの活躍に期待しよう。
2019年4月6日に再放送された「怪盗キッドvs京極真(後編)」では、冒頭の解説部分でアーサーが登場している。
余談
- コナンの不正入国に関しては、実はTVスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』で一度やらかしている。この時はヴェスパニア王国に連れ去られた蘭を追い、自ら飛行機の車輪にしがみついて格納と共に侵入という荒業を成し遂げた。ルパン一味の手引きで無事(?)帰国している。
- コナン(新一)にとってはこの「アーサー・ヒライ」が3つ目の名前となるわけだが、前作では色黒でトリプルフェイスな彼が大活躍している。その翌年、まさかの主人公が色黒な3つ目の顔を持つことになるなど、誰が予想しただろうか……