概要
『名探偵コナン』の複数のキャラクターに対して用いられるキーワード。
黒の組織に潜入している工作員は、大抵「組織の一員」「本職」「それらをカモフラージュするための社会人」の"3つの顔"(トリプルフェイス)を持っており、
そのうちの1人である人気キャラクター・安室透がメインとして活躍した劇場版第22作『ゼロの執行人』公開に際して、彼が何者であるかを説明するのに最も単純明快な表現であるため、宣伝などで多用され、彼の異名として広く浸透した。
また女性陣の中で一番の人気を持つ灰原哀も事情は異なるが、劇場版第26作『黒鉄の魚影』公開に際した宣伝で「もう1人のトリプルフェイス」とされている。
一覧
安室透 / バーボン / 降谷零
『ウェディングイブ』にて私立探偵「安室透」として初登場し、その際起きた事件を通して小五郎に、弟子入りを志願。更に小五郎の事務所の階下にある喫茶店「ポアロ」でアルバイトを始め、目暮からは「喫茶店探偵」とも呼ばれるようになった。
明るく人当たりの良い性格で、「ポアロ」の客たちからはもちろん、少年探偵団からも慕われている。一人称は「僕」。
その後『漆黒の特急シリーズ』にて黒の組織の探り屋としての顔「バーボン」が判明。
なおコードネーム自体はずっと以前の『赤白黄色と探偵団』から登場しており、その後も『探偵団VS強盗団』や『危機呼ぶ赤い前兆』~『赤く揺れる照準』などで密かに動いていた。
組織随一の洞察力を持つと言われているが、組織内では秘密主義を貫いており、それを快く思わない者もいる。一人称は「僕」。安室とは目の描かれ方が異なる。
さらに『緋色シリーズ』にて沖矢昴の正体を暴こうとし、逆に自身の正体を暴かれる形で公安警察官としての本名「降谷零」が明らかになった。
以降本編で明確にこちらの顔で登場したことはないが、劇場版では『純黒の悪夢』や『ゼロの執行人』で公安警察官としての活躍を見せている。
所属は警察庁警備局警備企画課、通称"ゼロ"。日本という国を守ることに強い使命感を持っており、自分にも他人にも厳しい。一人称は「僕」または「俺」。
その他
以下は「名前自体は3つあるが、"顔"としては2つに近い」面々。
彼女は元々組織のメンバーだったが、脱走する際にコナン同様APTX4869を飲んで幼児化し、阿笠博士に助けてもらった。
元の姿を「1つの顔」として扱うことが多く、現状ファンの間では「ダブルフェイス」の方が浸透している。
FBIの捜査員にして凄腕のスナイパー。数年前に「諸星大」を名乗って灰原の姉・宮野明美に接触、組織の一員になったが、本編の2年前に素性が発覚して逃亡した。外見に大きな違いがあり、潜入中は長髪・現在は短髪。
彼は『赤と黒のクラッシュ』にて失踪後に「沖矢昴」として活動しており、計4つの「クアドラプルフェイス」と呼ぶこともできるが、潜入しているのが過去回想限定なので、現在進行形の「赤井・沖矢のダブルフェイス」とされることがほとんど。
この2つに加えてシャロンの娘という設定の「クリス・ヴィンヤード」を名乗っているが、シャロンは現在死んだことになっているため、「トリプル」にカウントされるかは微妙なところ。
表の顔は日売テレビの人気アナウンサー。正体はCIAの工作員、かつ本堂瑛祐の実姉。普段は険しい顔が多いが、弟の回想などでは優しい笑顔も垣間見える。
初登場の『ブラックインパクト』以外で芸能活動をしている描写が少なく(後に芸能活動を引退)、赤井と同じく「ダブルフェイス」の印象が強い。
番外
劇場版第23作『紺青の拳』にてコナンが怪盗キッドによってシンガポールに連れてこられた時に、とっさに蘭に名前を聞かれた時に考えた第3の名前。
余談
安室の声を担当する古谷徹氏は、安室の「トリプルフェイス」に関して「3つの顔を持ってるということは、多分3倍モテるんじゃないかと思う」と語っている。
関連イラスト
関連タグ
ダブルフェイス(名探偵コナン):2つ(以上)の顔を持つ仲間たち
名探偵コナン以外のトリプルフェイス
猫屋敷ユキ:彼女も、猫、人間、プリキュアと、三つの顔を使い分けるトリプルフェイス。
さらに、知識面、運動面、料理面も高スペックな才能を発揮しているところも安室と共通している。