アーサー・ヒライ
あーさーひらい
「ぼ...僕の名前は、アーサー・ヒライだ!」
概要
劇場版『名探偵コナン 紺青の拳』において、主人公の江戸川コナンが怪盗キッドによって変装させられた姿。
劇中冒頭、キッドの奇術的な方法(12時間は持つ酸素発生装置がついた、中は長時間居ても痛くないようになっている特性クッションのX線を通さない特注品のキャリーケースに入れられて来た)で強制的にシンガポールに連れていかれたコナンは、メガネや麻酔銃といったアイテムの類、着ていた服まで奪われてしまい、現地の子供風に変装させられる。
パスポートがないため本来海外渡航が不可能なコナンは、別件でシンガポールを訪れていた蘭に対しても正体を隠す他なく、咄嗟に名乗ったのが「アーサー・ヒライ」という偽名。
この名前の由来はコナン・ドイルのファーストネーム「アーサー」と、江戸川乱歩の本名「平井太郎」。
つまり、由来自体は「江戸川コナン」と全く同じ。実に新一らしいネーミングセンスと言うべきか。
『──────キッドのせいで正体を隠すしかなかったオレは、蘭に名前を聞かれて、咄嗟に「アーサー・ヒライ」と名乗り──────』
……そんなナレーションが聞こえてきそうである。
ちなみにキッドによって完璧な変装を施され、見た目は全くの別人……なんてことはなく、コナンがメガネを外してやや色黒になっただけ。
メガネがない分幼少期の新一により近づいてしまっているが、そもそも蘭たちは「コナンは阿笠博士のもとで留守番中」というキッドの裏工作を信じており、不法入国を知られたくないコナンも別人を演じきったため、疑われずに済んだ。
ちなみにでっち上げたプロフィールは「日本人とシンガポール人のハーフで、両親は仕事で日本に滞在しており自分は一人で留守番中」というもので、このおかげで彼を気遣った蘭の配慮で一行に同行することが許された。
ちなみにアイテムに関しては、キッドの仕事を手伝う際に返してもらった(イラストに眼鏡着用バージョンがあるのはそのため)。
2019年4月6日に再放送された「怪盗キッドvs京極真(後編)」では、冒頭の解説部分でアーサーが登場。コナンがそのままアーサーになった「名探偵ヒライ」バージョンのメインビジュアルも作られているという芸コマ。
なお、アーサーの姿で日本に帰国する蘭と別れた後は、すぐさま新一に変装したキッドにより回収され、行きと同様の手段で日本に帰国。空港へ迎えに来ていた阿笠と灰原哀が用意していた着替えでコナンの姿に戻り、何食わぬ顔で蘭を出迎え誤魔化した。