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ビースト(けものフレンズ)の編集履歴

2019-04-17 22:40:26 バージョン

ビースト(けものフレンズ)

びーすと

ビーストとは「けものフレンズ2」に登場するけものフレンズシリーズの新要素である。

ネタバレ注意!


この記事には、アニメ『けものフレンズ2』及びシリーズの世界観に関わるネタバレ要素が含まれています。
























概要

ビースト


けものフレンズ2にて初めて登場したサンドスター由来の種族の一つ。


通常サンドスター動物本体、または化石や体毛等の動物の一部または「動物だったもの」に触れることで、フレンズ、もといアニマルガールが誕生する。

しかし全ての動物がフレンズになれるわけではなく、稀に知性や友好性が発現せず、元動物並みの知能と本能を残したままアニマルガールになることがある、らしい

哀しい言い方になるが、フレンズの成り損ないのけもの、それが「ビースト」である。


一見するとフレンズと何ら変わらないように見えるが、耳や尻尾等のヒトが持たない独自の器官を省いて完全な人型になっているフレンズと異なり腕や足などの人間にも共通する部分が元の動物と同じ形になっている他、体からセルリアンを彷彿とさせる紫のサンドスターが煙のように溢れている。また基本的に人間と同程度の理性を持っているフレンズと違って非常に狂暴であり、言葉も一切話さず唸り声や叫び声をあげるばかりである。

その一方で、セルリアンには即襲い掛かっていたのに、キュルルには睨みこそしたがすぐには襲い掛からなかったりサーバル野生解放らしき目の輝きを帯びた威嚇を観て退散したことから、襲う相手は選んでいる節がある。

とは言え、身体能力はフレンズと同様、元動物のそれより遥かに強化されている為、興奮するに任せて暴れる様は「生ける災害」としか言いようがない。その為、彼女達が出現した際には他のフレンズ達は皆逃げようとしており、悲しいが現状(生物かどうかも分からないセルリアンを省いて)「『のけものはいない』はずのジャパリパークに生まれてしまった唯一の『のけもの』」と呼ばざるを得ない存在である。


かつてジャパリパークに居た一部の人間はその力に目を付け自由に操ろうとまでしたが制御できなかった模様。それ故に一部個体にはその時の名残として手枷が巻きつけられてそのままになっている者もいる。

センシティブな作品

また、この事はパークスタッフが健在だった頃から「ビースト」が確認されていた証左でもある。


余談だが、かつてNEXONアプリ版に登場したスタービースト達も、当時は一グループとしての呼称に「ビースト」が使われていた(後にガイドブックにて名称が判明)。こちらは周囲に対して友好的な存在で凶暴性は皆無だが、サンドスター由来の存在でありながら一フレンズとして見ると明らかに異質な見た目をしているなど、ある意味では「正常なフレンズとは言い難い」という共通点を持つ。


該当個体

全シリーズにおいて該当する個体は、現時点でアムールトラだけが2期アニメ版に登場しているのみ。

センザンコウが「出くわすと厄介」と言った事や、カラカルがキュルルに説明を後回しにして避難を促した事から、上記個体が暴れている事は周知されていたと思われる。


作中での行動

1話Bパートより登場。ただしこの時点では正体は明らかにされず、シルエットおよび音声のみの登場である。

フレンズのデザインはNEXONアプリ版のものとは異なり、京都市動物園とのコラボでリデザインされた時のモデルがそのまま採用されている。


1話Bパートでアルマーとセンちゃんが謎の施設を調査していた時、建物全体に謎の咆哮が響き渡った。

姿は確認されないが、この咆哮こそアムールトラの出した声と考えられる。

けものフレンズという作品に似つかわしくないその恐ろしい絶叫に思わず二人は丸まり、声がおさまった後で「出くわすと厄介」と捜査を一時切り上げる。もともと二人はこの声に聞き覚えがあったようだ。


その後、キュルル達がモノレールに乗り込んでセルリアンから逃げるシーンにおいて、あわや追いつかれそうになったところに突如何者かが現れ、強靭なパワーでセルリアンを一撃で粉砕した。

あまりに一瞬のことだったが、セルリアンが倒されたその瞬間、キュルルの瞳にはアムールトラらしき姿のシルエットが捉えられていた。

だがセルリアンを倒した直後にぱったり消え失せ、キュルル以外の誰かが彼女の存在に気付いた様子もなく、そのままモノレールは静かに現場から遠ざかっていった――


そして5話Bパートにおいて、ついにその姿を現す。

ジャングルエン担当のラッキービーストが目前の危機を感知したその直後、空からもの凄いスピードと轟音とともにアムールトラが降りてきた。

彼女はそのまま、唸り声とともに目の前のキュルルを睨みつける。

その目はフレンズのものとは思えぬ獰猛な目つきで、体全体からはセルリアンを彷彿させる紫色の禍々しい煙のようなサンドスターの輝きが放出されている。手首には枷のような物が付けられており、手首から先の手指はフレンズとしてのものではない、本物の獣の手指に変わっていた。


その恐ろしい姿にその場にいたフレンズ達は逃げようとするも、キュルルは逃げ遅れてしまう。カラカルが助けようとしたその時、アムールトラの目の前に一つの燃える紙飛行機が横切っていった。

ぽかんとした目でそれを見つめたアムールトラは、突如向きを変え、そのまま四足走行でその紙飛行機を追っていく。キュルル達の危機は去った。

燃える紙飛行機を投げた、その張本人とは――


6話では直接活躍することはないが、この暴走ぶりの元凶が明かされる。

このアムールトラはフレンズではなくビーストと呼ばれる存在である事がかばんの口から語られる。動物がサンドスターを浴びるとフレンズ化する事は、作中では広く知られてことだが、極稀にビーストになってしまう事があるのだという。言うなればフレンズのなり損ないこそがビーストである。

クレジット名もビーストなので、公式にフレンズでないことが示唆されている。


9話で久々の登場。キュルルがイエイヌの家にいた時、突如ビーストの咆哮が鳴り響く。この時イエイヌは「ビーストはどこにでも現れ誰彼構わず襲う」と説明した。

喧嘩中のサーバル・カラカルにビーストの存在を伝えるため家を飛び出したキュルルとイエイヌの前に、ビーストは現れる。

これまでフレンズを襲撃する描写がなかったビーストたが、その窮地からキュルルを救うべくイエイヌが先制攻撃を仕掛けたことによりイエイヌが全身傷だらけになるほどに危害を加えてしまう。それでもイエイヌはヒトを救うという使命のもとに、キュルルをかばう行為をやめようとはしなかった。

そこにようやくサーバル達が合流。サーバルが作中で初めて野生解放を見せた事で本能的に危機を察知したのか、ビーストは踵を返して逃げていった。


9話時点において、ビーストは他のフレンズを差し置いてキュルルに意識を向けており、9話においては目の前に立ちはだかったカラカルを完全に無視し、後ろにキュルルが立っているサーバルの方に向かっていった。

作中で「誰彼構わず襲う」と言われているビーストだが、今回に関しては敵意を露にしない限り襲うことはなく、何らかの理由でキュルルを重点的に狙っている可能性が高い。

一方で、「ビーストはキュルルを襲おうとしている」という推測にはまだ疑問が残る。

彼女はたびたびキュルルの前に現れるものの、攻撃を仕掛けたフレンズを返り討ちにしたり、威嚇しあったりする描写こそあれ、キュルルには威嚇行為すらしている描写がいまだ確認されていないのである。


最終回である12話において、キュルルは自分の絵から生まれたセルリアンを撃退するために、その場に現れたビーストを利用することを考案。ビーストはセルリアンを殲滅するも、直後にフレンズ達に攻撃を仕掛けたところでホテルが崩落し始める。

キュルル達がホテルから脱出する中、ビーストはその場に立ったまま動こうとせず、直後に瓦礫が落ちて来て画面が暗転(この時、ビーストの体から出ていた紫色のオーラが消えており、サーバルもその事に気付いてか、立ち止まってビーストに視線を向けている)。


ホテルからの脱出後は、キュルルを含め、誰もビーストの事を口にせず、ハブが崩れたヘリポートの上でPPPのライブを行おうと提案して(出演料のジャパリまん100個と引き換えにマーゲイに話を付けていた)盛り上がっていた。

明確に死の瞬間が描かれていないので生存している可能性が無きにしも非ず。


キュルルは今までであったフレンズ達を一枚の絵として描いており、左上に小さくもビーストを描いている。

また『ビーストともわかり合いたい』という旨の発言をしたが、彼女の名前は作中で一回も呼ばれることがなく、元の動物の名前をかばんや博士たちに尋ねたり、調べる事はしていなかった。

それ故か、アンケートやスタッフロールなどでも彼女の表記は『ビースト』のままであった。



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