CV:小坂井祐莉絵
概要
当初は…
悪魔狩りを生業とする天使で、原作での初登場は第13話(第1巻収録)のラスト。
ゆりねの部屋の押し入れから突然現れ、ターゲットとして見定めた邪神ちゃん及び、その関係者(ゆりねと、その場に居合わせたメデューサ)を退治しようと挑みかかるも、天使の力の行使に必要な天使の輪を紛失してしまっていたために失敗、そのまま撤退する(なお、この天使の輪は、時を同じくして『武蔵野線の姉妹』の登場人物の緑川ひかると同遼の由良によって、蛍光灯と間違われゴミ捨て場に捨てられてしまった)。
その後は故郷の天界から迎えが来ることもなく、手持ちの金も使い果たし路頭に迷い、空腹もいよいよ限界を迎え、生命の危機に瀕していたところでゆりねと再会し、食事を奢ってもらうことで九死に一生を得た。
ゆりねの事は『悪魔と結託し人類に害をなす魔女』と見做しており敵対視していた。そのため、窮地を救われてもなお「駆除を諦めたわけではない」と捨て台詞をぶつけるも、同時に恩義を感じてもいたため自身の身の上話や感謝の言葉も述べ、「お前といると調子が狂う」と言いながら走り去っていった。
現在は…
天界に帰る手段どころか日々の食い扶持すら危ういまま、ホームレス生活を送っている。住所は不定で主食はパンの耳と牛乳、住居はダンボールハウス。しかし、後述の通り不幸体質であるせいなのか、家は燃やされたり潰されたりするわ、食料は奪われたり台無しにされたりするわと、しょっちゅう不憫な目にあっている。
あまつさえ、本人曰く「輪のないぺこらはか弱い人間も同然」で、元・駆除対象であった邪神ちゃんには舐められ、後に登場した元部下のぽぽろん達には地位などを目当てに命を狙われたりもしている。
一応アルバイトで日銭を稼いでこそいるものの、それでも食べていくのがやっとな上、就職先はことごとく劣悪な環境で安月給。割とちょくちょく食事を奢ってくれるゆりねの存在がなければ、今頃はどうなっていたことやら…。
人物像
生真面目な性格だが要領が悪く、あまつさえ不幸体質の持ち主である。言うなれば苦労人。上記の天使の輪の紛失と天使の輪が時間の経過で再生するという知っていて当然という事柄を把握していない事からはっきり言って無能の部類に入る。天使の力は高い様だが、それ以外に長所が無いのでぽぽろんを始めとした部下に舐められている(躊躇無く命を狙われているので嫌われていると言っても過言ではない)。天界から迎えが来ない事から他の天使達にも似た様に感じられているのが推察される(同じ様に元の世界に帰れない邪神ちゃんでさえ、彼女を助けようとしてくれる相手が存在する)。今の彼女は無能な働き者である。邪神ちゃんをはじめとした悪魔のことは元々憎んでいて、ゆりねも先述の通り警戒対象として見ていたが、度々空腹を救われたりするうちに態度が軟化していき、それに伴い悪魔たちへ向ける目も変わっていく。また、天使であるが故にか「人間を守る」という意思は非常に強く、「人間の」アイドルとして働いているぽぽろんを、(元部下だということもあり)命懸けで守ろうとしていた事もあった。
見た目はゆりね曰く「中学生くらい?」だが、よくよく見ると結構スタイルが良い。しかし、生活苦によるやつれとギョロ目のせいで人相は悪くなっており、オマケ漫画で邪神ちゃん・メデューサと並べて「どの子が天使でしょう?」という趣旨の調査が行われた時には一票も入れてもらえなかった(邪神ちゃんですら一票だけ入っていたのに、である)。おまけに薬物中毒に間違われて警察に連行された事もある。悪魔達を呼ぶ際、「花園ゆりねの○○」と呼んでいる(例:邪神ちゃん→「花園ゆりねの使い魔」、他→「花園ゆりねの仲間」)。アルバイト中は仕事着に身を包むが、普段着は修道服のような服装である。他に所持している服はぽぽろんから貰った底辺と書かれたシャツとバイト先の田尻さんから貰ったスクール水着である(6-1と書かれているので小学校6年生時の物)。
邪神ちゃんからは、仲間意識かはたまた皮肉か「堕天使」呼ばわりされている。…が、後に天界から「反逆者」として扱われてしまい、本当に(立場上)堕天使になってしまった。
関連イラスト
関連タグ
花園ゆりね 邪神ちゃん ミノス メデューサ(邪神ちゃんドロップキック)
ぽぽろん(邪神ちゃんドロップキック) ぴの(邪神ちゃんドロップキック)
偽善者…彼女は正確には偽善者ではないが、偽善者と言えない人間の項目2番目の誰かの為に良かれと思い行動したが、うまく結果の伴わなかった人間に該当する。使命感に溢れた言動に見合う実力が無いので「口だけの奴」と見做されるタイプである。だが、どんなに自分が不遇でも決して誰かへの優しさを忘れない精神だけは偽善者とは真逆であり、それだけは天使らしい言えるだろう。