ウェブコミック配信サイト『FlexComixブラッド』で2007年12月14日より連載開始後、2008年6月10日公開の第6話より同誌から派生して創刊した『FlexComixネクスト』への移籍を経て2012年10月以降は再度、ジー・モード『COMIC メテオ』へ移籍し不定期で同作者の「邪神ちゃんドロップキック」と並行連載されている。
概要
セレブニート姉とメイドカフェで働き始めた妹による秋葉原を舞台にしたウェブ漫画。全五巻。完全版上下二巻が発行されている。
今日もユキヲは平常運転。
ラン役に加藤夏希、パンドラ役に仲谷明香、由良役に中田ちさと。
あらすじ
埼玉県某市、武蔵野線の沿線に建つ高級マンションでセレブ生活を満喫しているラン・パンドラ姉妹。2人とも定職には就かずニートとして気ままに暮らしている。ある日、ランのメイド喫茶に対する偏見に反感を持ったパンドラは、ランを秋葉原のメイド喫茶へ連れて行くことにする。
その後、パンドラはメイド喫茶「姫武者」の店員として働くようになるが、ニート生活に満足し切っているランは妹がリア充して行く様子に戸惑いと反発を覚え始める。
登場人物
緑川姉妹
cvは音声付コミック「+Voice」での担当声優。
緑川 蘭子(みどりかわ らんこ) / ラン
cv:後藤麻衣
姉・24歳。6月6日生まれ。身長150cm。ゴスロリファッションをこよなく愛し、マネーゲームで得た資産で深夜はオンラインゲームのチャットに興じる悠々自適のニート生活を送っている。小柄で幼児体型だが、年齢相応に見られる容姿らしい。食生活も不規則で深夜にカレーを食べたり寝起きにラーメンを食べるなど脂っこい食べ物を好む。大学(実写映画版によると埼玉セントラル学園大学(架空))を首席で卒業し一流商社に内定していたが、それを蹴ってニート生活に突入。ネット・ゲーム浸りは年々ひどくなり、最近では自分の身の回りのこともパンドラがいないと何もできない。妹が自分より先に結婚することは裏切りとみなし許さない。普段は小心者だが、非常時に頼りになるタイプで他のメンバーに降り掛かるトラブルを解決している。個性という物に否定的な考え方を持っている。海外に会社を経営している父親と母親がいる。
同作者による漫画『およしになって!蘭丸さん』の主人公である緑川蘭丸とは名前が一文字違いであるが、関連性は不明。
最終回でとある場所に旅立ったが、邪神ちゃんドロップキック第188話で久しぶりに妹と一緒に登場している。
邪神ちゃんドロップキックXの三話に橘芽依に奪われた緑川家の墓を取り戻しに老夫婦が登場したが、これも関連性は不明。
緑川 ひかる(みどりかわ ひかる) / パンドラ
cv:前田玲奈
妹・20歳。9月10日生まれ。巨乳。身長162cm。ボーイズラブ漫画を愛読。外出時は姉と同じゴスロリを着るが、室内ではジャージを着用。姉の資産でニート生活を送りつつ格差社会について真剣に悩んでいる。ランに対して通常は敬語を使っているが、必要とあれば強烈なボディーブローを放つことも辞さない。そのためランもパンドラの口調が本気になると極度に警戒する。緑川姉妹にとって働くことは七つの大罪のひとつであるが、メイド喫茶めぐりで同じ年頃の子が働いているのを目にし、自らも働き始めることを決意し、メイド喫茶「姫武者」のウェイトレスになった。姉と違い受験や就職には失敗している。その為か両親からランよりも心配されていた。
「パンドラ」と呼ばれている理由は不明。作者の別作品の主人公の一人とは友人。
メイド喫茶「姫武者」の関係者
英 由良(はなぶさ ゆら)
12月24日生まれの19歳。身長152cm。名古屋市出身で現在は都内在住。世のオタク達に対していかに自分を可愛く見せるかの研究と実践を兼ねてブログを営んでおり、ネットアイドルとして絶大な人気を誇っていたが後に「姫武者」で働き始め、たちまち看板ウェイトレスとなった。重度の猫かぶりでランとソリが合わずたびたび大喧嘩をしていたが、両親のいない施設出身と判明してからは比較的仲良くしている。だが、ランと仲良くなってから大人しくなり、上記のキャラが薄くなってしまう。
宗方 仁(むなかた ひとし)
「姫武者」の店長。 5月5日生まれの27歳・既婚の礼儀正しい好青年。身長172cm。センスが微妙でダサいTシャツを着ていることが多い。ランの良き理解者。作中後半に「姫武者」をメイドカフェから普通のカフェへと新装開店させる。
宗方 しずる(むなかた しずる)
店長の妻で「姫武者」開店時からのウェイトレス。2月10日生まれの22歳。身長159cm。店の常連客にはしずるが店長の妻であることは周知の事実で「人妻メイド」として一定の人気を集めている。秋田出身。
子供の頃は幻夢戦記レダのファンだったらしい。
藤堂 隆博(とうどう りゅうはく)
関西大手メイドカフェの元主任。8月9日生まれの25歳。イケメンで仕事面では優秀で頼りにされているのだが、性格面で女性に敬遠されるタイプである。前の職場で部下から内心で仕事でなければ関わりたくないというレベルで嫌われていたという経験から「姫武者」では比較的にまともに振舞っている。愛川のるいに対するストーカー行為を止めさせる為に彼の彼氏の振りをしてからるいの事が気になっている。
作者の別作品にも「姫武者」主催の大食い大会の司会として彼らしき人物が登場している。
多分、名前の元ネタは彼。
音羽 るい(おとわ るい)
由良の弟。17歳。男の娘。養子に行ったので、由良と名字が違う。登場当初は学校をズル休みし、化粧品等を買い漁って姉に金を無心するダメ人間だったが、ランに言い包められて「姫武者」で働き始め、労働と金銭の大切さを知って改心する。作中終盤ではランから勉強を教わるまでに成長している。男性なのは客では千葉と尾崎の常連2人しか知らない。
竜崎 華姫(りゅうざき はなび)
本業は漫画家でBL漫画を主に描いている。1月7日生まれの26歳。地味な外見だが、美人でスタイルが良い。メイドカフェからカフェになった「姫武者」で働く様になる。
その他
千葉 茂(ちば しげる)
cv:落合福嗣(邪神ちゃんドロップキック)
メイド喫茶「姫武者」の常連の大学生。週に5日は秋葉原に来ている。温厚で優しいオタク。尾崎比呂と常に一緒にいる。少し太り気味でリュックを背負っている。
「邪神ちゃんドロップキック」では、アイドルの天使のえるに夢中になっている。
多分、名前の元ネタはこの人。
尾崎 比呂(おざきひろ)
cv:福間竣兵(邪神ちゃんドロップキック)
メイド喫茶「姫武者」の常連の大学生。週に5日は秋葉原に来ている。温厚で優しいオタク。千葉茂と常に一緒にいる。痩せ気味で、長い髪を後ろで縛っている。
千葉と誕生日が同じで10月13日生まれ。
桂 大五郎(かつら だいごろう)
cv:鈴木崚汰(邪神ちゃんドロップキック)
千葉と尾崎の友人であるオタク。イラストSNSでの絵師の評価を生き甲斐としている。自分の主観を絶対としているタイプであり、それから外れた物を扱き下ろしている傲慢な性格の持ち主。その性格から千葉と尾崎から内心で厄介者として扱われている。眼鏡を掛けた神経質そうな外見で痩せ気味だが、『邪神ちゃんドロップキック』一期12話で披露した水着姿では腹が出ている。
本作での登場は一回のみであり、同作者の『邪神ちゃんドロップキック』でも台詞在りの登場はメデューサの袋を無理矢理に取って石化しただけだったが、TVアニメ版では出番が増やされており、モブとしての登場だが、原作でも出番が増えている。
名前の元ネタは多分、『エースをねらえ!』の桂大悟。
愛川 翔(あいかわ かける)
初登場時はるいのストーカーだったが、蘭子の見合い相手として再登場したイケメン。24歳。特撮ファンで60~80年代の主人公の様なファッションを私服としている。馬鹿だが、悪い人間ではない。
見合い後もラン達と関わる予定だったが、再登場せずに終わる。その後、『邪神ちゃんドロップキック』にて「天使のえる」のライブにモブとして登場している。
名前の元ネタは多分、この人。
関連タグ
邪神ちゃんドロップキック…世界観を共有しており、同作の登場人物が登場する事がある。
エースをねらえ!...主人公である蘭子や店長といった人物の名前の元ネタと思われる。