「ぼくは、大英帝国が誇る
世界の名探偵なのです。
シャーロック・ホームズ。
もしかして‥‥知らないとか?」
概要
CV:川田紳司
『大逆転裁判』第2話から登場する、大英帝国の倫敦が誇る名探偵にして、世界で最も有名な大探偵。初登場時34歳。
コナン・ドイルによる小説『シャーロック・ホームズ』シリーズをもとに造形されたキャラクターであり、今作のゲームシステム《共同推理》の進行にも一役買っている。
いくつもの怪事件を奇跡のような《名推理》によって解決してきた有名人で、倫敦の“名物探偵”として知られているが、時に真相を追い求めて、真実の向こう側まで暴走してしまう一面もある。
性格
自他共に認める変わり者であり、事件現場では捜査という名目で謎の行動に走っていることが多い。時折鼻につくような言動によって周囲を苛立たせることもある。
基本的にかなりの自信家であり、推理力だけでなく他の分野の才能にも恵まれていると自信満々に主張することもある。失敗して、才能が怪しまれることもよくあるが、大体のことは笑い飛ばして流してしまう。
かなり忘れっぽい性格でもあるようで、記憶力に自信があると言いながら、記憶があいまいになったり、すっぽ抜けてしまうことも多い。「必要のないことは、できるかぎりさっさと忘れるべき」と言いながら、事件を解決したことすら忘れて同じ事件をもう一度解決した、という想像を絶するようなエピソードまで存在する。
無邪気でつかみどころがなく、色々と問題を起こしやすい性格のせいで手がかかることも多く、コドモみたいだと評されることもある。
一方、探偵として振る舞う彼の心構えを大探偵の《覚悟》として評する場面もあり、事件発生後に現れるという探偵のあり方に“やるせなさ”を感じたり、《謎》を解くことで、却って自分が傷ついたり‥‥等、苦難に直面してもそれに向き合い、コリずに謎を追いかける様子も見られる。
容姿
金髪で背の高い紳士であり、デザイナーのイメージ上では、身長は183cmとされている。
『鹿打ち帽・パイプ・インバネスコート』という探偵の定番な衣装に加えて、帽子の上からゴーグルをかけ、右肩から多機能なカバンをさげ、腰のベルトの左側にはキケンなカガク薬品がセットされたポーチを装着している。
事務所内ではコートを脱いで過ごす姿も確認できる。
『2』のDLCではエキゾチックな和装〈ホームズ特製・和の装束〉で活躍する彼の姿を見ることもできる。
趣味
真実への探究心から独自に機械や薬品を発明し、調査に用いている。
作中では、実際に捜査に役立ったものから役立つかよくわからないものまで様々な発明品が登場している。
いつも相棒のバイオリンですすり泣く独奏を楽しんでいるらしく、バイオリンの才能についても絶対的な自信を持っている。
そのバイオリンだが、ホームズから『ストラディバリウス』という最高の名工の手による芸術品として語られつつも、街はずれの質屋の店先でホコリをかぶっていたり、二束三文で買いたたいかれたり‥‥等、扱いが悪いうえに品質的に疑わしい、という一面がある。
- 人の弱みを握る
大探偵の能力をその方面へと向けることもあるようで、握った弱みをチラつかせてヒトを動かすというムチャを行うこともある。
危険なコトを要求するときもあり、ムチャが過ぎて問題視され、逆に訴えられそうになることもある。
探偵業
ベーカー街221-Bに事務所を構えており、世界中から事件の依頼が届くらしい。
稼ぎを得るためにコツコツとスイリしているようだが、依頼される“事件”そのものがなによりの報酬だと謳って引き受けている模様。
最近はめっきり忙しくなってきているようだが、家賃の支払いに悩まされることもあり、自分を必死に売り込んで、スイリ以外の方法で稼ぐこともある。
- 能力
自らの“スイリ”には絶対的な自信を持っており、導き出した『結論』を『論理と推理の実験劇場』と称した一幕によって、しばしば周囲に自信満々に披露する様子が見られる。
しかし、彼の《名推理》は、
人智を越えた《観察力》によって鋭く“本質”を突きつつも、《着眼点》と《論理》がほんの少しズレている
ということが多く、作中では度々成歩堂龍ノ介が割って入って、そのズレを修正していくことになる。
- 小説
作中では、英国の大衆娯楽雑誌《ストランドマガジン》にて、彼の大活躍が《シャーロック・ホームズの冒険》という題名で小説化されており、倫敦市民だけでなく、御琴羽寿沙都のような一部の国外在住の人々にも愛読されている。
人間関係
ホームズと共にベーカー街221-Bに同居している少女であり、小説《シャーロック・ホームズの冒険》の伝記作家でもある。
彼女が小さなころから共に暮らしていたためか、ホームズの“マネゴト”をするようになったり、世の中のいろんなコトが勝手に“見える”ようになったり等、ホームズに影響されたと思われる部分も見られる。
まるで“親子”のようと評されることもあるが、ホームズのコドモじみた振る舞いによって、本来あるべき立場とは逆だと言われることもある。
第2話にて出会った日本人留学生で、弁護士の卵。
当初は、「あの“シャーロック・ホームズ”‥‥だったのですよ!」という自己紹介のせいで、名前を“アノシャーロック”と間違われたり、小説を読みすぎて、自分を“名探偵”だと思い込んでしまったカワイソウなヒトだと思われたり等、散々な扱いではあったが、この出会いをキッカケに、2人で『論理と推理の実験劇場』を繰り広げたりしながら、同行者の御琴羽寿沙都も合わせて、深い関わりを持っていくこととなる。
アイリスの小説における、名探偵を支える《相棒》の名前であり、実際に存在する、ホームズがかつて一緒に事件を追いかけた『相棒』がモデルとなっている。
ホームズがまだまだ“駆け出し”だった頃、家賃を折半する“同居人”として出会いを果たしたと語られており、《ホームズの部屋》にはその『相棒』の手によって、数年間2人で追いかけたいくつもの“怪事件”の記録が残されている。
現在はホームズと追っていた事件の関係で“遠く”に行ってしまったようだが、ホームズからは「ボクにとって“親友”といえば、カレしかいない」と語られている。
『2』最終話では、ホームズがその『相棒』との思い出を懐かしみつつ、一切の遊び要素を廃してホンキの推理を披露する様子が、成歩堂とは違う特別な視点を通じて確認できるようになっている。
活躍
第2話にて成歩堂龍ノ介らと出会い、倫敦に到着して一旦別の事件に駆り出された後、第4話で再会。蒸気船内にて事件の真相を追いかけた縁から、自慢の推理力で事件の真相解明に手を貸したり、自分の事務所の屋根裏部屋を“下宿先”として貸し与えたり‥‥等、度々成歩堂をサポートするようになる。
別の事件や本人の気分などの都合で、別行動をとることも多いが、成歩堂が捜査に行き詰まったときには突如目の前に現れて、なんらかの助け船を出すこともよくある。
ふざけているかような姿を見せることが多い彼だが、その“ウラ”で倫敦の“闇”と戦っているという一面もある。
作中では、独自の方法で日本政府と英国政府の《極秘通信》を覗いて、そこで示された4人の人物‥‥
から、彼らに関係する《悲劇》の予兆を感じとり、それを阻止すべく奔走していたことが語られている。
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シャーロック・ホームズ‥‥元ネタ