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プラズマ団の編集履歴

2019-08-15 19:04:31 バージョン

プラズマ団

ぷらずまだん

プラズマ団(Team plasma)とは、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』において、主人公達と敵対する組織。

概要

イッシュ地方を拠点に暗躍する組織。

ゲーム内のストーリーにおいても重要な存在で、彼らの野望を阻止する事がBW本編の目的となっている。

表向きにはNを「王」として立てているが、実際はその養父であるゲーチスが実権を掌握している。


組織の目的は、N自身の思想である「ポケモンを人間の支配から解放しなければならない」を大義名分に、トレーナーからポケモンをまき上げ、自分達以外がポケモンを持てなくなる環境を作り出す事にある。

その為に、N自身が神話に登場する伝説のポケモンを手に入れることで「英雄」になり、脅迫ではなく自主的にポケモンを手放させようとしている。


悪の組織というよりは宗教団体といった側面の方が強く、ギンガ団やロケット団よりも前に活動していおり、BW2本編でライバルが「5年前にチョロネコをプラズマ団に奪われた」と言う話から、少なくとも5年前(BW1当時なら3年前)から動いていたようだ。

遠い地のギンガ団もロケット団も 無駄にめだつから いろいろジャマされたんだよな

「人がポケモンを扱う事」に疑問を投げかける彼らの行動は、街中で多くの人の見ている前で懇々と演説したり、ジムリーダ-やチャンピオンなどのポケモンリーグの中枢とも容赦なく敵対するなど、

今までに登場してきたロケット団やギンガ団等がやらなかったような行動にも及んでいる。

また、ポケモンを道具として見ている団員も存在し、目的の為なら平気で暴力を振るう。

更に、研究班の中にはポケモンを使った非人道的な改造実験まで行う外道な輩も存在し(おそらくNは知らず、実質的首領のゲーチスの方は認知しているか命令した張本人)、その実験の犠牲者となったのが幻のポケモン・ゲノセクトである。


歴代の組織の思想の中でも比べ物にならないくらいに過激な部類で、最終的にはパソコンの預かりシステムにも侵入できるくらいの恐るべき技術力までをも持つに至っている。

その本拠であるNの城も、ラストバトル直前まで完全に伏せられており、Nがチャンピオンのアデクに勝利すると、地中からポケモンリーグを取り囲むように出現する。

まさにアンダーグラウンドな組織なのである。


歴代の悪の組織の中でも、四天王やチャンピオン・ジムリーダー達といったポケモンリーグ関係者達と明確な対立姿勢を見せ、主人公に対して組織側から直接的な干渉を行ったのはプラズマ団が初めてである。


しかしこのNの城には自分達がしてきた事を疑問視する団員がいる。

オレは作戦として 人からポケモンを奪うべく Nさまからポケモンを与えられ 行動を共にしてきた… …そうして思うのは ポケモンを手放すのはいやだなあ オレ…… プラズマ団にむいていないのかなあ?

半面、自分達の思想で他人の心を操ろうとする団員もいる。

圧倒的な力で ポケモンを奪ったとしても 人々は反発するわ でも心を操れば 自分からポケモンを手放すのよ

以上のように団員の中には真意を知った上で所属している者だけではなく、建前として掲げられた思想に共感して入団した者も少なからずいるようである。


プラズマ団解散後 ホドモエマーケットにおこうを売るプラズマ団が現れ、このほかにも古代の城や電気石の洞穴で七賢人を守る団員もいた。


ポケモンBW2におけるプラズマ団

2年前の騒動(前作)をきっかけに内部分裂が起きており、

  • ゲーチスの元、悪事や暴力によってイッシュ地方を支配しようとする派閥(通称:黒のプラズマ団)
  • 自分たちの悪事を深く反省し、罪を償う為各地でボランティアを行う派閥(通称:白のプラズマ団)

の二つに分かれ、幹部の七賢人も両勢力に分裂して行動している。Nの事も両勢力で考えが異なり、元プラズマ団は心配しているのに対し、現プラズマ団は裏切り者と恨んでいる。



改心した派閥は主にホドモエジム横の高台にある建物を拠点とし、飼い主が見つからないポケモンの世話をしている。

その中にNの城にいたミネズミを持っている団員も道具扱いせず、ポケモンを大切にしている。

イッシュリンクで、団員のその後 そしてNが解き放ったポケモンを捕まえられる


この建物の奥にある部屋には愛の女神(左側にいてピンク色の髪)と平和の女神(右側にいて金色の髪)がいる。平和の女神に話すと、Nや愛の女神、平和の女神はかつて孤児だった事が判明する。(「愛の女神、平和の女神」の部分はゲーム中の表現ではなく、ゲーム中では「わたしたち」と表現されている。話している時の状況から考えると、2人のことを指していると思われる)



悪に開き直った派閥は、服装にも変化が見られ、BW1での銀を基調としたフードスタイルから、黒を基調とした「いかにも悪の組織」的なスタイルとなった。

(頭には形がベレー帽に似ている帽子をかぶっており、胴体の部分は軽装になっている)

プラズマフリゲートが21番水道停泊時に船内にいる団員の1人から

コスチュームを変えたのは 王が戻ってきても 居場所がないことを はっきり伝えるためだ! あの裏切り者め……!

と服装が変わった理由を聞くことができ、ジャイアントホール停泊時に船内にいる団員からは

ギンガ団が解散し…… わざわざイッシュまでやってきて プラズマ団にはいったのに……!

という話が聞ける。


ただし、崇高な組織としてのメッキが剥がれたのは外側に対してだけでは無いようであり、エンディング後のある団員の話によると、

プラズマ団で命令されたこと やっていれば パンを食べられたの…… 自分で考えなかったから こうなっちゃったのよね…… あー!でもこのパン おいしーの!

さらに、プラズマフリゲートが21番水道停泊時に食堂室にいるベーカリーからは

あたしゃ 好きなパンをつくれて満足してるけどさ 毎日パンと水だけで みんな大丈夫なのかね

というように彼ら悪側の団員も、任務を成功させるとご飯を食べられるが、失敗すると食べらないしポケモンを取り上げられてしまう。そもそもパンと水だけで生活していたという、かなり劣悪な待遇に身をやつしていた事が伺える。


しかし、彼らの中にもNのことをいまだ信じている団員もいる。

あたしたちプラズマ団が イッシュ地方を 支配すれば 王様が戻ってくるかも……

ちなみにポケウッドで一定の評価になると観客に元団員と団員がロビーで待っていてアイテムをくれる。


メンバー構成


基地

Nの城(BW)

プラズマフリゲート(BW2)

※BW2における元プラズマ団はホドモエシティの屋敷に暮らしている


アニメにおけるプラズマ団

2011年2月初頭から「ロケット団vsプラズマ団!(前編・後編)」の予告が流れ、本編のストーリーも密かにその回に向けて準備されていた。しかし、放送を目前に迎えた所で東日本大震災が発生。その影響でこの回の放送を自粛。これにより「ロケット団vsプラズマ団!」はお蔵入りとなり、今もなお放送されていない(ちなみに海外でも未放送)。


そしてアニメはシーズン2へ移行、このまま登場しないのでは……と思われていたが、2013年1月からスタートした新章「エピソードN」にて登場することが決定し、同年2月7日の放送で初登場となった。

アニメのプラズマ団のデザインや設定はBW2準拠でありゲーチスがボス(総帥)、アクロマが研究者兼プラズマ団の幹部となっている。また、アンジーというアニメオリジナルの女性幹部(服装はBW2のしたっぱ(女)と同じ)が登場する。

活動内容はこれまでアニメに登場した悪の組織と同様に「イッシュ地方の征服」を目標に掲げて、悪事の限りを尽くしている。また、Nの行方を捜す事も目的の一つ。その理由はNがポケモンと会話できる能力を利用する為である。

反面、原作にあった元プラズマ団で慈善活動を行っている人物など登場せず、組織としてはゲーム版や放送中止前に比べ、かなり薄っぺらくなってしまったと言える。



サンギタウンの山頂でポケモンの力を引き出し操る研究をしており、国際警察のハンサムに突き止められる。その後、別の町ではオノノクスを操り町を破壊し征圧しようとしていた。

部下のブラッド(cv:佐藤健輔・服装はBW2のしたっぱ(男)と同じ)を使い、Nの隠れ家を探し出しNを捕まえようとするがサトシ達に妨害され失敗、アジトに戻るもののロケット団に後をつけられてしまう。


その後、白の遺跡に向かい遺跡を制圧。アララギパパからライトストーンを強奪しNを確保。

復活したレシラムを利用してイッシュ制圧を目論むが、サトシ達の活躍で計画は瓦解し、最後は国際警察によってゲーチス、幹部全員が逮捕された事でプラズマ団は壊滅した。


余談

第6世代までは伝説のポケモンを戦力として使役している唯一の組織だったりする。

(アカギはギラティナ三湖に妨害されており、フラダリの場合は利用してはいたが使役していた訳ではない)

第7世代に入るとSMタイプ:ヌル(禁止級ではないが)を使うグラジオが登場し、さらにUSUMで伝説ポケモンを惜しみなく使ってくるレインボーロケット団が登場して唯一ではなくなった。


一部のファンの間ではプラズマ団はキリスト教徒、というよりキリスト教系の過激なセクトがモデルではないかと噂されている。

人々に今の暮らしに潜む「苦しみ」を自覚するように説きそこからの解放を促したこと、リーダーであるNが1人で使命の重みを背負いこむ「王」(イエス・キリストの呼称の1つに「ユダヤ人の王」がある)であること、二派に分裂したこと、ついでにゼクロム、レシラムの専用技であるクロスフレイム、クロスサンダーの名前に十字架を表す「クロス」が含まれていることなどが理由である。

しかし、少し宗教について調べればわかるように、「苦しみ」からの解放などという文句は多くの宗教における常套句仏教でも同じようなことが言われている)であり、二派に分裂するなどというのも古今東西多くの宗教に見られる現象である(無宗教が多い日本人がその辺の事情に疎いだけである)。「王」や「クロス」という言葉もキリスト教と全く関係ない文脈で用いられることが多々ある。

さらに言えばプラズマ団にはキリスト教の教えの基本中の基本である「楽園追放」「蛇による誘惑」「知恵の実」「原罪」「キリストの磔刑」といった要素も欠片もなく、本気でキリスト教を参考にしたとは到底考えられない。せいぜい「宗教っぽい要素をかき集めて作ったらところどころキリスト教に似てしまった」程度であると考えられる。


関連イラスト

「「したっぱなめんな!!!」」


関連タグ

悪の組織(ポケモン) ロケット団 アクア団 マグマ団 ギンガ団 フレア団 PETA

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