ここでは『ドラえもん』のひみつ道具について解説する。『ハリー・ポッター』シリーズに登場する透明マントについては死の秘宝を参照。
概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。別名「隠れマント」。
外観は白い布で、頭から被ると姿が消えて周りから見えなくなる。その為、誰でも簡単に透明人間として行動出来るようになる。
『ドラえもんのひみつ道具使い方事典3』の解説によると、マントは「細胞内光線通過糸」から構成された「シースルー繊維」で作られており、それらが光を完全に通過させることによって、マントを被った人物は誰からも姿が見えなくなるという仕組みらしい。
ちなみに、マントから足や下半身がはみ出ていたとしても頭部に被せるだけで自動的に全身を透明化してくれる。加えて同じマントを被っている人同士はお互いの姿が見えるというかなりの便利仕様である。
おまけに赤外線アイ(暗闇でも周りが見える装置)を搭載しているドラえもんでさえマントを被っている人を見破れていない為、赤外線センサー等のセキュリティシステムにも効果を発揮すると考えることが出来る。
透明人間になれる道具となれば多くの読者が不埒なことを考えるだろうが、意外なことにドラえもんやのび太は主に敵や周りの人々から気づかれずに行動するという真面目な目的で使用していることが多い。
しかしあくまでも姿を見えなくするだけなので、音はもちろん気配や臭いまでは消し去ることが出来ない。
実際に水田わさび版アニメオリジナルエピソード「決戦!ネコ型ロボットVSイヌ型ロボット」では、ドラえもんやパワえもん達が透明マントを使って敵の本拠地に侵入しようとした際、ひみつ道具の作動音ですぐにバレてしまった。
ただし『STAND BY ME ドラえもん』では、上記の音が聞こえるという欠点を改善した透明マントが登場している。
関連道具
- 片付けラッカー
このスプレーを吹き付けると、どんな物でも見えなくすることが出来る。自分に吹き付ければ透明人間として行動出来るようになる。
ただし透明マントとは違い、こちらは4時間で効果が無くなってしまう。
ちなみに片付けラッカーの効果を瞬時に取り消す為の道具「ラッカー落とし」や、ラッカーの効果で見えなくなっている物を確認する為の道具「専用虫眼鏡(正式名称不明)」も存在する。
- 透明ペンキ
このペンキを塗った物は何でも透明となる。自分に塗れば透明人間として行動出来るようになる。
片付けラッカーとは違いこちらの透明化は永続するが、水性なので水で簡単に流れ落ちてしまう。
- 透明人間目薬
この目薬をさすと、全身の細胞を水晶体のようにしてしまい、光の屈折率を1にすることで透明人間になれる。ちなみにドラえもんではなくドラミが取り出したひみつ道具。
こちらも透明ペンキ同様、透明化の効果は永続する。しかしあくまでも透明化するのは肉体だけなので、透明人間として行動する為には全裸になる必要がある。
- かくれん棒
この棒を持った人間は周りから見えなくなる。
しかし電池式なので一定時間経つと透明化が解除されてしまう。加えてかくれん棒自体は周りから丸見えなので、自分自身の姿が消えても周りからは「変な棒が宙に浮いている」と認識されてしまう。
- ドロン巻き物
この巻物から噴き出る煙を浴びると、姿が消えて周りから見えなくなる。
基本的には片付けラッカーと同じタイプの道具だが、効果持続時間が極端に短い(推定数分~数十分程度)。
- モーテン星
このバッジを付けると、自分の姿が他者の盲点に入ってしまい誰からも見えなくなる。効き目は1時間。
『新魔界大冒険』では上位版として「効き目長持ち安心バージョン」が登場した。