概要
「ブリタニアの吸血鬼」の異名を持つ、ナイト・オブ・テン:ルキアーノ・ブラッドリー直属の親衛隊。
正式隊称は『グラウサム・ヴァルキリエ隊』。
名前の由来は恐らく「戦女神」または「戦乙女」であるヴァルキリー(ワルキューレの英語読み)と思われ、その由来からか隊員は15歳~25歳の女性のみで構成されている。
搭乗機体は、薄桃色と紫を基調とした専用色のヴィンセント。
ファンの間では後述する作中の出番以上に隊員が身にまとっているパイロットスーツの露出度がコードギアスシリーズに登場する全女性パイロットの中でも上位に入るほど高いことで有名。
(胸の谷間がくっきり、臍が丸見え、スーパーハイレグといった具合に)
……というより、間違いなくシリーズNo.1の露出度と思われる。
また、「吸血鬼」というルキアーノの異名に因んでか、隊員は全員左側頭部に真紅の蝙蝠型の髪飾りを付けている。
ストーリーの終盤の第二次トウキョウ決戦にて登場。
ルキアーノの指揮の下、ヴィンセント4機がかりでゼロが騎乗する蜃気楼を拘束するも、ロイド・アスプルンドとセシル・クルーミーの趣味と実益を兼ねた魔改造を受けて第9世代相当の機体となった紅蓮聖天八極式がその場に現れ、瞬く間に全機撃墜されてしまった。
所謂、噛ませ犬である。
隊員一覧
上記のとおり作中4機のヴァルキリエ隊仕様のヴィンセントが登場したことから、少なくとも隊員は4名以上はいると思われる。
しかし、現時点で顔と名前の両方が判明しているキャラクターは以下の2名のみである。
マリーカ・ソレイシィ
CV:倉田雅世(ラクシャータ・チャウラーと兼役)
上記イラストの左のほう。
1期に登場した純血派の軍人:キューエル・ソレイシィの実妹で、兄を「キューエル」と呼び捨てにしている。
兄と同じ茶色の髪をボブカットにしている。
リーライナ・ヴェルガモン
CV:後藤邑子(アーニャ・アールストレイム、モニカ・クルシェフスキー、水無瀬むつきとの兼役)
上記イラストの右のほう。
マリーカの士官学校時代からの先輩。
その他の隊員について
外伝作品『コードギアス双貌のオズO2』には作中1コマだけ背景に上述した4機のヴィンセントのパイロットの残り2名と思われる隊員の姿が描かれている。
(1人はウェーブのかかったミディアムヘアー。もう1人はセミショート)
背景に小さく描かれている所詮モブキャラであるため素顔までは描かれていないが、隣に立っていたリーライナとの比較から2人とも彼女と同年代の少女と推測される。
なお、ヴァルキリエ隊の隊員がこの4名で全てと仮定した場合、設定の「上は25歳」という点と矛盾する可能性がある(年齢が明らかになっていないリーライナが25歳という可能性もあるが……)。
余談
TVアニメでの描写ではマリーカらは全員戦死しているように見えるが、その後発売されたライトノベル版にて全員ナイトメアフレームの脱出機能が作動したため生存していたことが明らかになった。
これはもともとマリーカとリーライナがノベライズ版初出のキャラクターであり、アニメには一種のカメオ出演であったことが理由と思われる(ノベライズ版著者による一種のファンサービスともとれる)。
『双貌のオズO2』ではマリーカは許嫁であるレオンハルト・シュタイナーによって救出されたことになっている。
劇場版ではルキアーノ直属の親衛隊が「エイブラハム隊」という男性のみで構成された部隊に変更されたため、ヴァルキリエ隊および所属隊員は登場しない。
この部隊にはマリーカに代わる形でキューエルが所属していたが、TVアニメ版同様カレンの駆る紅蓮聖天八極式に瞬殺され、キューエルらは全員戦死している。
『復活のルルーシュ』ではセリフこそないがマリーカがレオンらグリンダ騎士団の面々と登場するシーンがある。
『復活のルルーシュ』は上述した劇場版の続編であるが、少なくともこのシーンからマリーカは『双貌のオズO2』と同じような運命を巡っている可能性が示唆されている。