概要
凪の海とはONEPIECEに登場する海域である。
ONEPIECEの舞台となる惑星は赤い土の大陸と呼ばれる唯一の大陸が一周して南北と北西で半球が分けられている。そして東の海と南の海、西の海と北の海でそれぞれの海域を分ける形で偉大なる航路が通っておる。この偉大なる航路はさらに2つの海域に挟み込まれる配置になっている、それが凪の海である(赤い土の大陸で遮られているため厳密には4カ所に位置しているといえる)。
ここは嵐の一つも起きない常に凪である海域であり、ただでさえ帆船は移動しづらい。そしてそれ以上にこの海は至るところが海王類の巣であり、この海に入った者は大抵海王類に襲われてしまう。無理に通ろうとした者はまず間違いなく消息不明となる。
極めて危険度の高い海域であるため空を飛んだり赤い土の大陸を登ったり地底を移動できなければ5つの海の行き来は極めて困難(例外は後述)。それに加え赤い土の大陸は天に届くような高さの場所がほとんどであるうえ偉大なる航路の前半の終着点に面する部分は世界政府の聖地マリージョアと世界の治安組織である海軍の本部がすぐそばに位置するため検挙対象である海賊に至っては陸路を使う方法すらなくリヴァース・マウンテンを登るしか偉大なる航路へ入ることはできない。
海王類は一部を除いた人間以外の生物にも脅威なためニュース・クーはここを通過することはなく、動物の協力を仰ぐのも躊躇われたりもした。
地理
南の海側内に存在する島。アマゾン・リリーという女性だけで構成される国家が築かれている。海の危険性から生存者が漂着することはまずないうえ男子禁制の地であるため男がたどり着けても原則生きて帰ることはない。世界政府にも島の海岸から3キロ圏内に入るのを禁止する協定を結ばせている。
女ヶ島から北に向かっていった先の海底に建造されている世界政府所有の世界最大の海底監獄にして世界政府3大機関の一つ。世界中から凶悪な犯罪者が連れてこられる。環境の過酷さ、職員らの恐ろしさに加え海中に位置するため海面下に位置するため地下の壁を破るのは勿論、入口のある海上に万が一出てこれても軍艦を乗っ取れない限り海王類が群がる海に阻まれる。更に正義の門という機関のある海域への入口がありインペルダウン内部の操作室で開けなければ脱獄は不可能。
・タライ海流
世界政府3大機関インペルダウン・海軍本部・エニエス・ロビーの行き来に利用される政府専用の海流。それぞれの機関には巨大な出入り口「正義の門」が設置されており3つの門に囲われることで一周するように周っている。海流に乗ることで互いの移動は数時間、機関の外からも2、3日短縮が可能となる。ただし門が開かれないままだと門に囲まれた海域を名前の通りたらい回しに流され続け政府に敵対する者なら門の開閉を拒否され八方塞がりにされる。
・ルスカイナ
女ヶ島の北西に位置する島。「48季」という週に一度季節が変わる。大昔は国が存在したが生存競争に人間は破れ、現代では2年前時点のルフィには歯が立たない猛獣が生息する地となった。ルフィはレイリーの師事の元2年間修行の時を過ごした。終盤には猛獣達はルフィを島のボスと慕うようになり(おかげで食糧にされるのは免れたらしい....)彼が海賊として復帰した後もアマゾン・リリーの者達からはその報道を知らせてもらっている。
例外
入るだけでも命に関わる海域なのだがそれでも海上を移動する方法を待ち合わせている者達も存在する。
・海軍
有している軍艦の船底に海楼石が敷かれている。海と同じエネルギーを発するので海中の生物からは海水と同じと認識されある程度のステルス機能となる(気配をかき消すだけなので視覚においては見つけられてしまう危険は残る)。
アマゾン・リリーを拠点とする海賊。海賊船を遊蛇(ユダ)という2匹の有毒海蛇に引かせており、それにより海王類を退け航海を可能とする。なおこれが国唯一の船である。ハートの海賊団は彼女達の助けを受け女ヶ島でルフィの静養をさせた(海岸に留まらされたが)。
元ロジャー海賊団副船長。世界一制するのが過酷とされる偉大なる航路を唯一制覇した海賊団だった実力は未だ衰えきってはおらずルフィに再会しに船でアマゾン・リリーへ向かおうとしたのを時化で沈められたため凪の海に入る前から泳ぐことでたどり着いた。しかも海王類を返り討ちにしたうえで息切れもなしである(平泳ぎは得意との本人談)
・アイランドクジラ
西の海に生息する世界一大きくなるクジラ。子供だと小舟程度だが成長しきるとサウザンドサニー号が瞳孔程度に見える大きさで名の通りちょっとした島の如くの大きさとなる。群れで北西側に位置する新世界の海域にもその姿を見せることがある。ラブーンがこの種類。