概要
神戸と言えばメリケンパーク・ハーバーランド・ポートアイランドなど港町のイメージが強いが、山間部には日本三大温泉地の一つである有馬温泉や六甲山の一部が存在する。
『六甲のおいしい水』は神戸市から汲み上げられたものなのだ。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で壊滅的な損害を受けるが、現在ほぼ復興は完了しており、町並みに震災当時の面影はほとんどなくなっている。
『神戸ルミナリエ』は、この震災で失われた6000名を超える人を悼んで催される。
一般的なイルミネーションとは趣旨が大きく異なる。
方言は神戸弁と呼ばれ、一般的に知られる関西弁とは多少異なる。
(例1)「何してるの?」→「何しとう?」
(例2)「○○から来たんですか?」→「○○から来てってですか?」
ちなみに住民は北のことを『山側』、南のことを『海側』と呼ぶ。
なぜなら、北側には六甲山脈が延々と東西に伸びており、北側を見れば常に山があるため。そして南側には淡路島や大阪湾につながる海。なので、何かの場所を聞かれたとき、それが北側にあるなら山へ向かって進め、というのが一番わかりやすいし、南側であれば海に向かって進め、が確実なのだ。
ちなみに、山と海にはさまれた横長い地形にはメリットがいくつもある。
まず、海風が朝夕に山に向かって吹き上げるため、人口が150万人を超える大都市でありながら非常に空気がきれい。
そして電車の駅を降りたら、各観光名所までは徒歩で行ける場所が非常に多い。布引の滝などは新幹線の新神戸駅の「山側」、徒歩5分である。嘘ではない。同駅からはロープウェイで15分もあれば、ピクニックにぴったりの風の丘やハーブ園に行けてしまうのだ。さらに駅を出て西に直進すれば、20分ほどものんびりお散歩しているだけで、異人館で有名な山本通りである。
なんとなくお洒落な港町というイメージをもたれているし、観光面でも売りにしているが、それは神戸市が持つ顔のごく一部。
山からはイノシシがしょっちゅう住宅街に下りてきて、スクーターを跳ね飛ばしたりしている(誤記ではない)し、電車には跳ねられてしまうのでイノシシ事故が結構起きる。また狸が野良猫に混じってジジババのくれるえさを食べている。日本有数のヤクザの本拠地だったり、牛筋を煮込んでいたのを忘れて火事が起こったりもする、非常に泥臭い街でもあるのだ。大阪などの近県からは、気取ってるだの東京っぽいだの言われるが、それはよそゆきの顔しとるだけやで(神戸弁)。
ヨドチョウこと映画評論家の淀川長治は、新開地にずらりと並んでいた映画館で映画を観て育った。そして水木しげるは戦後の一時期、水木通でアパートを経営していたことがあり、通りの名前をペンネームにしている。泥臭い街・神戸ゆかりの人々である。
一方で、阪神御影駅のすぐそばには、なんと神功皇后にゆかりの霊泉があったり、義経の逆落としで有名な一の谷があったり、扇で太陽を呼び返して港の工事を完了させた豪快なお大尽の伝説があったりと、歴史や伝説も豊富。ついでに天然温泉も街中にいっぱいあります(銭湯だけど)。
関西方面に観光の際には、神戸牛とケーキと異人館だけではない、魅力あふれる街・神戸にぜひお立ち寄りください。ただし新幹線でお越しの方は、うっかり寝過ごして岡山まで行ってしまわないようご注意を(めっちゃよくあるねん、これが)。
神戸を舞台にした作品
関連タグ
神戸新聞社 サンテレビ(おっ!サンテレビ) ラジオ関西 Kiss-FM_KOBE
川崎重工業:本社が中央区東川崎町の「クリスタルタワー」内にある。
アサギシティ:ポケットモンスターシリーズ(HGSS)に登場する街で、当市がモデルとされている港町。
絶体絶命都市:2018年発売予定の絶体絶命都市4において、神戸市消防局が防火・防災等の面で協力をする事になった。こちらに関しては、神戸市消防局サイドがグランゼーラに協力を打診したという異例の経緯がある。