概要
主人公「色丞狂介」は通常は真面目で正義感の強い高校1年生だが、女性もののパンティを顔にかぶることで親から受け継いだ変態の血が覚醒し、変態仮面に変身、もとい脱衣(クロスアウツ)し超人的な能力を得て悪人を成敗していくストーリー。
連載当時より非常に人気・話題のあった作品だったが、PTAなどから猛烈な抗議・批判を受け打ち切りとなってしまった。変態仮面の人物の概要についてはこちらの記事を参照
このため消化すべきエピソードを盛り込めずメインヒロイン・愛子と狂介が結ばれないなど見方によっては歯切れの悪い最終回を迎えることとなる。(ただし本来回収不可能となったはずの重要な伏線を現状のまま回収させる形でまとめたためであり作者の律儀さが伺える)
このために愛子は終盤までしっかりと出番があったにも関わらずwikiなどで「影が薄い」などと称されてしまっている。(ちなみに二人の関係についても文庫版最終巻において狂介と愛子の別れをきちんと描くことで決着させている。何処までも律儀な作者である。)
ヒーローが変態であることを除けば極めてまともな勧善懲悪のヒーローものとなっている。
第二話で痴漢に相対したときの
貴様に変態呼ばわりされたくはないが、いかにも変態仮面だ!
というセリフが、この作品のすべてを物語っている。
そして何より、アメコミのスパイダーマンやデッドプールを髣髴とさせるデザインは慣れてくるとかっこよくすら見えてくる。
ただ悪人が女性キャラであるなど、変態奥義を使用した場合に描写が生々しくなるような場合は普通に実力行使に出る場合もある。まぁ本編に登場したキャラクターは性別を問わずそのビジュアルに度肝を抜かれるので、「変態的演出」はそういったエピソードでもそれなりにあるのだが。
またこのように、演出には変態描写が生々しい「エロ」の方向にいくことは避ける努力がされている。
例の条例
作風も含めて存在自体が例の条例に直撃しそうな変態仮面だが、実は以前ジャンプSQにてリメイク(「帰ってきた変態仮面」執筆したのは小林尽)された時に、自主規制なのかブルマを被って変身している。
文庫版も最終巻が発売されたので、今後例の条例が施行されなくても彼の新たな活躍が見れるかどうか怪しいところだが、また巧い事抜け穴を見つけると思われる。
何らかの変態的発想で・・・
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新しいエピソードが無理っぽいなら、新しいメディアで作ればいいじゃない!!
そしてアニメ化すっ飛ばしての実写化である。
まさかの実写映画化
この度、『HK-変態仮面-』のタイトルで実写映画化。
俳優の小栗旬は本作の熱烈なファンを公言しまくっており、かねてから自身のラジオ番組に原作者を招いたり、各方面に映像化を働きかけまくるほどだったが、2013年に彼の熱意にほだされた福田雄一監督によりついに実写化が決定。
主演は鈴木亮平を言い出しっぺの小栗が自ら指名。姫野愛子役に清水富美加が参加、小栗も脚本監修で参加。(いいだしっぺが主演しろよと言いたいところだが、実は主演する気満々だったにも関わらず小栗のイメージ崩壊を恐れた事務所に止められてしまった。また、小栗は狂介とビジュアルが違う上、鈴木は初期稿の狂介によく似ている)
2013年4月13日より公開、PG-12。主演の鈴木はこの作品のために体を作り直すほどの気合いの入れようである。
主題歌はMAN WITH A MISSIONの「Emotions」が採用された。
劇場用マナーアップCMも制作され、映画館におけるマナー違反を取り締まるために変態仮面が活躍しているのだが・・・
ここでは挿入歌であるANTHEMの「BLAST」が用いられている。
このような無茶企画にも関わらず、国内外からの注目は予想を超えたレベルとなり、なんと公開1週間足らずにして企画段階の想定興行収入の10倍というヒット作となった。
さらには2016年5月に実写映画版の続編『HK-変態仮面- アブノーマル・クライシス』が公開された!
余談
2014年より集英社から創刊された新雑誌『画楽.mag』(カグラドットマグ)にて続編開始ーィ!!!!!! もっちん、原作御本人による完全新さっくぅー!!!!
公式二次制作!
『ジャンプスクエア』2008年2月号掲載の「帰ってきた変態仮面」、小林尽氏によるリメイク作品がある。
立体フィギュア化!
公式がやっちゃいましたーっ!2017年夏発売決定!塗装済稼働フィギュア(※外部リンク)
関連イラスト
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けっこう仮面 - 永井豪による似たコンセプトの先輩作品。なんとこっちは女性で全裸である。