版画の一種で、種類は一般的には凸版。
木の板の表面を彫刻刀などで削り、削り残した部分にインクを塗って紙などに転写する。
歴史は古く、古代の中国が源流ではないかと言われている。のちにユーラシア大陸全体に広まり、活版印刷で用いられる活字とともに印刷様式として発展を遂げた。西洋では聖書などの挿絵を入れるのに使われるなどされている。
日本の浮世絵も木版画が独自の発展をしたものである。
版木となる木材が安価で手に入りやすく、高度な技法も用いずに作成できることから、日本では小学校や中学校などの図工・美術教育に取り入れられている。