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SCP-030-JPの編集履歴

2020-03-01 21:54:52 バージョン

SCP-030-JP

せきゆくらい

SCP-030-JPとは、怪奇創作サイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(怪異)の一つ。

概要


アイテム番号:SCP-030-JP

オブジェクトクラス:Keter


SCP財団日本支部が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「石油喰らい」。

悪名高き要注意団体「日本生類創研」によって開発されたらしい異常生物の一種(同組織内では「ポリクイガ」という仮称で呼ばれていた模様)で、その中でも人類文明と地球を直接的に破滅に導く危険性を秘める屈指の問題児財団の管理下を逃れて野生化してしまった個体は専門の機動部隊の手で絶滅するまで徹底的に破壊するように、そして研究用として収容され管理下に置かれている個体も10体以上にまで増えれば即座に間引くように破壊する事が義務付けられている。万が一脱走の可能性が拭い切れない場合は収容されているサイト-8161を完全封鎖した上で大量の殺虫剤で充満させ、それでも不完全と思われる場合は最悪専用の特殊水爆を用いてサイト-8161ごと消し飛ばして対処する事が決定されている。

コイツらに比べればゴキブリなんて可愛いものである。いやホントに。


外見は全長20cmほどの大型の芋虫DNAカイコガのそれにほぼ一致するが、全身は純白の体毛に覆われており、成虫の姿にならずに芋虫の姿のまま一生を過ごす。脚の力は枝に留まっている事もできないほどに貧弱で、移動速度も非常に遅い。

「石油喰らい」と通称されるように石油及び石油加工製品を常食とするという異常性を持ち、一定量以上の餌を喰らうと口からポリエチレンテレフタレートの糸を吐く。この糸は通常の繊維素材として衣料品などの生産に利用できる。

このように一定の利用価値はないわけでもないが、それを帳消しにして余りあるほどの問題を山ほど抱えており、産業目的の飼育には向かない。


危険性

まず最大の特徴である「石油及び石油加工製品を常食とする」特性。

現代の文明人の生活は石油によって構成されているといっても過言ではない。ガソリンとゴムタイヤで動くに乗り、アスファルトで鋪装された道路を走り抜け、ペットボトルに入った飲料を飲みながら職場のデスクで仕事に励む。こんな日常的な行動が、SCP-030-JPが存在するだけで不可能となりかねないのだ。先述したガソリンもタイヤもアスファルトもペットボトルも、どれもこれも石油製品。材質によれば自宅や職場の外壁、デスクすらそうかもしれないし、なんなら出勤時に着替えた衣類や制服だって石油由来の繊維を用いて作られている場合も多々あるだろう。そしてそれらは全てSCP-030-JPの餌となるものであり、これらを見つけ次第次々に食い潰していってしまうのである。


次に、自然界に天敵たる生物が存在しない。

上述したように石油なんて常食としているものだから、他の生物にとっては非常に不快な味がするらしく、おまけに捕食したとして消化できない。おかげでSCP-030-JPを捕食しようとする生物は存在せず、自然に数が減る見込みが全く無い。しかもそれは食物連鎖の分解者たる微生物も同様で、ペットボトルと同じように死骸の分解にも非常に長い時間が必要。例え寿命で死んだ後でも迷惑をかけ続けるのである。ちなみにその寿命はおよそ30日。


また、生産性が著しく乏しい。

前述したように繊維を吐き出す点は一応評価できる。しかし、それ以外の生産性は0に等しい。それを示すものの一つが彼らの排泄したフン。動物のフンは利用しようと思えば燃料などに利用できるのが普通である。しかしSCP-030-JPのフンは完全な不燃性で、燃料としての利用が不可能である事が確認されている。また、前述した死骸も迂闊に燃やしてしまおうとすると、大量のダイオキシンを含んだ有毒ガスを噴出する。これを防ぐためには800℃以上の高温で適切に処分する必要があり、これはこれで多大なエネルギーを消費する事になる。


そして、繁殖力の高さがその脅威性に拍車をかける。

先に記したが、SCP-030-JPは寿命は30日程度と短い。しかし、その代わりに一回の産卵でおよそ300個もの卵を産み落とし、生後3日で繁殖可能な段階まで成長を遂げる。挙句、両性生殖も単為生殖も可能であり、1個体でも生き残りを放置しているとまたあっという間に数を増やしてしまう。繁殖力の高さは生存能力の低い生物の特権ではあるが、弱くても生き残りやすい上に他にも生物として問題山積みの彼らにその権利を好き勝手に振り回されてはたまらない。



以上のようにとにかく厄介な特性がてんこ盛りで、財団が絶滅作戦を提唱するのも頷ける。もしSCP-030-JPが十分な食料を確保できる環境下で完全に放置されてしまう事態が起こった場合、地球上の全ての陸地は1年も経たない内に彼らのフンと死骸に埋め尽くされてしまうだろう。しかし、既にSCP-JP世界には100万体は下らないほどのSCP-030-JPの野生個体が存在すると目されており、今日も財団の研究と戦いは続いている。



関連タグ

SCP_Foundation

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