月怪獣ペテロ
つきかいじゅうぺてろ
月怪獣ペテロとは、『ウルトラセブン』に登場する怪獣である。
データ
- 身長:60m
- 体重:7万t
- 別名:月怪獣
- 出身地:月砂漠
概要
第35話「月世界の戦慄」に登場。
ザンパ星人が操っている怪獣で、彼が偶然発見しコントロール装置を取り付けることで、地球防衛軍月面基地を破壊した。
体の80%は水分で構成されており、体にある赤い部分からは怪光線「レッドショット光線」を発射、口からはあらゆるものを溶かしてしまう溶解液を噴射するが、溶解液を出すと自分の体重が減ってしまう(3万7千tまで減るという)。
動きは非常に鈍く、攻撃もそれほど強くないため一見すると強そうには見えないが、ウルトラセブンの打撃攻撃を吸収する体の柔らかさと月の夜の寒さを利用してセブンをあと一歩のところまで追い詰める。
しかし、外宇宙から高熱を持った隕石が月面に落下するという不測の事態が起こってしまい、その熱と光でセブンが完全復活。戦局が逆転し、ワイドショットを浴び爆死した。
本来の性質は大人しく、むやみに危害を及ぼすような怪獣ではなく、このエピソード最大の被害者であると言える。
後に「ウルトラ怪獣大百科」で紹介された際は、ナレーターを務めた青野武氏に
「ザンパ星人に利用されたりしなければ、気ままに、静かで、平和な毎日を送っていた事だろうに…」
という哀悼に近いナレーションを送られていた。
派生作品
一峰大二による漫画版セブンでは最終章『宇宙獣神ゴード』の回に登場。
バルタン星人とイカルス星人により復活させられた「怪獣傭兵団」の一匹として東京の町を荒らし回ったが、動きが鈍すぎたせいかセブンにアイスラッガーでぶった切られてあっさり敗北した。