概要
ビーチサンダルとは鼻緒が付いた履物の一種。略して「ビーサン」、俗に「ゴムぞうり」あるいは単に「ぞうり」と呼ばれるときもある。
一般的にゴムの台とゴム、ビニール、プラスチック、布などでできた鼻緒で構成される。
「ゴムぞうり」と呼ばれるとおり、日本の草履が起源である。鼻緒を指で挟んで歩くのは同じだが、しかし日本の草履と異なる点として左右の別がある。和歌山県の方言では「水雪駄」と呼ばれる。
日本で発明され、現在では日本国外でも熱帯地方や夏場のファッションとして広がっている。
主に海岸・プールで履く物であるが、2003年ころからカジュアルな服装にあわせるような色柄のものが人気となり、ブラジル製のハワイアナスが流行することでビーチサンダルで繁華街に出かける姿を普通に見かけるようになり、男女を問わず若者を中心に夏場の履き物として完全に市民権を得た。
祭りや花火の日は、足が涼しく自由である履物としてビーチサンダルを履く人が多い。
また、浴衣や甚平にビーチサンダルをあわせる場合もある。鼻緒付きだが下駄ほど痛くなく、歩きやすいこと、安価であることが理由とされている。イグサの草履感覚といえるが、草履より手軽に手に入る。
最近では鼻緒付きの履物が見直され、ビーチサンダルは一番手軽な鼻緒付きの履物といえる。
世界各地でも再認識されるようになった。特に海で泳ぐことの多いハワイやグアムなどでは靴より人気が高く、年中高温多湿な東南アジア諸国では国民的な履物となっている。
鼻緒つきの履物が敬遠されていたアメリカや韓国などでも、最近では好まれている。
沖縄の島ぞうり
沖縄県では島ぞうりと呼ばれるものが定着しており、学校以外は常に島ぞうりを履くという人も多い。
今風のビーチサンダルも多く売られているが、昔ながらの島ぞうりの人気は根強い。沖縄方言では「シマサバ」という。日焼けにより足の甲に鼻緒の跡としてV字型の日焼け跡の模様がついている人も多い。これは「ぞうり焼け」と呼ばれ、有名である。
島ぞうりには白い部分に彫刻すると下の色の部分が絵柄になるため、沖縄土産としてハイビスカスや波などの模様を彫ったものがある。
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もしかして・・・
B3⇒紙の寸法の工業規格。364mm×515mm(JIS)、353mm×500mm(ISO)と規定されている。